日本では適応になっていませんが、リツキシマブRTXを投与していた関節リウマチ患者のCOVID-19患者で2例の死亡例があったというドイツからの報告です。またドイツのNational Registryからは、RTXを使用しているリウマチ性疾患患者がSARS-CoV-2感染症になると67%において入院が必要になったというデータもでているそうです(Hasseli et al, submitted for publication)。無γグロブリン血症(agammaglobulinemia)の患者では必ずしもCOVID-19が重症化しないのに対して、分類不能型免疫不全症(common variable immunodeficiency)の患者では重症化したという他の報告(Quinti I et al., J Allergy Clin Immunol 2020:S0091-6749(20)30557-1)と考え合わせると、必ずしもγグロブリンの濃度やB細胞の減少だけで重症化は説明できないようですが、RTXの使用患者については十分注意をすべきという警鐘を鳴らしています。