徒然草庵 (別館)

人、木石にあらねば時にとりて物に感ずる事無きに非ず。
旅・舞台・ドラマ・映画・コンサート等の記録と感想がメインです。

TRUTH 2014 雑感

2014年08月06日 | 舞台
偶然にも某所で「さるやんごとなき方」が似たようなテーマで書いておられるのを読んで驚きました。

ちょっとネタが被ってしまいましたが、昨夜の公演後のつぶやきをまとめておく意味でも、私なりに書きとめておこうと思います。





休演日明けの5日(火)は、散々迷ったあげくに『TRUTH』ソワレへ。今週のスケジュールを考えると、余分に1回追加するようなそんな体力も時間もほとんど残っていないことには気が付いておりましたが、当日券情報を見て「まさか!?」と驚いたのが大きな原因です。

そうなんです。奇跡的な当日券のポジション!後ろの方とか二階席なら翌日(6日)に、それこそ超・間近で見られるのにわざわざ…というのがありました。なのに平日とはいえ「ちょっとあり得ない」良席が出ていたので、あっさり誘惑に負けてしまいました。ハーフプライスチケットや日替割を使うまでもなく『涙を数える』の初日半額特典をまだ使っていなかったので、お得に買えることは分かっておりましたし。
小一時間かけて劇場に到着した時も、まだ十分に見やすい席が残っておりました♪(8列目下手…私的には隼助や三郎太、虎太郎のお芝居や、「倒れる英之助」「ラストシーンの鏡吾」を堪能できるお気に入りの場所v)


し か し。


いくら平日の火曜夜でも、予想外…というか、信じられないほど劇場が空いていて驚愕…サンシャインの1階中央通路より前は、センターブロックの2つはほぼ埋まっていましたが、その後ろはパラパラと。土日のマチネ&ソワレはホール両脇の壁際、最後列、2階席まで「みっしり!」だったのに。

開幕から10日経って、お芝居全体が進化してとても良い感じになってきたのに、如何にも勿体ないなぁ…というのが、正直な感想でした。(:_;)

『TRUTH』も『涙を数える』も、名もなき普通の人々が、それぞれの信念や立場を持ちつつも、もがいて苦しみながら「生き方」を模索していく話です。死んでおしまい、という簡単で愚かな終わり方をしないからこそ、勇気が出る!自分の生き方や有り方に悩んでいる人にこそ響く言葉やお芝居がある、と(私もその一人です)。だからこそ「過去」を知らない、お初な人にも観てほしいと思っています。

正直、過去2回の公演とはメインの3人はもとよりキャスト総替えで「落胆している」方もいると思いますし、それ以上に「オリジナルキャストの3人」に思い入れのある方も多いと思いますが、DVDでの過去上演版をこよなく愛してきた私でも、今回の『TRUTH』は未知の世界みたいに毎回凄く新鮮で楽しめています。逆に映像しか見てこなかっただからこそ「ライブで観られること」そのものを楽しめるのかもしれません。

私のようなCB新参者はともかくも、20年以上キャラメルボックスファンで筋金入りの上川ファンな友人(当然初演・再演を観ています!)ですら「これはこれでアリだと思うし、ひとつのお芝居として良いと思える」と言っていましたし、かなり回数もリピートして観ているくらいですから、決して「出来がとんでもないレベルで許せん」ということではないのだろうな…と感じてはおります。←むしろ彼女は「弦次郎は畑中さんのほうが好き!」と言っていましたw


この日、休演日明けの熱演だったとはいえ、やはり観客も劇場全体の空気を作り上げる大事な要素であり、私たちの「泣いたり、笑ったり」の反応もまた芝居の一部なんだ……と痛感しました。
笑いも涙も、反応は悪くなかったと思います。でも、いかんせん、絶対数が足りない…土曜日曜の超満員でノリノリwなキャストの絶好調なお芝居を観ていればこそ、尚更それは思いました。

何となく…舞台上に立つ側のモチベーションが気掛かりなんですよね。私も(演劇ではありませんが)人前で話す、プレゼンをする、といった仕事をしていたことがありまして。自分の担当日に動員が思わしくなくて凹んだり、上手く行けば嬉しかったり、キツいダメ出しや暖かい励まし・ほめ言葉がエネルギーにもなりましたから、そんな経験を振り返っても、お芝居を生業とする人々には「多くの人の眼にふれること・その心を揺さぶること」が、一番のモチベーションに違いない!と感じているのです……心身ともにハードな舞台であればなおのこと。 ← 余計なお世話ですかね…(^^;


今日は映像収録日。
キャラメルボックスの歴史の1ページ(の、さらに片隅w)になるべく、私も友人と観に行ってまいります。



(8月9日追記)
幸いこの収録日(6日)のサンシャイン劇場は、ほぼ最後列や脇ブロックまでお客さんが入る賑わいで、しかも反応がすっごくいい!わっと笑うところもまるで観客席そのものがお芝居の一部として完全に同化しているようで、上手3列目の私は思い切りそのライブ感に酔うことができました!!!お客さんのノリのよさにお芝居のほうもすごくテンポがよくて、これまで見た中でもベストアクトのひとつだった!と言い切れます。ホントによかった!残りの公演もがんばってください!☆







(ここからは余談w)
基本的に俳優さんの演じるお芝居そのものや役柄、設定、その役の抱く心象風景にしか興味がなく、「中の人」情報は大してチェックもしないワタクシですが…昨夜ふと劇中の「ある台詞」が気になって、弦次郎(=畑中さん)の年齢を調べてみました。← wiki先生って親切ですね~w 

「え”え”え”ーーーーっ!?」 ←全力で驚いた!

そう、いくら(再演時の)扮装が七五三の子どもみたいだなー…と思っていたとしても、まぎれもなく彼は「9年前に三郎太を演っていた人」…さすがに30代だとは知っていましたけどね…ものすごくビックリしたっ!!!
前髪があるせいか?まだ元服していない少年のような面差しと、何よりあの「愛らしさ満開な笑顔」がクセモノだった、としか言いようがありません…。(←毎回あの笑顔にヤられて帰ってくる私)



実年齢的には、鏡吾>英之助>弦次郎、の順番ですし、役柄としての見た目も、背の高さも、雰囲気も、違和感は全く感じていなかっただけに、衝撃的でした!(笑)
ああもう、今まで「前髪モフりたい」とか「可愛過ぎる」とか「あの弦次郎、嫁に欲しい(違」などと勝手なこと散々言ってて、すみませんでした…スライディング土下座、再びです…m(_ _)m でも可愛いのは事実だ!!!


――そう思ってから、大先輩に「齢四十九に見えない恐るべき可愛らしさ」(爆!)を持つ人がいたじゃないか!!!と心の中で再び叫びたくなったのは、ナイショです。



まあ、何と言いましょうか、皆さんホントに(いい意味で)お若く見えますね。(^^;