本当の気持ちと裏はらに
違う言葉が口から漏れる
言いだせないまま時は過ぎて
言いだせた時は遅すぎて
髪の毛 切ったんだね
ぎこちない言葉で
二人の距離をそっと
感じてたね
・・・らしくないさ 分かっているさ
今のオレにはこれしかできないよ
土砂降りのSTATION 独り
約束のない時間を待ってた
もう一人じゃないんだろ
指に光るプラティナ
オレの心 切り裂いた
初めての恋 終わった・・・
忘れたいから 忘れられない
SAYONARAが永遠にならなくて
もう一人じゃないんだろ
指に光るプラティナ
オレの心 切り裂いた
初めての恋 終わった・・・
忘れたいから 忘れられない
SAYONARAが永遠にならなくて
泣きたいから 涙が出ない
永遠という名のSAYONARAを・・・
***
この曲は18歳の時に作った曲で、
僕が15、6歳の頃から付き合っていた彼女と別れたときに作った曲。
初めての恋人で、初めての「別れ」。
とても心を痛めたのを、今でもはっきりと覚えている。
この曲を聴くと、当時の切ない気持ちが鮮やかに蘇る。
当時付き合っていた彼女は二つ上の子で、
すごく僕のことをよくわかってくれていた。
人に嫌悪していて、疑い深くて、
誰も信じられない、そんな状況の中で、
僕の閉じた心を開いてくれた、そんな彼女だった。
2年間、付き合った。
いつでも僕に元気を与えてくれた人だった。
当時、彼女はボランティア活動なんかもやっていて、
時おり僕もボランティアに誘われたこともあった。
そのときに僕が言った言葉もよく覚えている。
「今は自分にいっぱいいっぱいで、人のことまで考えられない」
そう言って、ボランティアは断っていた。
今思うと、なんだかなぁという感じだけど。。。
そんな彼女と別れることになって、
心底、ダメージを受けた。世界が真っ黒になった感じ。
僕がしっかりしていれば、別れることもなかったんだろうけど、
あの頃は若すぎた。
未練とかそういうのはもう全くないし、
もう15年以上前の話なので、記憶も曖昧だけど、
彼女との2年間があって、今の僕があるのかな、と。
もうきっとすれ違っても、お互い気づかないと思うけど、
彼女のことは今でも胸にしっかり残っている。
この空のどこかの下で、誰かと暮らしているんだろうな。
幸せに暮らしているといいなぁ、と。
何年経っても、あの頃の日々は変わらずに輝いている。
きっとおじいちゃんになっても、彼女のことは時おり思い出すんだろうな。
いつもやさしく僕に接してくれた「あの人」。
そういう思い出がまた僕の人生をより味わい深いものにしてくれている。
やっぱり若い日の恋って甘くて酸っぱくていいもんだなぁ~と。