しぜんがいいね

ひびきまぐれ

さて、今晩私が・・

2020-08-24 | 日記

その昔、北信州は、急峻な地形や寒冷な気候ゆえに、米の栽培に適さず、貴重な米に麦を混ぜて朝食に、晩飯は、残り少ない朝のご飯を補うために、蕎麦、うどん、すいとん等、粉ものを併せて腹を満たしていた。

おやきはその一つであり、小麦粉や蕎麦粉を練って作った皮にあん(具)を包む、あんの材料には、野沢菜、南瓜、小豆餡、茄子、大根等、畑で自家栽培したもの他、蕨はじめ、自生する山菜を具にしたものがどこの家庭でも食べられていた、中でも春先に採取される野蒜は、好き嫌いもあるだろうが、五葷を避けるべき家筋ではあったはずなのに、私にとっては絶品であり懐かしい味でもある。

野蒜は別として、今や「おやき」は、中部地方観光地のそこかしこに、Webで検索すると選択しきれないほど出てくるほどの地位を占めるようになった。

 

妹から「おやき作るから」とLINE、時々懐かしい食べ物を作ってくれる。

さて、今晩私が頂くのは、その「おやき」、その昔しょっちゅう食べていたころ、まさかこういうものが商品化されるとは夢にも思わなかった。

 


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