中国と所得倍増計画(資本主義と社会主義)
その1 傑作(0)2010/6/27(日) 午後 4:25無題その他経済 Yahoo!ブックマークに登録 日本ワールドカップ一次リーグ突破おめでとう!
深夜見ようと、気合を入れておりましたが、
ソファーに横たわって首を寝違えた自分を、朝方発見
遅刻ぎりぎりまでニュースにかじりついて一人感動して
おりました。情け無し・・・あんな大勝利リアルタイム
で見たかった・・・・残念・・・・。
本戦前の連敗から、見事の復活。監督曰く「日本のチーム力
の勝利」に間違いないとは思うけど、一昔前では考えられない
ような華麗なフリーキックを、大舞台で決めれる選手がゴロゴロ
あらわれている事実に今更ながら感心しました。
それと、経済状況とは、直接は関係ないのだろうけど、南米が
元気で、1次リーグごときで負けるはずのないイタリアやフラ
ンス等ヨーロッパの強豪が敗退しているのも時代を、映している
ようにも感じます。
さて、最近の中国の元の弾力化表明に先立ち『所得倍増計画』なる
スローガンが、打ち出されていたのは、非常に興味を持ちました。
中国も日本の高度経済成長期をお手本?他山の石?としてのバブル
を抑制しながら、ゆるやかな通貨高を受け入れ、実体経済の成長と
内需の拡大の果実のみを享受しようと必死なのでしょう。
日本の高度経済成長といえば、所得倍増計画を支えた日本的経営、
日本主義についても彼らは、目を向けるべきでしょう。
隆盛を極めた市場原理主義者が、撒き散らした惨事を目の当たり
にすれば、資本主義圏において日本が産み落とした(本家は既に
捨ててしまいましたが・・・)特異なタイプの成功モデルを研究
熱心な中国人が、採用しようとしていたら面白い。(←結論として
は、かなり無理があると思いましたが・・・・)
ソ連崩壊後に、資本主義の勝利だ~!と資本主義圏の市場原理主義
の学者が、ロシアに送り込まれたが、資産バブル、資源バブルの
束の間の幸福をもたらしたが、貧富の差は開くばかり、カジノ経済
の下でマフィアがはびこり、貧富の差に起因する社会不安を国粋主義
で押さえ込むしかないような歪な社会が出来上がってしまいました。
旧IMF体制のもと、南米、アジア、小泉政権(ホリエモン小バブル?)
についても、結果的に束の間のバブルと、たくさんの貧富の差や混乱を
撒き散らし、リーマンショック、現在進行形の欧州危機と市場の暴走を
止めるのに世界は必死であります。
こんな中で、僅かな期間でありましたが、一時期のアングロサクソン
資本主義のスタンダードとは異なる社会モデルを提示した日本は、
なかなか稀有な存在だと思います。いわゆる日本主義やら日本的
経営というやつです。
今では、労派やら、不景気で正社員になること自体が狭き門、ブラ
ック会社の正社員ではアルバイト以下、地産地消、日本人採用より
外国人の現地採用が加速している等、ひどい有様になってしまいま
したが、一昔前の高度経済成長を築いた団塊世代は、田舎から出て
きて一社員として、会社に入り、まじめに働いていたら、それなりに
モチベーションを維持しながら、会社の中で成長し比較的平等に
(役員と社員との給与の差が欧米ほどには、極端に開いていない。
野球やサッカー選手の年俸が、欧米に比べ浮世離れしていない。
末端社員まで比較的モラルも高く、組織全体の利益に対しても当事者
意識をもっていた等々)処遇される社会があって、日本は総中流
社会なんて幻想がありました。(バブルも幻だが、これも残念ながら
ほぼ幻になってしまった・・・。)
新入社員であっても、義務教育を受けていたら、そこそこの教育を
会社でも受けられ、ステップアップしたらマネージャーにもなれたし
更に運と実力と学歴を兼ね備えて人間的な魅力にあふれていたら
オーナー企業でなければ、社長にだってなれる可能性もあった。
組織のなかで、弱肉強食、足を引っ張り合う(情報の非共有化)
個人競争が、主体となって展開されるわけではなく、会社のカンバン
を背負ってチームワークで働く労働者達がいました。正に会社社会?
・共産?主義的な理想が広がっていたといえるかもしれない。
ゲーム論風に「協力ゲーム的な世界」と言い換えた方が、誤解が
少ないかもしれませんが・・・。
個人的な推論にすぎないが、冷戦下の共産的な理想社会への憧れが
会社の中でも受容されていた気がします。大学生は安保闘争に参加
したし会社に入ったサラリーマンも多かれ少なかれ、マルクスなり
共産思想に触れていたのだから。
戦争にも敗れ、学生運動も終わってしまいましたが、会社という
現実のフィールドでもって協力的な理想社会の実現を目指す空気は、
なんとなくあった気がします。
しかしながらソ連(社会主義)は崩壊した。
組織なるもの、つまるところ、腐敗する。腐敗とは、外部環境が大きく
変わっているのに自己保存、既得権益の維持と拡大が個人の最優先目標
となってしまうことによって生じるのでしょう。
その目標が時代や環境に合わないものになっていることに気づかず。
是正する術をもたないシステムにおいて、組織の全体最適化は生じない。
結果的に、個も含めた組織全体に死が訪れる。(癌の進行過程そのものかも
しれません。JALの倒産や、存在意義が疑われる公共インフラや、飛行機の
飛ばない空港を作り続ける愚かな公共機関を思い出せば、十分でしょう。)
つづく
その1 傑作(0)2010/6/27(日) 午後 4:25無題その他経済 Yahoo!ブックマークに登録 日本ワールドカップ一次リーグ突破おめでとう!
深夜見ようと、気合を入れておりましたが、
ソファーに横たわって首を寝違えた自分を、朝方発見
遅刻ぎりぎりまでニュースにかじりついて一人感動して
おりました。情け無し・・・あんな大勝利リアルタイム
で見たかった・・・・残念・・・・。
本戦前の連敗から、見事の復活。監督曰く「日本のチーム力
の勝利」に間違いないとは思うけど、一昔前では考えられない
ような華麗なフリーキックを、大舞台で決めれる選手がゴロゴロ
あらわれている事実に今更ながら感心しました。
それと、経済状況とは、直接は関係ないのだろうけど、南米が
元気で、1次リーグごときで負けるはずのないイタリアやフラ
ンス等ヨーロッパの強豪が敗退しているのも時代を、映している
ようにも感じます。
さて、最近の中国の元の弾力化表明に先立ち『所得倍増計画』なる
スローガンが、打ち出されていたのは、非常に興味を持ちました。
中国も日本の高度経済成長期をお手本?他山の石?としてのバブル
を抑制しながら、ゆるやかな通貨高を受け入れ、実体経済の成長と
内需の拡大の果実のみを享受しようと必死なのでしょう。
日本の高度経済成長といえば、所得倍増計画を支えた日本的経営、
日本主義についても彼らは、目を向けるべきでしょう。
隆盛を極めた市場原理主義者が、撒き散らした惨事を目の当たり
にすれば、資本主義圏において日本が産み落とした(本家は既に
捨ててしまいましたが・・・)特異なタイプの成功モデルを研究
熱心な中国人が、採用しようとしていたら面白い。(←結論として
は、かなり無理があると思いましたが・・・・)
ソ連崩壊後に、資本主義の勝利だ~!と資本主義圏の市場原理主義
の学者が、ロシアに送り込まれたが、資産バブル、資源バブルの
束の間の幸福をもたらしたが、貧富の差は開くばかり、カジノ経済
の下でマフィアがはびこり、貧富の差に起因する社会不安を国粋主義
で押さえ込むしかないような歪な社会が出来上がってしまいました。
旧IMF体制のもと、南米、アジア、小泉政権(ホリエモン小バブル?)
についても、結果的に束の間のバブルと、たくさんの貧富の差や混乱を
撒き散らし、リーマンショック、現在進行形の欧州危機と市場の暴走を
止めるのに世界は必死であります。
こんな中で、僅かな期間でありましたが、一時期のアングロサクソン
資本主義のスタンダードとは異なる社会モデルを提示した日本は、
なかなか稀有な存在だと思います。いわゆる日本主義やら日本的
経営というやつです。
今では、労派やら、不景気で正社員になること自体が狭き門、ブラ
ック会社の正社員ではアルバイト以下、地産地消、日本人採用より
外国人の現地採用が加速している等、ひどい有様になってしまいま
したが、一昔前の高度経済成長を築いた団塊世代は、田舎から出て
きて一社員として、会社に入り、まじめに働いていたら、それなりに
モチベーションを維持しながら、会社の中で成長し比較的平等に
(役員と社員との給与の差が欧米ほどには、極端に開いていない。
野球やサッカー選手の年俸が、欧米に比べ浮世離れしていない。
末端社員まで比較的モラルも高く、組織全体の利益に対しても当事者
意識をもっていた等々)処遇される社会があって、日本は総中流
社会なんて幻想がありました。(バブルも幻だが、これも残念ながら
ほぼ幻になってしまった・・・。)
新入社員であっても、義務教育を受けていたら、そこそこの教育を
会社でも受けられ、ステップアップしたらマネージャーにもなれたし
更に運と実力と学歴を兼ね備えて人間的な魅力にあふれていたら
オーナー企業でなければ、社長にだってなれる可能性もあった。
組織のなかで、弱肉強食、足を引っ張り合う(情報の非共有化)
個人競争が、主体となって展開されるわけではなく、会社のカンバン
を背負ってチームワークで働く労働者達がいました。正に会社社会?
・共産?主義的な理想が広がっていたといえるかもしれない。
ゲーム論風に「協力ゲーム的な世界」と言い換えた方が、誤解が
少ないかもしれませんが・・・。
個人的な推論にすぎないが、冷戦下の共産的な理想社会への憧れが
会社の中でも受容されていた気がします。大学生は安保闘争に参加
したし会社に入ったサラリーマンも多かれ少なかれ、マルクスなり
共産思想に触れていたのだから。
戦争にも敗れ、学生運動も終わってしまいましたが、会社という
現実のフィールドでもって協力的な理想社会の実現を目指す空気は、
なんとなくあった気がします。
しかしながらソ連(社会主義)は崩壊した。
組織なるもの、つまるところ、腐敗する。腐敗とは、外部環境が大きく
変わっているのに自己保存、既得権益の維持と拡大が個人の最優先目標
となってしまうことによって生じるのでしょう。
その目標が時代や環境に合わないものになっていることに気づかず。
是正する術をもたないシステムにおいて、組織の全体最適化は生じない。
結果的に、個も含めた組織全体に死が訪れる。(癌の進行過程そのものかも
しれません。JALの倒産や、存在意義が疑われる公共インフラや、飛行機の
飛ばない空港を作り続ける愚かな公共機関を思い出せば、十分でしょう。)
つづく
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