ある種のプラナリアは身体を前後に自切(横分裂)後、頭部断片と尾部断片のそれぞれが再生し倍化する繁殖方法をとる(fission)。しかしその頻度が少ないため、詳細なメカニズムは不明であった。本論文で著者らはfissionの頻度が高い大型プラナリア(Schmidtea mediterranea)を用いて、fissionを起こす部位はプラナリアのサイズや形態によってあらかじめ規定されていること、TGF-β, WNT系がプラナリアのサイズ依存性mechanosensory neuronを介してfissionの頻度を制御していることを明らかにした。
Nature. 2019 Aug;572(7771):655-659. doi: 10.1038/s41586-019-1478-7. Epub 2019 Aug 15.
Wnt and TGFβ coordinate growth and patterning to regulate size-dependent behaviour.
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