黒澤明の『生きる』が録画されていたので、何気に観ました。
正月にNHKで放送されていたようです。
ガンと自覚した後の、静寂と突然のクラクション、
これからの生き方で天啓を得て、それを祝福するかのような大人数での合唱、
黒澤明らしいダイナミズムだなと思いつつ観ていました。
息子夫婦との関係性は『東京物語』と似ているなという考えが頭をよぎり、
そうすると、元部下の小田切みきとの関係は原節子との関係に似ていなくもない、
何より『東京物語』の笠智衆は市役所を定年退職している!
『東京物語』ラストでの寂寞とした雰囲気はもうひとつの志村喬とも言えるかもしれない。
そんなことを思いながら、見終えました。
