NPO法人 三千里鐵道 

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金剛山観光と、故鄭周永名誉会長

2008年11月25日 | 南北関係関連消息

世界に誇る韓国企業家第一位に選ばれた故鄭周永現代名誉会長、開城観光時の南側出国管理ビルの休憩所では、1998年牛1000頭を連れ38度線を越えた当時のビデオ映像が流れている。
1915年金剛山の麓の村(峨山里)に7人兄弟の長男として生まれた鄭少年は、小学卒業後は家業の農業を手伝った。19歳のとき4度目の家出に成功しソウルへ、その折家族のような牛を売った70円を持出し、艱難辛苦の末いまの現代グループを作り上げた。しかし、彼の脳裏には片時も故郷の兄弟や父母が離れなかった。
1000万離散家族の夢を載せ、延々と続く牛1000頭のトラックの隊列が北の大地を走った。恐らく齢70を超えて故郷の地を訪ねる鄭周永の胸中には、家出し不孝を重ねてきた死に目にも会えなかった亡き父への罪滅ぼし、そして恩返しをしたいとの気持ちで一杯であったろう。
そして、その年に始まった金剛山観光!(鄭周永氏の故郷・峨山里の名をとって社名も「現代峨山」に)

その後の10年、統一への希望が見えてきた。三千里の山河が、海外が沸き立ち、昨年の5月17日の統一列車の試運転と10,4の首脳合意で宿願成就も遠くないと思い始めたのに、またぞろこの有様…。

北は「最後通牒」を突き付け、南は「待つのも戦略と」(李明博談)…。
現代グループのCEOであった李大統領、創始者の想いをどう受け止めているのであろうか。歴史は李大統領をどのように記録するであろうか。

もう朝鮮半島は外圧でしか変わることのできない、情けない民族の住む地域になり下がるのか。

否、でも僕は信じたい。まだわが民族の英知と勇気は生きていると。そして、愛民、愛族の基準で歴史を再照射し、途切れることのなかった5000年の文化が、今のコリアに輝くであろうことを!そして、統一コリアが東アジアの軸として世界平和に貢献するであろうことを!







namsang



撤収作業に着手、粛々と!

2008年11月25日 | 南北関係関連消息

開城工業団地人員撤収対策に着手、政府非常状況班


【ソウル25日聯合】北朝鮮が来月1日から南北間の陸路通行の制限・遮断措置を強行すると通告してきたことを受け、政府は「非常状況班」を構成し、北朝鮮側に常駐する人員の撤収対策に本格的に着手した。
 統一部の金浩年(キム・ホニョン)報道官は25日、「本日から12月初旬まで、金千植(キム・チョンシク)統一政策局長を団長に実務者による非常状況班を運営する」と明らかにした。これと関連し、政府関係者は「北朝鮮地域に滞在している国民の安全を最優先に考慮し、必要な措置を取る」との方針に基づき、開城工団管理委員会など工業団地支援機関や開城内の企業の撤収対策を各部門別に講じていると述べた。別の関係者は、撤収が遅れ問題が生じないよう万全を期すべきで、落ち着いて撤収できるよう誘導すると話した。

 常駐人員が半分に減らされることになった開城工団管理委員会は、北朝鮮側労働者の通勤バス運行や電気・用水供給など、工業団地のインフラ担当人員を中心に残留対象を選別する計画だ。

 25日午前8時現在、開城には韓国国民1592人が滞在している。内訳は管理委員会関係者38人、工業団地の製造業者関連人員750人、銀行、病院、コンビニエンスストアなどの関係者50人、建設業者関係者201人、現代峨山と協力企業の社員553人。

 政府は来月1日から運行が中断される南北縦断鉄道の京義線を今月末までは運行したい考えだと、政府消息筋は伝えた。政府はまた、南北経済協力協議事務所の閉鎖や企業関係者の陸路通行遮断措置により事業者が受ける被害についても、対応策を講じていると伝えられた。

 北朝鮮は24日、開城工団管理委員会の人員と20社余りの建設業者を含む開城工業団地支援業者の人員を半分に減らし、入居企業は経営に必要な最小限の人員だけを残留させるよう、韓国側に通告した。また、開城にいる現代峨山協力業者の常駐人員や車両を70%程度減らす措置を取ると予告した。













現代峨山、北観光事業を全面中断

2008年11月25日 | 南北関係関連消息
心配そうに対応する関係者

Home 社会・文化
2008/11/24 17:17 KST


現代峨山、来月から北朝鮮観光事業を全面中断


【ソウル24日聯合】北朝鮮側が24日、韓国政府に対し軍事境界線(MDL)を通じた韓国人の開城観光を12月1日から全面遮断すると通告したことから、現代峨山は来月から開城観光を全面中断しなければならない事態に追い込まれた。
 現代峨山は、7月11日に発生した韓国人観光客射殺事件後に金剛山観光が中断されたのに続き、北朝鮮側の通告により開城も閉鎖され、経営への打撃は避けられそうにない。昨年12月5日からスタートした開城観光は今月23日までに10万9540人が利用し、次第に活気を帯びていたが、今回の北朝鮮側の措置でこれまでの努力が水の泡となった。先月は7348人、今月は5034人以上の観光客が開城を訪れ、来月は4200人余りが予約している状態だ。

 現代峨山は事業ポートフォリオのうち観光部門が約半分を占めるため、開城観光の中断でさらに厳しい状況に立たされることになった。同社はまだ北朝鮮側から開城観光と関連し、正確な通告を受けていないため予約客に対する措置を決定できずにいる。来月1日からという北朝鮮側の措置が、段階的な撤収を意味する可能性もあるためだ。ひとまず来月の予約客を対象にキャンセルなどの措置を取る予定のほか、今週中に出発する予約客に対してもキャンセルなどを検討している。同社関係者は「対策を講じようにも妙案がない」と心配気に話した。













6.15以前に逆戻り?

2008年11月25日 | 南北関係関連消息
コリアの南北関係はどうしていつもこうなっちゃうんでしょう。
最近会ったある同胞知人は「統一は絶対できない」と断言した。その発言にムカついたが、今はなぜかその知人の顔が浮かぶ。
アメリカで白、黒の人種問題にチェンジが…、コリアで赤、青の理念対立は、いつになればチェンジするのでしょうか。ある年配の同胞は「対極旗がいけない、赤と青に分けている」とかみついた。ぼくも両方に噛みつきたい心情だ。やり場のないこの怒りを、今はなだめるすべが浮かばない。namsang



[北, 交流遮断通報] ‘金儲けより体制が優先’
記事入力 2008-11-24 18:14 |

◇去る 12日、北側が陸路通行遮断警告以後、南北は互いに緊張水位を高めて来た. 北側は李明博政府の対北政策転換を, 南側は北側の慢性的な対南態度を変えてみようと、互いに自尊心をかけて正面対決も辞さぬ構えだ。

南側は 19日、民間団体に対北ビラ 撒布自制を要請したが、民間団体は直ちに翌日ビラ 10万枚を撒布した. 去る 22日UNで通過された対北人権決議案も北朝鮮を刺激するに十分だった. 北朝鮮外務省は 24日対北人権決議案を "私たちの制度を圧殺しようとする政治的謀略の産物"と責めた.

李明博大統領と北側対南機構である祖国平和統一委員会(祖平統)の取り交わした舌戦は、南北関係をもっと冷凍させた. この大統領が最近訪米中 "自由民主主義体制の下で統一するのが最後目標"と言及したし, 直ちに祖平統は 22日 "(南側が) 北侵戦争を最終目標と認識"と強く反撥した.


◇北,金儲けより体制維持
=北側が超強硬措置を取ったことは李明博政府の対北政策が北朝鮮体制への脅威。

北側は '非核・開放、3000'に代表される現政府の対北政策を北朝鮮体制を崩壊させようとすることと見做し、 "南北関係の基本原則さえ分からないおこがましい仕打ち"とこれを猛非難して来た.

ある南北関係専門家は "政府が '米を与えなければ北朝鮮がひざまずくこと'と単純に認識する限り、状況はもっと悪くなる"と言った.