アメリカには警察が容疑者を自白に持ち込むテクニックとしてリードテクニック(Reid interrogation technique)というメソッドがあるそうですが、このコラムでは、このメソッドがミルグラム実験(閉鎖的な状況における権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したものでナチスのアイヒマンの名前を冠してアイヒマン実験・アイヒマンテストとも言う)にも似た危うさを包含しており、誤認逮捕につながることを示しています。日本でもいまだに自白は犯人逮捕のgold standardになってい(ると思い)ますが、このことが冤罪逮捕が無くならない理由の一つなのだと恐ろしくなります。欧米を中心として徐々に取り調べにおいてopen questionを重視するピースモデル(PEACE Model)が採用されるようになってきているとのことですので、日本でも今後このような取り調べが中心になることを期待します。
doi:10.1126/science.aay3537
This psychologist explains why people confess to crimes they didn’t commit
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