NPO法人 三千里鐵道 

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オバマ大統領を歓迎する

2008年11月05日 | 東北アジアの平和

オバマが次期大統領に決定した。
そのように予想してはいたけれど、ずっと不安があった。いわゆる『ブラッドリー』効果というものがないとは到底思えなかったからだ。
ところがふたを開けてみるとダブルスコアの勝利。
本当にうれしいし歓迎したい。

それと、敗北したマケインの敗北宣言が素晴らしかった。白人の対立候補で負けながら、オバマの歴史的勝利の意味を語っていたのだ。
 しかし、ここまでくると、勘繰りたくもなる。共和党は最初から負けるつもりだったんじゃないかと…。実はそういう分析する人がいるんだよね^_^;

それはともあれ、ここでオバマが朝鮮半島を取り巻く外交政策でどのような発言をしているのか、どのような『チェンジ』がもたらされるのか、参考までにいくつかの新聞記事を貼り付けておこうと思う。

maneappa



まず私もよく知っている中日の福田記者の記事
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「北に米外交代表部」オバマ陣営が構想 韓国紙報道
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0001/list/200811/CK2008110102000196.html
2008年11月1日 中日新聞

 【ソウル=福田要】31日付の韓国紙・東亜日報は、韓国政府研究機関幹部の話として、米大統領選挙の民主党候補、オバマ上院議員の陣営が当選後、米朝交渉の推進に向け、北朝鮮内に米国の「外交代表部」を早期に設置する構想を持っていると伝えた。

 同幹部は9月、オバマ陣営の朝鮮半島政策責任者と面談。その際、連絡事務所よりランクの高い外交代表部を設置して先に北朝鮮との外交関係を強めた後、核問題解決への取り組みを進める構想の説明を受けたという。

 米朝間では、1994年の核危機を回避した米朝枠組み合意の文書に、関係正常化のプロセスの一つとして「双方の首都に連絡事務所を設置する」と明記されたことがある。
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次は朝日新聞
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対北朝鮮に違い オバマ氏「対話」 マケイン氏「圧力」http://www.asahi.com/international/president/analysis/TKY200809270190.html
2008年9月28日

【オックスフォード(米ミシシッピ州)=梅原季哉、ワシントン=鵜飼啓】外交安保問題が主要議題となった26日の米大統領選の討論会では、「テロとの戦い」の比重をどこに置くべきかや、外交圧力をどの国に振り向けるべきかをめぐって、共和党マケイン候補、民主党オバマ候補の考え方の違いが鮮明に浮かび上がった。

 オバマ氏は、ブッシュ政権とマケイン氏に共通する外交安保政策上の最大の誤りは、イラクに過度に力を注いだことで、対テロ戦の主戦場は本来、アフガニスタンだというのが持論。失政の結果、アフガンで国際テロ組織アルカイダが再興し、イランは増長した、と関連づけた。

 アフガンとの国境地帯がアルカイダやアフガン旧政権勢力タリバーンの拠点と化しているパキスタンに対しては、かつて越境しての単独攻撃も辞さないと発言したことがあるオバマ氏の方が、この日も圧力をあらわにした。これに対し、マケイン氏は「私ならどの国を攻撃すると公言はしない。パキスタン政府とは協力する」と批判した。

 一方で、北朝鮮核問題をめぐっては逆に、対話を軸とするオバマ氏と、圧力を強化すべきだと考えるマケイン氏の姿勢の違いが際だった。核施設の復旧を進める北朝鮮は米次期政権との交渉に照準を絞ったとの指摘もあり、両氏の違いは政権交代までの間も6者協議の行方に影響する可能性がある。

 北朝鮮問題は、イランと並ぶ「敵対国との対話の是非」という観点で主に取り上げられた。オバマ氏は、ブッシュ政権が強硬路線をとったため06年10月の北朝鮮核実験などを招いたと主張。対話に転じたことで6者協議の進展が生まれたとして、対話すべきだという持論の根拠に挙げた。

 一方のマケイン氏は北朝鮮の体制を厳しく批判。食糧事情の悪さを念頭に「韓国の平均身長が北朝鮮よりも約9センチ高い」などとも語り、CNNテレビのコメンテーターは「(北朝鮮を『悪の枢軸』として対話を拒んだ)ブッシュ政権第1期の考え方に似ている」と指摘した。

 米国との直接協議にこだわる北朝鮮にとっては、オバマ氏の主張の方が都合が良いともとれるが、米専門家の間では実際に就任すれば、オバマ氏も「軟弱」との批判をかわすために厳しい態度を取らざるを得ないとの見方も強い。北朝鮮の潜在的脅威をミサイル防衛(MD)支持の理由として挙げるなど、オバマ氏が北朝鮮への不信感をのぞかせる場面もあった。

 一方、司会者からは朝鮮半島以外のアジア外交に関する質問は出ずじまい。米国の競争力向上や対外債務の問題の文脈などで中国を引き合いに出したものの、両氏とも正面から取り上げることはなく、日本にもほとんど触れなかった。
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次は中央日報
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韓国の民主党「オバマ・マーケティング」へ?

中央日報 Joins.com
2008.10.27 11:33:41

野党民主党の元恵栄(ウォン・ヘヨン)院内代表が米大統領選を9日後に控えた26日、米民主党候補のバラク・オバマ上院議員を支持するという立場を明らかにした。

元院内代表はこの日、自身のホームページに掲載した「オバマ米大統領候補の価値に注目する」というタイトルの文で「米国民がオバマ候補を次期大統領に選ぶならば、世界経済は新たなグローバル・パラダイムを模索する第一歩を踏み出す契機を迎えることになるだろう」と評した。

続いて「カジノ資本主義またはM&A(ジャングル)資本主義と呼ばれるこの残酷な格差問題を克服できる代案について省察すべきだ」とした上で「新自由主義的なグローバル化を代える、人間の顔をしたグローバル化を模索しなければならない時点だ」と強調した。

同氏は「全世界の市場を恐慌状態に追い詰めたウォール街の国際金融資本を適切に統制できる国際的なリーダーシップに関し、ジョン・マケイン候補よりオバマ候補がより信頼を受けているようだ」という見方を示した。

また、北朝鮮関連政策に触れ「ここ数年間‘対決的な路線’の試行錯誤による消耗的な浪費を経験してきた」という前提のもと「‘北朝鮮指導者との直接的な対話と交渉’を宣言したオバマ陣営の政策が未来志向的だ」とし、期待感を表した。

詰めのところを迎えた米大統領選について、韓国野党の役員が特定の候補を支持するという立場を公開的に表したのは異例のことだ。元院内代表がこうした文を掲載したことについて、側近は「オバマ氏が掲げている価値や経済政策の方向が民主党と一致するからだ」とした後「米大統領選後の韓米議員らの外交などを念頭に置いた、一種の‘懸案を先行獲得する’というレベルの発言だ」と説明した。

オバマ候補が訴えている変化というコンセプトに、民主党が目指す価値との共通分母が大きいという意味だ。妙にも、今年4月の総選挙で落選した後、米国に滞在中の鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一部長官も25日(現地時間)、米バージニア州で行われた「10.4南北(韓国・北朝鮮)共同宣言」の海外在住韓国人大会で講演し、オバマ氏を支持する内容の発言をしている。

鄭氏は「米国が大統領選で変化を選べば、韓半島にもこれを活用できる良い環境が醸成される」とし「‘万一オバマ候補が当選し、北朝鮮の開城(ケソン)工業団地に米企業を入居させるよう奨励することになれば、小さいものの有意義な政策になるだろう’と、オバマ候補の側近に提案したことがある」と紹介した。
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オバマ、圧勝ー初の黒人大統領誕生!

2008年11月05日 | 朝米関係関連消息


融和、変革を掲げたオバマが、ついにアメリカ史上初の黒人大統領となる。圧勝だ。
戦争の世紀と言われた20世紀におさらばし、迎えた希望のミレニアムに突如襲った9.11の悲劇…。そして始まった対テロ戦争の泥沼…、そして現在進行形の世界的金融危機…。

この迷走と閉塞感、地球規模の様々な危機を、若き新大統領が拓いてくれると信じたい。

李明博登場以来、対話ムードが凍りついているわがコリアの南北関係は、今後どのような展開を見せるのだろう。
金夏中統一部長官の「包容」発言とは逆のハンナラ党議員の発言が、国会で相次いだ(略)。与党内の確執か…。

何はともあれ、オバマ氏は北朝鮮との直接対話を公約している。期待したい!

朝鮮半島に強大な影響力を誇示してきた超大国アメリカのこの変革の始まりに、今後南北当局者はどのように対応するのだろうか。

…今日、オバマさんの勝利宣言(演説)を聴く支持者の眼差しは、喜びと希望で輝いていた。…







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