浜寺漕艇所
「じいさん、ばあさん、おでやれ おでやれ」と唱えながら、迎え火と称して、稲わらや、おんがら(おがら)を燃やした子供の頃。
仏教徒の一般的な家庭では、親たちから「ご先祖様がお盆に帰ってくるんだよ」と聞かされ、ご先祖様の乗りものにナスやキュウリで作った馬と、普段より少し豪華なお供えを仏壇に供えてお迎えし、三日後には再びお帰り頂くための送り火を焚いた。
親たちも、先祖代々当然の習わしのごとく、その子供たちも、いわれを教え乞うのでもなかく、特に構えるでも年中行事の一つとして当たり前のことだった。
昨日、妹や息子たちと墓参、普段より少し豪華な花とお供え、自宅仏壇へも普段より少し豪華なお供えをして揃ってお参り。
さすがに迎え火を焚くこともなく、とくにいわれを話すこともなくだが、まだ、ほんの少しだが昔の習わしが伝わっているのようだ。