富岡町の震災日記 「桜里園(オリオン)」

福島県富岡町は原発事故により町民は避難中。一部地域は解除、故郷に戻る町民も。桜の町の復興が叶うまでの日々をお伝えします。

富岡町の復興拠点立ち入り規制緩和

2022-01-30 10:18:31 | 東日本大震災・津波・原発事故
福島県富岡町は2022年(令和4年)1月26日に、
東京電力福島第一原発事故に伴う
町内の特定復興再生拠点区域への全域の立ち入り規制が
緩和され、夜の森地区を中心とした復興拠点に
許可証なしで入れるようになりました。
自宅は去年解体されましたが、敷地内に立ち入るには
許可証が必要でしたが、それがいらなくなりました。
自宅敷地内には雑草が生え、管理に頭を悩ませていたので、
これで少し管理がしやすくなりそうです。

復興拠点内の7カ所のバリケードが解放されて、
夜の森地区の桜並木2.2キロメートルの全体の観桜が
今年の4月から可能となりました。震災災から丸11年…
12年ぶりに夜の森の桜並木トンネルの全貌が見られそうです。
今から楽しみです。
ただ、84才と83才になる両親が桜並木を観たいと思っても
体調などを考慮すると、車での2時間半の移動に耐えられるのか
今年が最後の花見になるのか、それすらも出来ないのか…
新型コロナ感染者数が過去最高の人数を更新している現状の中、
どうしたら両親の花見が可能になるのか、考えようと思ってます。
感染のピークアウトを願うばかりです。
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新築工事中「JR夜ノ森駅」

2019-12-23 22:39:28 | 東日本大震災・津波・原発事故
2020(令和2年)年3月、常磐線の全線開通に向けて
現在、JR常磐線 夜ノ森駅の新築工事が進んでいます。
駅周辺の道路がも、駅開通と同時に通行解除される予定です。

震災前は、西側(帰還困難区域内)からしか
電車に乗ることが出来ませんでしたが、
新築工事では、従来の西側のほかに
東側からの乗降が可能になります。

夜ノ森駅には桜の古木が約90本(少し伐採されましたが)
4月には満開の桜、5月にはツツジの花が見られます。
今年はホームからの花見が出来そうですね…
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JR夜ノ森駅、解体中…

2018-11-21 22:33:08 | 東日本大震災・津波・原発事故
現在、JR夜ノ森駅が解体されているという。
高校3年間通学した夜ノ森駅。
他の駅とは違って、改札を抜けると
ホームまで降りる階段しかない、
ちょっと変わった駅だった。

ホームの両側には約5メートルの高さの土手があり、
その斜面には約5000株ともいわれる
「つつじ」や「さつき」が700メートルにわたって
植栽されており、5月上旬~中旬には
見事な花のカーテンが現れた。
赤、白、ピンク、薄紫、朱赤、紫など
一重、二重、八重…様々なつつじが彩る、
本当に綺麗でみんなの自慢の駅だった。
駅舎は古めかしく、東北駅100選にも選ばれていて、
今回の解体は、なんともいいいようのない
寂しい気持ちでいっぱいだ…
でもこれも復興の一歩、新駅舎に期待…
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富岡駅前交通広場完成!

2017-04-20 23:26:13 | 東日本大震災・津波・原発事故
津波で流されてしまった旧富岡駅から北側へ100㍍
移動した場所に、現在JR富岡駅の工事が進んでいます。
その完成を前に、いわき駅までの代行運転として
バスの運行が始まりました。
富岡駅前交通広場が完成したのです。
ロータリーになっていて
この日も何人かが利用されていました。

すぐ側には、津波の被害を受けてた建物がある一方
災害復興住宅の建設も進んでいました。
まだまだですが、それでも一時帰宅するたびに
一歩ずつ何かが進んでいるような感じがします。

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いよいよ解体開始…

2017-02-05 18:24:48 | 東日本大震災・津波・原発事故
富岡町にある実家の解体作業が2月3日(金)より
いよいよ始まりました…
と、担当者の方よりお電話頂きました。

「2階に上がってみたけど
どれが天井板なのか、タンスの板なのかさえ
わからないほどですよ」…との事。
出来れば立ち会って、持ってこられる物がみつかれば
いいかなぁと思ってましたが、
難しそうです…

でも、また一歩…前進…そして一区切り…ですかね。

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日本記者クラブ視察団

2016-02-04 19:07:38 | 東日本大震災・津波・原発事故
先月末に日本記者クラブの視察団が
福島第一原発を防護服を着用して1時間以上
視察をしたそうです。
楢葉町、そして富岡町のJR富岡駅や
小中学校周辺を見学…

原発構内の作業環境は以前より改善され、
楢葉町では避難指示が解除、
すこしずつ復興の歩みを感じた一方で、
富岡町の現状をみた感想は
「5年の時間は止まったままなのか…」
その落差に大変驚かれたとか…
報道が本職の記者さんがそう思うのなら
いくら紙面で伝えようとしても
本当の現実は、自分の目で見て初めて
実感できるものなのかもしれません。
興味本位ではなく、真摯な心で
「福島」を「原発避難区域」を「富岡町」を
見て…考えていただけたらと想いました。

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マイナンバー制度

2016-01-27 20:39:57 | 東日本大震災・津波・原発事故
2016年1月25日より
富岡町ではマイナンバー制度の個人番号カードで
住民票などの各種証明書をコンビニで交付する
サービスを始めたそうです。
原発事故による避難区域内の市町村での運用は
富岡町が初めてらしく、便利になりそうですが、
我が家は誰も個人番号カードを申請していません。
住んでいる町役場の窓口ではなく
コンビニで取得可能というのは、少し複雑な気分です。
しばらく…考えてからにしようかな…
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富岡受信所

2016-01-22 17:59:22 | 東日本大震災・津波・原発事故
大正12年に起きた関東大震災を
海外に発信したことで知られている
「岩城無線電信局 富岡受信所」だった建物が
解体されることが決定したそうです。

関東大震災の3年前の大正9年に
富岡町小浜に開設された受信所ですが、
受信所廃止後に民間に払い下げられて、
住宅として活用されていました。
住居用に改装されてはいましたが
大部分は当時のままで建築様式を伝える
貴重な建物。
居住制限区域にあるこの建物は損傷が激しく
また、長期の避難で、個人での維持管理が
難しくなったからだそうです…

平成16年~17年にかけて、
富岡町の「桜マップ」を作成するために
町内の桜の調査をしたことがありました。
その際、この旧受信所宅を訪れていたので
感慨深いです…
道路から邸宅まで結構長い進入路があって、
その進入路の両脇には、古木の大きな桜の木が
多分、ソメイヨシノが約20本…
そして果樹園が広がっていて、
なんて風情のあるお宅なんだろうと思ったのもです。

富岡町では、建物の写真や一部を保存し、
図面なども公開する予定とか…
部分的ですが「歴史」を伝えていただけるんですね。
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富岡インサイド

2015-11-09 00:42:27 | 東日本大震災・津波・原発事故
富岡インサイド
というHPご存じでしょうか?
富岡町公式HPからもリンクしているサイトで
富岡町の色々な情報がたくさんアップされています。
私も時々のぞいてみるのですが、
最近では、富岡町町内の復興状況の様子が
良くわかる写真が多くなりました。

富岡漁港周辺、宝泉寺、海岸沿いの建物の解体現場、
慰霊碑の移転などなど…
県外に避難していてなかなか頻繁に一時帰宅出来ない
私たちにとってはとても身近に感じられる情報です。
是非、一度アクセスしてみて下さい!
http://www.tomioka.jpn.org/
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災害復興住宅へ引っ越し

2015-09-09 20:13:47 | 東日本大震災・津波・原発事故
郡山市内の借り上げアパートで避難生活を続けている
義母の引っ越しがあるので、明日はお手伝いに行ってきます。
車の運転はそれだけで(往復7時間)疲れるので、
今回は新幹線を利用します。

富岡町ではJR夜ノ森駅の近くに自宅があり
嫁いだ当時は線路から聞こえる貨物列車の音が気になり
よく眠れない事がありましたが、
住めば都とはよく言ったもので、本当にその通り!
義母が避難している借り上げアパートは、
東北新幹線の高架下にあり、また線路の近くかと思いましたが、
今回の災害復興住宅は、またもや線路の隣!!!(驚)
線路には縁があるのでしょうかね~
もっとも夜ノ森の自宅は義母が生まれて育った実家。
線路の近くで列車の通り過ぎる音を聞いて生活するのは
ある意味、故郷にいるような気分を演出していてくれて、
義母の気持ちを落ち着かせているのかもしれません…
実際、義母は「線路の近くなんだぁ」と喜んでます。

今度は、実妹夫妻の隣に入居出来たので
避難生活の不安も少しは解消されるでしょう。
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「子安観音堂」存続の危機!

2015-09-05 09:23:19 | 東日本大震災・津波・原発事故
富岡町の富岡川沿いの高台にある「子安観音堂」が
存続の危機を迎えているという新聞記事を目にしました。

海抜15㍍付近にある「子安観音堂」まで
東日本大震災の大津波はやってきました。
お堂の土台や欄干まで海水がきましたが、なんとか建物は無事。
しかし、震災から4年半…
風雨や海水をかぶった箇所の腐植が広がっているとの事。
損壊がすすめば、取り壊すしかないし、
文化材の指定も受けていない為に、補助も受けられないそうです。
立て替えも難しいし、立て替えても、どの程度の住民が戻るのか
不透明な先行きでは、見通しが立たない状況だそうです。

誰かが言ってました。古い神社やお寺は、色々な震災を乗り越えて
大昔から、そこに鎮座しているのだと…
あの大津波にも耐えた「子安観音堂」、
なんとかなりませんでしょうかね…
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ソーラーパネル

2015-09-04 09:12:16 | 東日本大震災・津波・原発事故
実家の父は川内村民。
避難解除準備区域に家屋・田畑・山林があります。
その田んぼの所に、ソーラーパネルが設置されるそうです。
農業が出来ない状況ですから、それもいいかも…

標高約300㍍を超える位置にある実家の田んぼ…
山と山の間の土地を開墾した南向きの田んぼです。
当然、太陽は山から登り、山へと沈んでいきます。
5月の連休はお手伝いで肥料をまいたり、田植えをしたり、
畦では天然のドジョウもすくいました!
おかげで、連休中は友人と遊んだ記憶がありませんが、
今思うと本当に貴重な経験でしたね。
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「人の駅 桜風舎」

2015-08-29 22:39:42 | 東日本大震災・津波・原発事故
「富岡町3・11を語る会」が
郡山市内に事務所を兼ねた、常設の発表施設
「人の駅 桜風舎」を開設して1ヶ月半が過ぎました。
「語り部」の活動や、避難している富岡町民、
そして郡山市民が交流する拠点にしたいそうです。
団体の他、小グループや個人の観客にも対応。
語り部の研修も開催。町民手作り作品の展示販売も!

東日本大震災、原発事故の影響を語り継ぐ同会に
所属している語り部は、現在19名。
震災直後は話しているだけで、皆さん涙にくれていた事でしょう。
「語って伝える」ことが、どれだけの想いを飲み込み、
涙で浄化してからでないと出来ないですよね。
これからのご活躍心よりお祈り申し上げます。
場所:郡山市長者1丁目7の17 さくらビル3階
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常磐道全線開通!

2015-03-03 20:45:45 | 東日本大震災・津波・原発事故
2015年3月1日(日)
常磐自動車道が全線開通しました。
常磐富岡ICと浪江IC間が開通し、
東京から仙台までがやっとつながりました!
国道6号線は自動二輪車は通行禁止ですが、
常磐自動車道はOKだそうで
いわき市方面から南相馬市方面への通行が便利に!
とはいえ、車で1回通過するたびに、
少しずつですが放射線は浴びることになるそうです。

そして、3月1日は、次女の高校の卒業式でもありました。
卒業証書授与式の後、教室での次女たちの様子を見ていると
楽しそうに記念写真を撮る、笑顔の次女がいました。
あっという間の3年間…なのかな?次女にとっては…
楽しそうな様子を見ていたら、それはそれで幸せな気分に!
子供が幸せなら、こんなに良い事はないですもんね!
いろいろあったんだろうけど、頑張ったね!
おめでとう!


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太陽光発電

2015-02-07 15:25:24 | 東日本大震災・津波・原発事故
富岡町は福島県と共同で太陽光発電事業をするそうです。
原発事故で使用を休止中の送電線や変電所を活用し、
富岡町北西部の休耕田約40へクタールに設置した
十万枚の太陽光パネルで発電した電気を東京電力に売電、
収益は町の復興事業に活用予定とか。
自然エネルギーの活用はこれから絶対に必要なことですよね。
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