あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

何でもありの文化村から発信します。野菜作りのこと、迷シェフの今日の一品、ネイチャから路地裏まで写真三昧、そしてフォト俳句

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ch 465009
No.53 霊山「御岩神社&御岩山」―霧に包まれてー
水戸から国道349号を北上すること約30キロメートル。常陸太田市から日立市に抜ける県道36号日立山方線、きららの里付近に位置している御岩神社。「常陸風土記」にも登場し、さらには縄文晩期の祭祀遺跡としての遺物が出土している、まさに古代からの霊場、信仰の聖地です。 また、この一帯は多賀山地(阿武隈山塊)の南端に位置していて、白亜紀層とカンブリア層の境界上にあり、日本列島で最古の地層(5億年前)となっています。 いろいろな意味で興味深い山地ですが、森の中は、杉やヒノキ、リョウブなどの樹木が生い茂り、足元にはヒノキゴケやジャゴケ、様々なシダ植物が生い茂っています。 8月の猛暑の日々が続く中、思い立って山歩きを楽しんできました。早朝6時歩き始めました。昨夜来の雨が上がったばかりで、一面、朝もやが立ち込めていました。気温は24度ほど。御岩山頂までは、のんびり歩いても1時間程度、獲得標高は300メートルくらいでしょうか。霧が創り出す神秘な世界の中を徘徊するように、ゆっくりと高みに登っていきました。 樹肌も葉っぱも、足元の石も、しっとり水分を含んでみずみずしく生き生きとしていました。高い湿度と、自らの汗で、びしょびしょになりながらも、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み、新たな生命力を頂いたような気持ちになりました。 茨城県の山々は500メートル前後の山が多くあり、それならば自宅から比較的近いところで、半日程度の山行を月1回と言わず、週1回の山行をルーチンにしてもいいんじゃないかな思いました。 例えば、御岩山・高鈴山をベースの山に据えて、その時の気分で裏筑波、奥久慈男体山、そのバリエーションルートなどなど歩ければいいかなと、これからの山行スタイルを考えています。 さて、来週はどこの山をうろつくかな?  また、楽しみがひとつ増えました。 #登山 #御岩山 #御岩神社 #パワースポット #茨城県 
更新日時2024-08-25 14:52:23
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タグ 霊山   信仰   縄文   山行     
ch 463757
No.52 民話の里「遠野」を訪ねて2024.05.09-11
柳田國男の「遠野物語」の世界です。 物語に登場する、ダンノハナ、デンデラ野、サムトの婆、カッパ渕… 遠景に雪形の残る早池峰山を望みながら、ひたすら、myチャリンコで終日走り捲りました。町の中、水が張られた畑の脇道、猿ケ石川や小烏瀬(こがらせ)川の畔など、あらかじめ調べてあったポイントを昼飯もそこそこに訪ね回りました。   昨年(2023年)の初頭、朝日カルチャ講座で新谷尚紀(たかのり)先生の「遠野物語と柳田國男」を受講して、近々訪ねてみたいと思ってずっと温めていた遠野。 もう35年も前のことになりますが放送大学で学んでいた民俗学、民族学、博物館学など「人間の探求」コースを思い出し、卒論ゼミの故宮田登先生(当時筑波大学教授)との懐かしい思い出もあり、ふたたび本を開いたという訳です。 万 「遠野物語」に登場する館や淵、土地の名前、遠野三山の位置確認、町と里山そして山など、2万五千分の一の地図上にメモをしておいたので、この自作の“観光”案内図に沿って、20インチの折りたたみチャリを駆使して東奔西走、走り捲りました。 遠野に住んでいる人たちとの会話も楽しかったです。このような会話ができるのも多分チャリを使って、いつでもストップできる、「こんにちは」と気軽に声をかけ、また、かけられる。そんなことが、いとも自然にでてくるからでしょう。 元祖「明けがらす」遠野名産の和菓子。三センチ四方、7㎜程度の厚みのあるお菓子で、米粉とクルミ、外側は求肥が巻いてあり、焦がしのような食べ物です。店舗に入ってしばし和服を召したおかみさんとお話をすることができました。大繁盛していた頃の遠野の町、祭のことや、民話のこと、柳田国男様のこと、そしていまの遠野が抱える悩みなど、まるで井戸端で隣のおばちゃんと話をしている感覚です。 たくさんの収穫があった遠野行でした。 高清水山頂から眼下に望む遠野盆地には、稲作の準備で張られた水がきらきら朝日に輝いていました。 その奥には六角牛(ろこうし)山、北には霊峰早池峰山。 忘れることのない有意義な三日間を過ごした遠野を後に、帰りはひたすら海道筋の「三陸道」を一気に南下。 仙台東道路を突っ走り常磐道に入り、ああ、戻ってきたなと、何か素晴らしいことを成し遂げたような気持で無事、自宅にたどり着きました。
更新日時2024-05-27 05:30:14
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タグ サイクリング      #遠野   #柳田国男   #明けがらす   #早池峰山   #民話   #かっぱ   #おしらさま  
ch 462980
No.51 りんりんロード 今度こそ
4月2日のリベンジです。 昨日まで4日連続の雨「これじゃあ花びら散っちゃうじゃないの」と内心ハラハラ(花びらもハラハラ?)しつつ、4月10日、りんりんロード岩瀬駅に向いました。絶好の天気快晴無風の早朝、手袋していても指先かじかんでしまうほどの寒い朝でした。 最初に目に飛び込んできたのは岩瀬駅の駐車場にある立派な桜。見事に全開です。 「よっしゃ」と気合を入れて、つくばに向けて出発。大正解でした。旧筑波鉄道の駅舎址のホームの桜の大木、すべて見事に開花していました。圧巻です。 平日のためか、走っている人は少なく時折すれ違う程度。 今回は、少し寄り道をしました。 筑波北条の歴史ある街並みを少し散策、ジオパークの展示館とサイクル...名前忘れました。写真に写っています。旧筑波東小学校を利用した休憩所みたいなところです。北条大池もリンリンロードからは少し離れていますが、この時期、絶対に外せないサクラのスポットです。それと隣にある平沢官衙。 素晴らしい青空の下、身も心もすっきりしました。 元気をもらったサイクリング日和でした。
更新日時2024-04-10 18:33:35
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タグ ツーリング      つくば北条大池      りんりんロード  
ch 462848
No.50 りんりんロード桜未だに!
3月末になってやっと開花情報が流れだした関東地方。「まだ早いんじゃあないの、どうかな」と少々疑いつつも、行ってみなけりゃ分からないということで、4月2日(火)、愛車に愛チャリ積み込んで出かけてきました。 りんりんロードでの桜は、何といっても岩瀬―つくば休憩所間+北条大池。旧筑波鉄道の軌道址がりんりんロードに変身して、各駅舎にあったホームが今でもそのままに残されています。近隣の小学生中学生、あるいはおじちゃん、おばちゃんたちの安全な通学道路であり生活道路でもあります。当時を思い起こさせる趣の有るホームは私の一押しポイントです。そこには桜の大木が残され保存されています。適当な距離間隔にあるホームは、一時停止して一息入れるにも最適な場所。  岩瀬駅―つくば休憩所+北条大池は片道約25キロメートルですので、今回は往復約50キロメートル走行しました。真壁町辺りまでは筑波山が進行方向まっすぐ先に見えています。急ぐこともないので時速16キロ~20キロくらいのスピードで、菜の花や一部ヤマブキの黄色、ホトケノザやニワゼキショウの群落を眺め、景色を楽しみながらりんりんるんるん走行。  ほどなく雨引休憩所につきました。が、5~6本ある大木の桜の木、枝だけが大空に広がっています。一輪二輪、咲き出した花びらを見つけましたが、99%蕾!   この辺は筑波山の西斜面になるのでそのせいかなと思いつつ、先に進みました。が、どの駅舎の大木もみな同じく蕾! 20km走った地点にあるつくば休憩所、ここは土浦までのちょうど中間点になります。近づくにつれ、「おやっ、色づいているぞ」と! 咲いていたのは河津桜、ソメイヨシノほどの華やかさはありませんが、それでも桜を見ることができました。  ここで、持参の “鮭入り味噌塗り海苔巻きおにぎり バナナ付き” 10:30頃ですが朝が早かったのでお昼にしました。  さらに5km先に進んで、つくば市民にはなじみの桜の名所「北条大池」です。かつては池の畔で宴会などやったこともありました。向かいにつくば市の体育館がありテニスコート有りで、試合の終わった後などにやっていました!  桜は未だ! 蕾が大きくなってきたといった具合で、これじゃ早くて今週末ごろか?
更新日時2024-04-03 18:01:30
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タグ りんりんロード   サイクリング      ツーリング      菜の花   つくば北条大池  
ch 462720
No.49 久慈川沿道 菜の花盛り
ブログNo.47久慈川ツーリングの続きです。 3月15日に走ってきた久慈川の土手は、菜の花が咲き出した走りの頃でした。数日前(3月22日頃)のTVで河口付近の菜の花畑が紹介されていました。そろそろ最盛期に入ったようです。広大な河川敷に広がる菜の花畑、ここは地元の人たちが日ごろからゴミを拾ったり、他の草を抜き取ったりして整備しているとのこと。黄色一色に咲いたこの景色を見たら、普段のご苦労も吹き飛んでしまうことでしょう! 河口から遡上して常陸太田との中間点付近の土手にも菜の花がびっしりと咲いていました。休憩するのに丁度よい場所だったので、しばし自転車を脇に置いてヘルメットを脱いで背中のザックも降ろして、寝そべって青空を眺めました。ヒバリがどこかで鳴いていました。姿は見えません。 サイクリングの楽しさ最高潮の久慈川土手走行でした。
更新日時2024-03-26 10:55:09
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タグ 菜の花   久慈川   サイクリング      ツーリング   空飛ぶ葉っぱ  
ch 462644
No.48 那珂川土手のサイクリング
 天気は上々、いつものトレーニングルートを一走り。往路9:30~は風もなく、太陽も出ていて気温もツーリングにはちょうど良く、快適に海まで菜の花咲く土手の上を走りました。  水戸―那珂湊間は、専用道路とはいかないまでも、かなりの部分は車道と区分して安心して走ることができます。  那珂湊おさかな市場は、相変わらず超人出がすごいです。お隣のひたち海浜公園とのセットでドライブに訪れる北関東圏内の人たちでにぎわっています。  旨そうな水揚げしたばかりのような小魚が樽にどさっと盛られて並んでいます。  買って帰りたいのではありますが、買ってしまったらどうやって持って帰るの?! 小さなザックに生魚詰め込むわけにもいかないでしょう。水もしたたってしまうし!  この賑やかな活気のある雰囲気を味わっただけでも、元気をもらった感じです。 もうこれだけで十分、十分。  11:30頃、空模様が少しおかしくなってきました。風も強くなり帰りは向かい風になりそうです。気温もぐっと下がってきました。どうやら天気予報通り、悪天候に向かい始めました。 今日は、あまり長居はしないでUターン。  13:00過ぎ、水戸市内に入り団子屋「伊勢屋」で豆大福、すわまを買って自宅に戻りました。  そして、頭からバシャーとシャワーを!  熱々のコーヒーを煎れて、最高のひと時です。
更新日時2024-03-20 17:29:40
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タグ    ツーリング   那珂川   那珂湊おさかな市場   水府橋  
ch 462643
No.47 久慈川ツーリング 2024.03.15
今日は一気に4月中旬の陽気になるとの天気予報。ならばということでサイクリングを決行、朝起きてからの決断! 以前から気にかけていた久慈川流域のサイクリングです。   日立おさかなセンターを起点に常陸太田市付近まで。そこでUターンで戻ることにしました。水戸から日立おさかなセンターまでは時間を稼ぐために、自宅から約10分くらいの水戸北インターから常磐高速道に入り、那珂IC,東海ICを経由して次の日立太田ICで一般道路へ。    久慈川沿いのルートは、ほぼ車乗り入れ不可で、安心して走ることができました。川を遡上するのですが勾配はほぼゼロに近く、土手の沿道には菜の花(セイヨウアブラナ)が咲き始めていました。  風もそれほど吹いていなくて気温は18度とまあ最高のコンディションです。    快調に走ったために予定より早く常陸太田市に入りました。 この地は、かの有力武将「佐竹」の本拠地です。 今は、佐竹と言えば秋田県であり、現知事もその末裔! 徳川政権になって、国替えで秋田に左遷されたのです。でも実力ある者はどこに行こうが、力を発揮するようです。  今回は経費節約を図る目的で、昼のお弁当を持参。おにぎり2ケとバナナ1本。ポットには熱い紅茶に砂糖をたっぷり入れて。  久慈川を眺めながら、黄色い花に囲まれて、むしゃむしゃと! おにぎりは、しゃけのフレークを具に入れて握り、味噌を均等に塗り付けて、さらに海苔でくるみました。これ、コンビニで買ったら(売っていたとしたら)1ケ300円位になるかも?!  そんなこんなで、春を先取りした良きツーリングの半日でした。
更新日時2024-03-20 17:13:36
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タグ ツーリング      サイクリング   久慈川   菜の花   常陸太田   日立おさかなセンター  
ch 462058
No.45 雪の奥日光を歩く
今季初、雪のエリアに踏み込みました。夜明け前に車を繰り出して奥日光へ。8時頃に戦場ヶ原着、「冬の山に来たなあ」と、実感新たにしました。 9時過ぎ、朝もやに包まれた湯ノ湖の光景を撮影すべくいそいそと準備をして湖畔に立ちました。ビンビンと肌を刺すような寒さですが、静寂の湖畔は清々しい空気に満たされていました。そのあと、自分にとって大事な撮影ポイントである源泉にむかいました。大地からふつふつと湧き出る源泉、じっと眺めていると地球の奥底を覗いているようで不思議な感覚に陥ります。かれこれ2時間ほど撮影に夢中になっていました。 今日の目的のもう一つ、金精ルートのスノーシューを予定していたのですが、変更して光徳牧場に向かい、光徳沼付近に撮影ポイントを移しました。牧場付近は全面雪面なので、ここでスノーシューに履き替え、歩き始めました。平日ということもあってか、訪れる人も少なく、広い牧場や光徳沼付近は、まさに独り占め。最高の気分です。沼のほとりには腰を下ろすのにちょうどいい形の太い木の枝が横たわっていて、ここに来たときの定席にしています。 コンビニで仕入れた昆布と明太子のおにぎりを頬張りました。旨かったことは言うまでもありません。 少し離れたところに目を移すと、川に向かって大人のサルがゆっくりと歩いていました。少し間をおいて子ザルがちょこちょこと、あとから付いて出てきました。私がいることに気が付いてはいるようでしたが、無視されました。 今日の行動範囲は狭かったためか、時間を気にすることもなくゆっくりと撮影することができ、冬の陽ざしに照らし出されたササや、風が作った雪の紋様を眺め、頭上のミズナラの木々を仰いだり、姿は見えない冬鳥がのびのびと囀る声に耳を傾けたり、心底楽しむことができました。 自分ひとり、この幸せな空間に身を置いていると、ときどき頭に浮かんでくることがあります。 「この日常はいつまで続くのだろうか」  国内外ともに自然環境や民族間の問題、格差社会、政治、経済などなど様々な分野で不安要素が増大する今日、そのことが頭の中をよぎります。私には終焉に向かって疾走しているようにも見えます。 人類史始まって以来、常にさらなる欲求を追及して成し遂げてきた人間。いまや生き物の世界の頂点に君臨するホモ・サピエンス。さて、その行きつく先は.....
更新日時2024-02-06 11:13:11
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タグ 徒然に      山行   冬山   奥日光   戦場ヶ原   霧氷   湯ノ湖   スノーシュー  
ch 461729
No.45 冬枯れの吾国山 2024.01.10
吾国山 ハイキング 笠間市郊外の石岡市に抜けるヘアピンカーブの坂道、快調に車を走らせていくと、道祖神峠に程なく到着。水戸市内の自宅を出てから約1時間。他に一台の車が駐車していた。おそらく登山に来たのだろう。 吾国山は初めての山だが、事前に所要時間など下調べをしておいたので、道々、植物観察などしながら、のんびりの山行となった。洗心館キャンプ場の管理棟を通過すると、飼い犬にぎゃんぎゃん吠えられた。警戒されたのか、それともあまり来る人もいないようなので、うれしくて歓迎されたのか。 頂上までのルートはきれいに整備されていてほとんど直登。といってもそれほど傾斜はきつくなく、だが、頂上直下付近は落葉に覆われていて、グリップが不安定で踏ん張りがきかない。 山頂からの眺めは、「ほうなかなかいいじゃない」ということで、北方向に開けていて眼下には水戸線沿線の福原駅辺りの街並みと北関東自動車道路。その奥に仏頂山と高峰の稜線が横たわっている。風もそれほどなくて穏やかだ。コンビニで買ってきたサンドイッチの袋を破り、家から持ってきたあったかい、いや熱い紅茶をカップに注いだ。スズメくらいの丸っぽい小鳥が数羽、大きなツツジの木の枝の間をぴっぴぴっぴ飛び交っていた。 下りは早い。植物観察はおしまいにしてぐんぐん下った。頂上直下のやや急斜面を降り切ったあたりから右側の木立の中に入り、踏み後のあるジグザグの小路を下った。山に分け入った気分になった。休憩なしの往復タイムは、せいぜい120分くらいだろう。気分転換の軽いハイキングにはちょうど良いコースだと思う。 帰途、次回以降登るであろう仏頂山の登山口を確認すべく、リョウ厳寺に向かった。この寺は日本の重要文化財がふたつもある鎌倉時代からの古刹。重厚な佇まいだ。ヒメハルゼミの生息地としても貴重なエリアになっている。時期的には7月ごろであればセミの合唱が聞けると思う。寺に向かう階段の手前左側に登山道入り口の標識があるのを確認して帰途についた。 今日は一日、楽しいのんびり山行だった。
更新日時2024-01-12 06:23:52
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タグ    吾国山   冬枯れ  
ch 461284
No.42 オジロワシと縄文人  2023.12.10
No.42 オジロワシと縄文人  2023.12.10 山梨県立考古博物館では、シリーズものの講義として「館長講座」を年に4回開催しています。今年の第3回講義が12月9日にありました。オンラインで受講できるので甲府市の現地まで出向くこともなく、自宅の勉強机に座りPCを開きます。PCの音声は少し小さいので、ブルーツース機能を使って単体のスピーカーに接続して聞きます。さらに臨場感をもたせるために画面を大きくして見たいので、PCとTVをコード接続して画像転送します。講義資料はあらかじめ送付されたメールの添付資料をプリントアウトして手元に用意しておきます。そしてゆったり気分で、脇にコーヒーカップを置いて90分の講義を楽しんでいます。 今回のテーマは、「金正遺跡と石棒儀礼」  金正遺跡(きんせいいせき)は北杜市にある国指定の縄文後期(4,400年前~)から晩期(3,000年前~2,700年)にかけての、特に祭祀を行った遺跡として高い価値をもっています。 配石遺構と言われる石を用いた石棺墓や住居群、石棒(男性器を表現した遺物)、大量のイノシシの殺戮(供犠)があったことを思わせる骨の出土など、縄文時代の儀式を探るうえで貴重な遺物が見つかっています。 講義資料の中に、興味ある部分がありました。供犠に使われたと思われるトリです。出土場所はなんと私の住んでいる水戸市の隣り町、ひたちなか市の「三反田しい(虫辺に見るという字)塚貝塚」 オジロワシの全身骨格を実測した図です。 講義終了後、ひょっとしたらということで、「ひたちなか市埋蔵文化財調査センター」にオジロワシの遺物の情報を聴くべく電話したところ、なんとケースに入って展示されているとのこと。 さっそく翌日(10日の日曜日)出向きました。自宅からはおおむね15キロメートル、車で30分程度の距離です。 ありました、ありました。靴を脱いでスリッパに履き替え通路をまっすぐ進んだその先にガラスのケースに入った「オジロワシ」の骨格が! 感激です。 11時過ぎに当調査センターを訪れたのですが、他に来訪者は私ひとり。そのため学芸員の女性の方から様々なお話、情報をたくさん得ることができました。さらにはオジロワシが発掘されたときの報告書のコピーもいただくことができました。ありがとうございました。
更新日時2023-12-14 17:08:14
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タグ 考古学