桜桃生存日記

桜桃が気ままに書きたいことを書く日記。
日常のこと、趣味のこと、思ったこと、など。

悪人

2019-06-13 | 映画を観よう
出演者とストーリーに惹かれて、ずっと気になってました。
今回、吉田修一さんの小説を読み終えて、
ふとこの映画を観てみようという気になりました。
九州の福岡県・長崎県・佐賀県が舞台ですね。
バリバリ九州弁で、訛りがあるので、聞き取るのに一苦労。
今では少数派になったガラケーが、この映画ではまだ主流なのが嬉しい!!

妻夫木君の金髪が新鮮。口数が少なくて、寡黙。
あと、声が小さい(^^;
ほんまに、先に深津さんと逢っていれば、殺さなくて済んだよね。

で、殺された女性は、彼の好きな満島ひかりさんじゃないですか。
正直、同情できない役柄だけど。
尻軽女で言うてることハチャメチャだし。
よく演じきったと思います。凄い。
この映画では、岡田将生君(犯人扱いされた大学生)と並んで
嫌われ役と思います。

樹木希林さんの存在感って圧倒的ですね。
こういうお年寄り、いるわ。
すっかり地元のお年寄りの皆さんに馴染んでしまうのが凄いよ。
しかしまあ、希林さんにとっては不幸の連続ですな。
決して他人事ではないんだけど。

柄本明さんも、娘を殺された父親役で、複雑な役柄ですね。
この方の行動やセリフがこの映画で重要な役割を果たしていますね。

深津さん、大好きな女優さんです。
綺麗で憧れです。九州弁、可愛い。
ケーキ食べてる姿も、可愛い。
この役は、私と似た性格ですね。深津さんの気持ち、すごくわかる。
何か観てて、他人とは思えなかった。自分を見てるかのようだった。
泣き顔、本当に沁みるなあ。真の演技派ですよ、深津さんは。

二人が愛し合うシーン、胸が締め付けられる。
深津さんの濡れ場、艶っぽい。
キスシーンや、濡れ場を観ると、彼が真っ先に思い浮かんでしまう。

死人に口なしとはよく言ったもので。
加害者と、加害者側の家族と、被害者側の遺族の心理や感情が、
当然なんですがそれぞれ異なって。
観てる側も葛藤ですね。
裁判員裁判の裁判員の気持ちってこういう気持ちなのだろうか。

で、ラストですが。泣けますね。
ただ、妻夫木君の意味深の行動に驚きました。
でもやっぱキスをして、手を伸ばしたシーンが、
妻夫木君の深津さんへの深い想いが表れてると思います。

なかなか感情的な映画で、ドラマチックでもあり、
観ていて緊張感がありました。
続編の可能性は・・・難しいかな。