2013年初演時にマチソワ+大千秋楽のため大阪遠征をした際の記録です。
舞台とは少し離れて、真田幸村公ゆかりの史跡巡りをどうぞ。
≪幸村公の足跡を訪ねて…≫ ※アーカイブ記事より
2013年10月6日(日)朝7時。
空は快晴、日本晴れ!いや真田晴れ!?気温は30度!
忘れかけていた夏が戻ってきました。まさしく「夏の陣」!
公演までの半日、史実における武将・真田幸村の縁の地を訪ねてみようと思いました。
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まずはホテルをチェックアウトし、大阪駅から地下鉄谷町線の東梅田駅へ。
前日昼公演の上川幸村のご当地アドリブ「どんなに旨い飯でも、あの清海たちのごつい手で作ったかと思うと、西梅田から東梅田への乗り換えぐらいややこしいわ!(意味不明…)」を思い出し、ひとり苦笑い。
ホント、殿の言う通り西梅田から東梅田への乗り継ぎはややこしい!!
↑ホワイティうめだは迷宮!
紫色のライン、谷町線に乗って「四天王寺前夕陽丘」の駅で降ります。
時間は8時30分。今日のプチ旅はここからスタート。
休日の朝、まだ人通りもまばらな住宅街を抜けて行きます。
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≪四天王寺≫
戦没地と大阪城の間にある、聖徳太子創建の古刹。夏の陣当時はこの辺りももちろん戦場でした。
幸村も戦いの合間に壮麗な伽藍を目にしていたはずです。
境内にいくつかある池にはたくさんの亀がぷかぷかしておりましたが、巨大なスッポンを見た時は「先日食べた奴…」と不殺生のお寺の中なのに何やら不謹慎なことを考えてしまいましたw
内部参観は時間の関係で省略して、次の目的地へ。
徒歩で5分ほどのところにあります。時刻は9時を過ぎ、太陽は真夏のようにじりじりと…。
このあたりは「逢坂」という地名の通り、西の通天閣方面に向けてゆるやかな下り坂の道です。(左に見えるのは一心寺の伽藍)
≪安居神社≫
真田幸村公戦没の地と伝わります。
境内拝観は朝7時から夕方4時まで。公演後には間に合わない時間でしたので、先に来て正解でした。
パンフレット(注:初演版)にも掲載されていますが、主演の上川さんや望月六郎役の植本潤さんが公演にあたって参拝に行き、それぞれ往時に想いを馳せた場所でもあります。
≪幸村公戦没地標≫
奇しくも命日の5月7日は上川隆也さんの誕生日と同じと聞き、また大坂の陣から400年という節目を迎え、何か大きな宿縁を感じずにはいられませんでした。そう、まるでいつも30代半ばで死ぬ役の、あのヒトみたいな(苦笑)。
≪真田幸村公銅像≫
そもそもは菅原道真が大宰府配流の折に道中で休みを取ったところが天神さまになったそうです。主祭神様にお参りをしてから幸村様の銅像と戦没地の石碑、謂れを拝見します。
神主さんに「お参りですか」と呼び止められ、由来書を頂きました。社務所には舞台チラシも飾られていました。
あれ?横にはこんなものがっ!!!(笑)
≪真田幸村戦没地碑≫
都会の真ん中にありながら静謐な空気が。幸村戦死の場所にあったという一本松は現存しませんし、昔からあった神社の建造物も戦災で失われましたが、今も楠の大木が涼しく木陰を作っています。
≪安居神社境内≫
家康「幸村はどうした?」
半蔵「は、先程安居神社で討ち取られたとの知らせにございます」
家康「そうか…真田幸村、この戦の前までは何者でもなかった男が、見事なサムライの顔になりおった…」
半蔵「……」
家康「まこと、日本一の…つわものよ」(暫し瞑目)
今日の舞台…ラストシーンでのこの台詞が、一際胸に染みそうな予感。
安居神社の絵馬に大千秋楽の無事を祈願して参りました。(-人-)
ちなみに御神籤は「吉」何と、偶然にもお告げ文に「ゆき」「月」等キーワードが!曰く「さやけき月明かりにゆき道を知れ」きっとそれは赤い月に違いない!!
そうこうしていたらヤブ蚊にさされました…めげずにこれから次の目的地に移動!
安居神社から乗ったタクシーの運転手さんと、天王寺も変わりましたね、と世間話。実はワタクシ、13~4年前に大阪勤務でまさしく天王寺駅前の某高層ビルにいました。あの頃と比べると見渡したスカイラインもずいぶん様変わりしたものです。年配の運転手さんの穏やかな大阪弁がちょっと懐かしい響きでした。
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10時。天王寺駅のカフェで遅い朝食をとり、環状線で玉造駅へ。
≪玉造 三光神社≫
ここも上川幸村さまと植本六郎どのが参詣されていました。
≪三光神社由来≫
大坂冬の陣に関する記述がちゃんとあります。
お参りのあとは噂の『抜け穴』に!
≪真田幸村公銅像と「真田の抜け穴」≫
ここですね!(テンション上がってる…笑)
↑アトラクションじゃないってば!
≪真田の抜け穴入口≫
もちろん入れませんが、11月初めのお祭りでは特別公開されるということでした。
中は堅牢な石組みになっています。
≪真田の抜け穴 内部≫
当然覗きました!いや想定の範囲内でしょう(笑)
殿だっていきなり入っちゃうくらいだし。
≪真田の抜け穴となんちゃって出丸≫
これであなたも私も気分は真田十勇士!「時の流れに逆らい、義を貫くものなり!」
≪真田丸跡≫
出丸跡と伝わる小高い丘があり、木立の中ひっそりとした空気に包まれています。
裏手は宰相山と呼ばれるエリアで、旧陸軍兵士の墓地になっています。
古今の「兵どもが夢のあと」。
≪三光神社 鳥居≫
千秋楽!最後に大輪の花を見せてくださいね、と祈念。
この時点で11時になったので、茶屋町の劇場まで戻りました。
2時間半にしてはまずまず「悪くない」タイムスリップ感を味わい、大満足でした。 (2013年10月記)
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来月の大阪公演へお出かけの際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?