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大型扇風機購入♪

2015年05月06日 | 春ネタ

巨人が緊急補強した新外国人、ホアン・フランシスコ内野手(27)=前レイズ=はメジャー屈指の飛距離を誇るが、3打席に1回以上の割合で三振を喫している。

 新助っ人は23日、川崎市のジャイアンツ球場で入団会見に臨んだ。身長188センチ、体重111キロの巨体ながら緊張の面持ちで「巨人の一員になれて光栄。とにかくチームの勝利に貢献したい」とあいさつした。

 ドミニカ共和国出身、大リーグ在籍6年間で48本塁打を記録。原沢球団代表は「長打力に非常に期待している。2013年から継続して調査していた左打ちのロングヒッター」と紹介した。13年に18本、昨季も16本のアーチを架けたが、今季はメジャー契約に至らずフリーエージェントとなっていた。

 巨人は、一塁にコンバートした阿部にかわる捕手として相川をヤクルトからFA補強したが、2日・中日戦で故障し離脱。阿部が捕手に復帰する緊急事態を受け、改めて「内野を守れるパワーヒッター」(原沢代表)が必要となり、シーズン途中の契約に至った。

 売りは「パワーに尽きる」。10年の母国でのウインターリーグで、中堅411フィート(125メートル)の巨大球場でバックスクリーンを越える150メートル級の特大弾を放ち「クワトロシエントスオンセ(スペイン語で411)」の異名を手にした。

ただし、飛距離と引き換えに空振りも多い。メジャーでの通算三振率は34・4%。変化球にもろく、力勝負が少ない日本の投球スタイルに適応できるか不安もある。球団幹部は「まあ扇風機だろ。でも今のウチには当たれば本塁打かも、という打者すらいないんだから」と笑い飛ばす。

 加入効果も出ている。アンダーソンは左肘の手術明けで開幕は間に合わず、2軍でも下半身の不調で実戦復帰が遅れていた。球団内には「去年のようなハングリーさが感じられない」と失望感があったが、新助っ人の加入で尻に火がついたか、21日に1軍へ昇格した。

 フランシスコの守備位置は一、三塁。ライバル不在の正三塁手、村田への刺激にもなる。今季いっぱいの契約で年俸1億4000万円(推定)は安くないが、競争意識で打線が活気づくなら有意義なテコ入れだ。 (笹森倫)