さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「そして、星の輝く夜がくる」読破

2014-10-03 14:46:19 | さるみみ文庫2014
真山仁作品。

どうしてもこの人の作品というと「ハゲタカ」が思い出されるので
「経済小説書く人ね…」って思ってあまり手に取ったことがなかったんだけど、
コラプティオで「お、これいいじゃん!」ってなってちょっと注目してみた。
サボさんは「ハゲタカ」も「グリード」も「マグマ」も読んでて
今回はすぐに図書館に予約入れてたのよね。

サボさんが先に読んで「これはよかったから絶対読んで」って言ってて、
私はもうずっと途中になってるミステリーを読もうかと思ってたんだけど、
また先送りでこっち読んじゃった。

テーマは東日本大震災後の東北の架空の町に、神戸の震災で妻と子供を亡くした
教師が臨時応援教師ということで着任する、というところから始まる。
受け持ったクラスには震災で家族を失ったり教師や子どもたち、
転校してきた東京電力社員の子どもがいたりと、震災に絡む様々立場の人が
いろいろな思いを抱えて暮らしている、その中で起きる問題を
乗り越えながら季節が進んでいく。あ、6つの短編集ね。

書き方がとても丁寧で、どの作品もとてもよかった。

「さくら」と「小さな親切、大きな…」が特に好きだったかな。

震災にまつわる様々な事象について、気になってたこと、思ってたことを
作中の「まいど先生」が語ってる部分がいくつかあって、そのたびに「そうなんだよ!」って
思いながら読んでた。

これはたくさんの人が読んでくれるといいな、と思う。

次は絶対あのミステリーを読破しなくては…!!

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