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ガラホ

2015年05月19日 | 春ネタ

NTTドコモが13日、夏の新製品に関する発表会を都内で行った。

 新機種で注目されるのは、富士通の「ARROWS ケータイ F-05G」とシャープの「AQUOS ケータイ SH-06G」だ。これらの機種は、折り畳み式のガラケーにしか見えない。だが、OSにAndroidを搭載し、無料トークアプリのLINEをはじめとしたSNSが利用できるほか、パソコン向けサイトも閲覧可能。ガラケーと同じ感覚で操作できるので、違和感なく使うことができ、料金もガラケーと変わらないのが特徴だ。

 「ガラホ」とも呼ばれる、こうしたガラケー風スマートフォンを発売した理由について、NTTドコモの加藤??社長は会見でこう話した。

「全員がスマートフォンに移行するのが理想的だが、通話やメールだけ使えればよいという人も非常に多い。また、ガラケーをずっと作ってほしいという要望もとても多い。この過渡期において、Androidを使いながらお客さんの使いやすいものを作り続けていく」

 スマホがすっかり当たり前になったとはいえ、やはりガラケーの人気は依然根強いようだ。一方で、新機種には、従来のガラケーには搭載されていたテザリングやおサイフケータイの機能は削られている。また、iモードやiアプリといった従来のサービスも使えない。

 プロダクト開発部長の丸山誠治氏は、その理由を語った。

「社内で調査を重ねた結果、今後もドコモのケータイを引き続き使っていきたいというお客さまが必要とする機能に絞った」

 では、新製品のガラホの性能面をみていこう。カメラ機能や赤外線通信機能、防水機能、ワンセグ機能などそれぞれ搭載しているが、違いもある。

 「ARROWS ケータイ F-05G」はGPS非対応で、カメラの画素数が約810万画素ある。6月中旬発売予定で、色はレッド・ホワイト・ブラックの3種類。

 一方、「AQUOS ケータイ SH-06G」は、GPS機能が搭載されているが、カメラの画素数が約500万画素しかない。6月下旬発売予定で、色はブルーグリーン・ブラック・ホワイトの3種類。

カメラの性能をとるか、GPS機能をとるかで選択肢が変わってくるだろう。

 ガラホを巡っては、今年2月にauがシャープの「AQUOS K SHF31」を発売している。ただ、この製品は高速のモバイルデータ通信に対応したため、従来のガラケーよりも通信料金が割高になっている。

 一方で、NTTドコモは、通信速度が遅い3G規格を使い、テザリングの機能も排除して、ガラケーの通信料金に据え置いた。

 どちらが「ガラホ」にふさわしいのか。残るソフトバンクはどう動くのか。「ガラホ」を巡る戦いは今始まった。