肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂は、おれんじ鉄道のレストラン列車として2013年に運転をスタートしました
2020年7月の熊本集中豪雨での被害が大きく、八代 - 佐敷トンネル間では長い間不通になっていたのが、2020年11月から全区間で運転を再開
しかしながら・・この長引くコロナ禍では運休を余儀なくされたり、減客など、、苦しい時期が続いていたと思います
前日に乗車したSL人吉も同じ理由で運行区間が変更されているのですが、福岡帰省から鉄道旅行に繋げるとしたら、SL人吉→おれんじ食堂 という流れは、私にとって自然に思いつくものでした
旅の計画にいつもノータッチな夫は、私が立てたプランに余儀なく従わされることになります
鉄ちゃんでもないのに国内外の乗り鉄に付き合わされる夫の、機嫌を取る手立てといったら
「食」と「酒」
いつもこの手で操縦しています♪♪ 発車オーライ(^^)/
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*地図は↓『旅人鉄道』(山と渓谷社)より抜粋
おれんじ鉄道のおれんじ食堂は、運行日を限定し(おれんじ鉄道HP参照)一日3便運行
時期により若干時間や便数・区間が変更するようですが、2022年4月〜のスケジュールは
*モーニング便:出水(7:54)→新八代(9:39)
*スペシャルランチ便:新八代(10:40)→ 川内(14:46)
*サンセット便:川内(15:35)→新八代(19:07)
乗車したのはスペシャルランチ便で、乗車運賃とコースランチがセットになって
一人22,000円 .. と3便の中で一番高いです ...
私たちにはちょっと贅沢だったのですが、今年は私の還暦yearということで、思い切って奮発させてもらいました m(_ _)m
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おれんじ鉄道に乗車するために前泊した新八代駅前のビジネスホテルをチェクアウト
乗り場を探しに早めに駅構内、在来線乗り場の方へ・・すぐにわかりました!!
だってこんな風に出迎えてもらえたので (^-^)♪
20分前に静かに入線してきました!
ホームにも車内にも私たちが一番乗り、他の乗客が乗り始めたのはだいぶ後のことでした
オレンジ食堂は2両編成
こちらはダイニングカーの1号車 ↓ 乗車と料理のセットプランを申し込んだ人が乗ります
乗車2ヶ月前の予約スタート日に、HPから座席指定して予約しました
HPの座席配置図と説明によると、コロナ禍の密を避けるために予約できる席数(定員)を減らしてあり、1号車は23席の、2号車は20席の約半分数の販売になっていました・・コロナ禍の影響は大変ですね。。
どちらの車両にも10人ずつ位しか乗れないなんて。。
海側の席はこの2席しか販売されていなかったので、すかさずここを押さえた次第です☆
こちらはリビングカーの2号車↓ 乗車券だけでも予約でき、飲食はメニューから選んで単品オーダーできるようです
海側の席は販売されていませんでした(密を避けるための定員減 ..)
乗車証明書と途中停車駅で引き換えるお土産券もいただきました!
新八代(10:40)出発後の停車駅は→八代(10:46)→日奈久温泉(11:15)→佐敷(11:56)→水俣(12:32)→出水(12:54)→阿久根(13:47)→薩摩高城(14:31)→川内(14:46)
約4時間の鉄道旅になります(^^)/
*川内駅以外の( )内の時間↑各駅の出発時刻で、お土産引き換えのあった4駅と薩摩高城駅では下車し駅構内や散策できる停車時間がありました
最初のお土産引き換え駅、日奈久駅では駅構内に七輪が用意されていて、名産品の竹輪を焼いて食べる趣向が・・@@ 甘夏のお土産も頂きました! この後、他の駅のお土産は地元名産のお菓子
駅ホームには、地元の子供たちが作った鯉のぼりが泳いでいました♪ まさに、地域をあげておれんじ鉄道を応援している感じです
このタイミングで、隣のホームにはくまもんラッピングされたオレンジ鉄道も停車
日奈久温泉駅を出て佐敷までの、八代海に沿った海岸ルートの車窓に見惚れました
竹輪が引き金になってか?夫がさっそく焼酎の注文をし始めました・・
おれんじ食堂ではコーヒー・紅茶・お茶・オレンジジュース・水は何杯でも無料
お酒は、ワイン・焼酎・ビール・日本酒の銘柄が地元のものをたくさん取り揃えられていました☆とりわけ焼酎のラインアップはさすが☆ 一杯500円です!!(ロックで頼み、自分で水割りに)
最初は、はげあたま(頭が禿げるほど魂込めて作り上げた神酒造の逸品)とゼットン(宇宙を旅して生まれた麹・酵母から生まれた焼酎)から・・
はい、私も薩摩おごじょなのでお酒はなんでもいけます^ ^
私たち以外の1号車の乗客は、一人で乗車されてきた鉄道好きそうな男性が2人、
男の子と女の子とパパママにそのご両親という3世代6人グループ
家のお嫁さんと同じぐらいのママと話をしたところ、5歳と2歳の兄妹だそうです
いつの間にかおれんじ鉄道の運転士さんの制服を着せてもらっていました! その可愛いこと♡
佐敷駅でお土産を引き換えた後、列車の席に戻るとテーブルセッテイングが済んでいました
水俣の手前、津奈木町のあたりで舞鶴城公園の断崖、重盤岩の上に翻る鯉のぼりが!!
そうこうしているうちに、水俣駅・・駅構内でお土産を引き換えたり、展示されていた「いわし籠(カツオ漁の餌になるカタクチイワシを生きたまま船に運び入れる籠)を見学したり
列車に乗ろうとふとホームを見ると、男の子が発車時刻が近づいていることを知らせる鐘をカランカラン鳴らして歩く車掌さんの係を任されていました(アテンド付き)
5歳のお兄ちゃん、大活躍です!!
水俣を出ると、コース料理がスタート♪ ♪ どれも地元の食材を使った料理ばかりで、おれんじ食堂は地元の魅力をPRするのに一役も二役もかっているのだと思います
私はロゼワイン(生食用のBKシードレスと、ワイン用メルローをオリジナルブレンドしたワイン)にし、夫は水俣の地ビール「ケセラセラ」(芦北町の黒糖を使ったエール)を注文
さらに焼酎2杯を注文 →「薩摩茶屋」↓(村尾酒造の社長が一人で作り上げる珍しい焼酎)・・結局4時間の乗車中に飲んだお酒は二人で、ワイン1杯、ビール小瓶1本、焼酎4杯となりましたm(_ _)m
阿久根駅に到着・・この駅も水戸岡デザインです
素敵な駅構内を鑑賞した後、最後のお土産を引き換えました
おれんじ鉄道とこの沿線は映画「かぞくいろ(主演は有村架純さん)」のモデルになっていて、駅のあちこちにポスターが貼ってあります
阿久根を出て、牛ノ浜海岸すみっ瀬の岩礁の上・・あんな所に鳥居が立っていて、鯉のぼりが泳いでいるなんてびっくり@@!
デザートが出ると普段は嬉しくなるはずなのに、ここでは九州西海岸の旅も終点が近づいてきているのを知らせているようでなんだか寂しくなります
川内市西方町の人形岩 ↓漁から帰らない夫を待っている妻と子供の姿だそうです
薩摩高城駅に到着、終点川内駅までの最後の停車駅になります
この駅はカーブの所に停まるので線路の傾きが強く、列車も傾いて停車します
この駅では、おれんじ鉄道の車掌さん・スタッフが乗客のみんなを近くの海岸まで連れて行ってくれます
海岸までの遊歩道は「東シナ海を臨むこの美しい景色を見て欲しい」と、職員の方々が切り開いて整備し作ったそうです
階段には線路の枕木を使ってありました・・並々ならぬ情熱を感じます
薩摩高城駅を出ると、15分ほどで終点川内駅に到着
なんて楽しい鉄道旅だったんでしょう\(^-^)/
いつかサンセット便にも乗りたいです
4時間にも及ぶこのおれんじ食堂の列車旅は、美味しくて盛りだくさんで楽しく、この値段は妥当だと思いました
何よりスタッフの皆さんの温かいおもてなしの気持ちに溢れていて、4時間はあっという間!
最初「ええっ?4時間も乗るの??」と言っていた夫もご満悦の様子
各駅で頂いたお土産の数々は予め座席に用意されていた紙袋に入れて、たくさんの思い出と一緒に持ち帰りました
この後川内駅前からバスに乗って向かうのは、川内高城温泉(^^)/
次回は、■『九州帰省と鉄道・温泉の旅④川内高城温泉』です
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