追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

カタカナ英語ー(2)

2016年08月22日 | 語学
日本語は発音数が少ないので、英語を忠実に日本語で表記することが出来ない。これが日本人が英語を学ぶ時の最大の難関である。
しかし日本語に有って英語にない発音も有ると述べられている。
英語には「ん」という発音が無い為、「こんにちは」と云えず「こにちは、或いは、こちは」と挨拶する英米人が多いのはよく目にするところだ。
また「っ」、「つ」という発音がない為マツイはマチュイととしか言えない。
ヤンキースのでかいアメリカ人が松井にマチュイと呼んでいると想像するだけで頬が緩む。
又彼らはattackをアタックと発音出来ないのでそう発音したら間違いである。
 
③ 日本人の発音が通じない理由は発音数が少ない為に日本語が「推測言語、技巧言語」になっているという点にある。
発音数が少ない為、同じ発音で意味の異なる言葉が多数出現する、所謂同音異義である。 河口、火口,下降,書こう、数え挙げたらきりがない。
我々日本人は前後の文脈からどの字を当てはめるか瞬時に判断する。
隅田川の「かこう」迄「かこう」したと聞けば、河口、下降の言葉を思い浮かべる事が出来る。火口、書こうを思い浮かべる偏屈日本人はいない。

発音数が少ない弱点を補う為に推測しながら聞くというとてつもない技巧を要求され、小さい時からそれが出来る様訓練されて培われた能力,日本語は当に類い稀なる推測言語である。
多数の音声の違いで意味を使い分ける英語は話し手の発声能力に依存した言語であり、日本語は聞き手の想像力頼りの言語、相手任せの言語という説明は100%納得できる。
英米人が喉から出す有声音以外に,舌、唇、鼻から出す音まで総動員して自分の考えを発信しているとしたらそれを聞き分ける訓練をしていない人間には同じように発音しろというのはどだい無理な話である。

そこで出てきたのがジョン万次郎が苦心惨憺作り上げたカタカナ英語、英語の発音はスペルではなく聞こえてきたベースでカタカナ表記する
そのカタカナ通り発音すれば完璧な英語の発音と言えなくても、少なくともジャングリッシュと決別出来て、英米人に通じる英語(発音)となる。
appleはアップルではなくアポウ、 golfはゴルフでなくゴウフ、Hepburnはヘップバーンではなくヘボン、Donaldはドナルドではなくダナウ(ド)に置き換えればほぼ理解して貰える。
音節の数が通じるかどうかの分かれ道、へ/ボンもダナウも2音節でOK。

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コメント
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