Archaic Smile

私的な備忘録です。

ゴールデンウィークと第4波(変異種の対応)

2021-05-05 01:59:14 | 時事ネタ
GWは、意外と大人しく不要不急の外出も控え、コロナの割にこれまで忙しくて出来ていなかった部屋の片付けやテニスの壁打ちなどをしてました。緊急事態宣言は、オリンピック開催に向けた短期決戦の趣旨で始まったように思いますが、ワクチンが効くイギリス型の変異種の拡がりに対する見通しが甘くGW明けに終わるのか不透明です。

それにしても1月頃に書いた素人でも容易に予想できる、答えの見えない嫌な展開が続いています。

各地域でICUが不足してきて、変異種は感染力も非常に高いようで、若者や基礎疾患がない方も重症化する事例も出ており、これまでの日本人特有?のアドバンテージは、民度の高さに依存したフィジカルな対策を含めてなかなか機能しないような雰囲気です。

友人が4月からシンガポールに赴任したのでSNSでやり取りしましたが、しっかり2週間ホテルで隔離されてTraceTogetherというアプリに個人IDを入力させられ、建物やその中の店に入るときにQRコードの読み取りが要求されるとのことです。国が個人の行動履歴を把握できるようになっています。マスクは食べるとき以外外していると店員が注意しにくる感じとのことです。

3月半ば頃にフランスから日本に帰国した別の知人は、空港でPCR検査で結果が出るまでは空港で足止めされて大変そうでしたが、2週間の自主隔離は自宅でした。これも自宅の家族にウィルスを持ち込む可能性があります。

数日前の報道では、厚労省の発表で入国後の健康観察期間の2週間で、誓約を守らず指定された場所にいなかったり、連絡が取れない、行方不明?のケースが1日2〜300人もいるそうで、変異種に対して官房長官が水際対策強化に取り組む発言をされてますが、現実はあまり機能していないように思います。

2、3日前のニュースでは、インドから入国した国籍非公表の50代男性が宿泊施設で療養中にお亡くなりになったようです。アジア人の免疫もすり抜けるインド型の変異種の感染者であるかはまだわからないようですが、飛行機に同乗していた乗客が機内で感染して空港のPCR検査をすり抜けて国内に入る可能性も考えられます。

日本の緩い防疫体制の下、感染爆発しているインド在住の日本人に対し、外務省が自国民保護で日本に一時帰国させる動きをするのは十分理解できますが、きっちり2週間隔離するなど、今まで以上の対策を取らないと、日本人特有のファクターXが効かない可能性のあるインド型変異種が今回の帰国対応で大量に持ち込まれ、感染爆発するようなことになれば、更にオリンピックどころではなくなってしまうのではないかと思います。(国内外の変異種の感染状況やワクチンの接種状況から考えて、既に大半の日本人はどうやって開催するのか?外国選手は日本に来れるのか?コロナに打ち勝つオリンピックなんてとても無理なのではと懐疑的なのは間違いありませんが・・・)

日本人の経済活動を制限して、緩い防疫体制を維持して海外からの感染者流入を止めない理由がさっぱり分かりませんが、日本をスパイしたい外国寄りの野党は、表向きは人権侵害を理由に、罰則規定や入国者の監視につながることは、一切拒否するでしょうし、与党はオリンピック開催強行派や海外とのビジネスを重視する財界の声があるのか、この状況は放置されつづけるのでしょうか?(グローバル化が進む大企業が主体の財界は、コロナの蔓延によって結果的に日本の経済活動が止まるのは困ると考えるであろうし、外国の入国ルールに多く触れているので、日本の入国の厳格化に反対することはないと思いますが・・・)

最近は、某テレビ局が外国の出資比率が法令違反をして問題になったり、外国人が日本の報道や番組制作に明らかに影響を与えているように感じるニュースやテレビ番組をよく目にするようになりました。世界のなかでコロナ対策の成功事例は比較分析して、もっと積極的に紹介されるべきなんでしょうが、隣国のワクチン接種の注射針が日本より1回多く打てるのは素晴らしいような情報は、一斉にテレビで目にしましたが、その後の不具合の続報はほとんどなく、昨今の日本メディアの報道姿勢は偏りが非常に大きく、また問題解決につながるような世論形成には、正直あまり関心がないようにも感じます。ワクチン接種がうまく行って経済活動が復活した他国の成功事例を強調しつつ、ワクチン接種が遅々として進まない日本政府を批判するくだりの報道番組は目にしますが(そもそもワクチンが効かない変異種が流行ったら成功事例といえるのか?)、一方水際対策がうまく行ってコロナ前に近い日常を取り戻している他国の成功事例はあまり紹介されない気がします。

どちらにしてもオリンピックは外国のお客さんは入れないことは決まりました。入国した選手の2週間隔離はどうするのか分かりませんが、もし変異種がたくさん国内に流入し、感染爆発を起こして更に医療リソースが逼迫した状況で、オリンピックを強行開催し、日本人の生命の犠牲の上に、医療リソースをオリンピックに割くことになれば、到底世論の納得は得られないでしょうから(マスコミも野党も、モリカケよりよっぽど効果的な政府批判の材料になるので、与党も選挙でも大敗?国民の生命よりスポーツ選手の活動が優先という構図になるので、発言を誤ると選手や競技の印象も悪くなる?)

国内のワクチン接種は急ぎつつも、変異種によっては初期の中国型向けのワクチンが効かない可能性も視野に入れて、アビガンやイベルメクチン?等対処薬の認可を急ぐとともに(特にトリアージで後回しにされる高齢者や医療行為を受けられない自宅待機の感染者がいち早く処方されるように)

まずは入国禁止にする強制力があるのだから、他国でも実現できてる防疫体制をきちんと法整備して強化することに取り組んでもらいたいと思います。

だれでも容易にこんな状況は予想できるのだから、緊急事態宣言で経済活動を止めることによる兆単位の国民経済の損失や休業補償で飲食業など支援した国家予算が無駄にならないように(いずれ増税ではね返って来るので、なるべく国民経済や財政に影響を与える損失額がトータルで最小化できるように)、少しでも先回りして効果的な対策が打たれることを期待します。


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エヴァンゲリオンと氷河期世代(大人になれなかった子供たち)

2021-05-03 08:08:24 | 時事ネタ
NHKの番組で監督さんの特集を見ました。

自分が団塊ジュニア後半世代で、ちょうど学生時代は狂乱のバブル期で社会人になる頃にはバブルは弾けて、失われた○十年?やらの日本の低成長期を生きているのと、この端境期を視れたから余計にそのように感じるのかもしれませんが

この主人公の答えのない、ほぼ引きこもりのような子供のままという状態や、監督さんの父親との答えが出ない葛藤?を背景とした底なしの私小説が、今回の完結に至るまでの数十年間、視聴者に受け入れられ続けた理由として、

いい大人であるはずの視聴者の時代背景と重なっていたことも、一つの理由なのではと思いました。

戦後の高度成長期や団塊世代やバブル期に社会人だった世代は、成功の道筋は比較的明確で、たとえブラックであっても努力すれば、その分報われる親世代に対して

ずっと氷河期世代、低成長が続くなかで不遇というか、ブラックな目にあっても、努力しても大半が報われない、報われにくい世代、団塊ジュニアの後半以降の子供世代は、

お互いに理解不能な深い溝があるように思います。

そういった親世代、子供世代の関係とすごくシンクロしていたのかなあと色々考えてしまいました。

自分が大学受験をしている頃は、早慶以上入っとけば、大半の人は、さして労せず大企業から何社も内定がもらえるのは当たり前でしたが、バブル崩壊後の就職活動は、これまでの当たり前が当たり前でなくなり、相当難しいものになったように思います。ちょうど大手企業の事務系採用は、これまで大半が大学OBによる面接を勝ち抜くリクルーター制から人事部門がダイレクトに採用するネット登録によるエントリーシートから始まる面接が併存している時期だったかと思います。

団塊ジュニアは人口が多いので競争も激しかったはずで、団塊世代の親からすれば有名大学に入れれば、そこそこの企業に就職でき、家族ももって、社会の一員になるであろうという、一昔前は当たり前?平均だった感覚は、氷河期以降は就職するタイミングの景気動向に大きく左右されますが、現在では全く普通ではなくなっているかと思います。団塊ジュニア世代の多くが普通に正社員となって安定した生活の糧を得て家庭を築き子供ができていれば、人口増の小山がもう一世代作れていたのでしょうか。

ここ最近のアフターコロナの世界では、不特定多数の人と接触するサービス業を中心にこれまで人気の業種も経営が厳しくなり、その他多くの業界で業績が悪化していることから採用も更に絞られる(普通に生活の糧を得られる社会人になりにくい)ことになるのでしょう。

話が飛びますが、ここ十年日本で流行っている異世界転生ものは、宗教上の理由もあるようですが、ロシアで禁止になったそうです。現世において魅力的な成功体験が乏しく、成功の道筋が見えない、人生ゲームの難易度が高すぎる?のも、このジャンルの物語に対するニーズが高い理由なのかもしれません。

そもそも物語を読む、アニメや映画を見るという行為は、自分の現実とは離れた主人公に感情移入して楽しむものなので、物語を読む行為自体が異世界での経験を楽しむことでもあるとも言えるのでしょう。それを敢えて異世界転生という筋立てを導入に使って、また非常にTVゲーム的なシチュエーションにおいて様々なパターンの物語が紡ぎ出されていることは、非常に興味深いことだなと思います。
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