このブログで「転職理由」について触れることはこれまでも何度かありました。転職時の理由は人それぞれいろいろな理由があります。
「人はなぜ転職するのか?」という個人的に掲げている命題がありますので、転職理由、特に私の場合は場所柄シンガポール人の転職理由に対しての考察をこれからも続けて行きたいと思っています(笑)。
そんなおりタイミング良く(笑)、いつも一緒に仕事をさせて頂いている地元系人材会社のK社長と今日お茶を飲む機会があり、K社長からシンガポールならではの面白い話を仕入れて来ましたのでご紹介致します。
最近K社長のところである企業さんから人材のお引き合いを頂き候補者の人選をされたそうです。それで幸いにしてK社長のところの候補者さんに企業さんからオファーがあったそうです。候補者さんも大喜び(笑)、直ぐに「是非そのオファーをお受けしたいと思います。」と返事があったそうです。
企業さんと候補者さん、いかにも相思相愛といった感じで、K社長の所へも企業さんから感謝の電話があり、K社長も担当のコンサルタント氏と喜んでいたそうです。
その後2、3日、まだ喜びもさめぬといったころ、候補者さんからK社長のところへ困ったといった様子で電話がありました。
「すみません。実はまだ会社から辞表を受けてもらえないでいるのです。。。」と候補者さん。
シンガポールではよくある話なのですが、会社に残ってもらいたいと思うスタッフが辞表を持ってきたとき、新しい会社が提示しているお給料を聞き、それに対して「カウンター・オファー」を現在の会社が出すのです(笑)。要は「相手はいくら出すって言っているんだ?じゃあうちはもっと出す。」といった感じの内容です(笑)。
K社長、「カウンター・オファーは良かったですか?」(この辺は流石ベテラン、落ち着き払っています:笑)
候補者さん、「はい、カウンター・オファーはありました。それでも私は退社して新しいところにお世話になりたいと思っています。ただ今の社長が。。。」
K社長、「今の社長がなんと言っているのですか?」
候補者さん、「はい、今の社長がこう言っているのです。そのー、私を採用するとき風水師(風水の占い師)から私の生年月日などを元に占ってもらったそうなのです。そうしたら、“この人材はあなたの会社の重要な柱になる”、と言われたそうなのです。それゆえ10年前私を採用したそうなのですが、今その私から辞められてしまうと、その風水師が言っていた柱が無くなってしまうので、会社が潰れるかもしれない。だから辞めないで残ってくれ。もし辞めてしまって本当に会社が潰れてしまったらどうしてくれるんだ、と言われているのです。」
その社長さんにとってはとても重要なことだと思いますが、私はその話を聞いて、失礼ながら思わず笑ってしまいました(笑)。いかにもシンガポールの、それも生粋の華人系家族経営の企業にありがちな話だと思えたからです(笑)。
「私よりあなたが会社の柱です。」とスタッフに言い切れる社長さん、ある意味ではとても潔いではありませんか(笑)。
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