大塚 せつ子~白神の風

白神山地から発見された『白神こだま酵母」が、いつか世界中の大空に羽ばたくように、これからも新たな技術の開発を目指します

田圃が田圃であり続ける理由

2010-05-25 09:02:25 | ノングルテン~米粉のパン・麺・おやつ
畑では、何年も同じ作物を作ることができません。

いわゆる「連作障害」が起きるからです。

では、何故田圃は1000年以上も田圃であり続けることができるのでしょうか?

弥生時代初期から始まった稲作・・・

もう、その頃から水田を作っていたことを知って、先人たちの知恵の豊かさに

改めて感動しました。

田圃に水を張ることにより、土壌にすむさまざまな雑菌たちが酸素不足で窒息死を

するのだそうです。

そして、ミネラル豊かな水がおいしい米を育てる。

やがて、収穫時にその水が抜かれることにより、田圃は洗浄され農薬や化学肥料も

流れていきます。

勿論・・・弥生時代には、農薬も科学肥料もなくミネラルたっぷりの清らかな水で育てら

れたのでしょう。


そして、冬の間天日にさらされ殺菌され耕され、春には新たな水がひかれて田圃は田圃で

あり続けるのだそうです。

この循環を1000年以上も続け、日本の『食』を支えてきた田圃を、もうこれ以上壊すことの

ないように、今私たちがやらなければならないことがあるのではないか・・・・

日本の未来の子供たちに「食」を残すために、米をいただく消費者が変わらなければ

いけないときを迎えているように思います。

粒で食べる食文化を変えてしまった20世紀・・・

そして、21世紀の今こそ『新たな米の食文化』を、つくりあげなければならないと

心からそう思うのです。


おかげさまで、米粉専科本科の第一期一回卒業生が全員合格となり、大塚の提唱する

米粉新製品の高度な技術を持って世に出ることになります。

一軒一軒の家庭の台所から、『新たな米の食文化』を広げていってくれることを心から

祈りながら・・・また、確信しながら、田圃が田圃であり続けるために努力をしていきたいと

思っています。


最新の画像もっと見る