クイーンエリザベス 満開の翌日になると、少しずつ色があせてきました。
小野小町の有名な和歌ですね。 題名の上の句に、「我が身世にふるながめせしまに」と 下の句が続きます。
解説を載せておきます。 http://www1.ocn.ne.jp/~montaro/waka/haru.html
「いたづらに」とは、「無駄に」というような意味です。現代語の「いたずら」とは関係ありません。
「世にふるながめ」とは「世に降る長雨」、さらに「長雨」と「眺め」が掛詞になっています。
つまり、長雨をぼんやり眺めて、無駄に時間を過ごしていたら、いつの間にか花の色も
移ろっていってしまった、というのが素直な解釈です。しかし、この歌には隠れた意味があるのです。
小野小町といえば、絶世の美女。しかし、花がいつかは枯れていくように
その美しさも永遠ではあり得ない・・・つまり、「花の色」とは自らの美しさのこと。
「世にふる」の「ふる」は「降る」の他に「経る」、時が経っていくことを意味します。
長い雨が降っているのをぼんやり眺めているうちに
花の色は移ろっていってしまった。
私のこの美しさも同じように、無駄に時間を過ごすうちに
失われていってしまうのだ・・・
満開のパパメイアン、やはり「野に置け」バラの花 切り花より、地上で花開いたほうが美しいと思いました。