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白内障オペの権威

2014年04月18日 | 春ネタ

年間1000件を超える白内障手術を行う、日本屈指の眼科医が四国・高松にいる。まなべ眼科クリニック院長の眞鍋洋一医師だ。

 医学部を卒業後、東京の有名病院で修業を積み、故郷の高松に戻って開業してからも、高水準の診療と手術で実績を重ねてきた。診療は完全予約制。あえて看板を掲げていないが、患者間でのクチコミか、医療機関からの紹介患者で、予約は常にいっぱいという。

 「一例ごとの手術にこだわりを持っているので、それを理解してくれる患者に来てほしいんです」

 人と同じことをしたくない-そんな思いから、特徴的かつ先進的な取り組みを続けてきた。市内では他に先駆けて日曜診療を実践し、遠近両用の眼内レンズを用いた白内障手術を行う「先進医療」の実施施設にも認定されている。近年話題の「オルソケラトロジー」という近視矯正治療も導入するなど、最先端の医療技術の提供に力を入れる。

 実は眞鍋医師、医療だけでなく「経営」にも強い興味を持っており、すでにMBAの資格も取得済み。それだけに、「日本の開業医は医療の面での先行投資に消極的ですが、きちんと計画を立てて投資をすれば、患者のメリットは高まり、経営もうまくいく」という言葉にも説得力がある。

 そんな眞鍋医師が、笑いながらこう語る。

 「実は、今年いっぱいで手術はやめようと思っているんです。内科的な診察は経験が生きてきますが、外科的治療は若さが重要。そろそろ若い医師を育てる時期にきていると思うんです。僕が最終的に目指すのは、社会貢献ですから」

 自分自身の診療を含めて、常に客観的に判断し、経営方針を立て、実践していく。日本一“眼科医らしくない眼科医”は、鋭い“眼力”で将来を見据える。 (長田昭二)

 ■眞鍋洋一(まなべ・よういち) 1986年、埼玉医科大学卒業。90年、同大学院修了。丸山記念総合病院、聖路加国際病院などに勤務後、96年よりまなべ眼科クリニック院長。日本眼科学会眼科専門医、日本眼内レンズ屈折手術学会元理事、日本眼科手術学会元理事ほか。医学博士。趣味はコンピューター、時計、車(愛車はマツダ・コスモスポーツ)