(C)KSS
~懐かしのパチスロVシネマ~
「パチスロ攻略王 GET LUCK アルゼ・スペシャル」(1999年)
(註:作品のネタバレを嫌う方は、直ちにブラウザを閉じる事を推奨)
「大手電気メーカーの下請け代理店に勤めるサラリーマン・柏木京介。そんな彼が取引先に騙されて多額の借金を負ってしまった!なす術もなく途方にくれる京介だが、ふと立ち寄ったパチスロ店で面白い様にリールが揃ってしまう。俺のテクで少しずづ借金を返済出来るかも…。笑いの止まらない京介に謎の少女・くるみが近寄る。「あたしと勝負しない?」くるみの挑発的な申し出に応じる京介。かろうじて※勝利するものの、くるみの着実な攻略に度肝を抜かれる。金を払うなら攻略法を伝授するというくるみに、ツキが落ちてきた京介は応じる。やがて、くるみの理論と分析で京介は確実に勝ち進む。しかし……!?」
(ビデオパッケージより)
※劇中では、収支が全く同じだった(引き分け)。
★販売…KSS(ケイエスエス)
★ビデオレンタル用Vシネマ
★レンタル開始日…1999年(平成11年)8月13日
★キャスト
高知東生(たかち・のぼる)…主役・柏木京介。営業先の家電量販店が倒産。納入した商品を全て持ち逃げされて、突然500万の負債を抱える事に。スロは初心者だが、先天的な目押し力の才能を持ち、リールが止まって見える。ビギナーズラックに気を良くして、借金をスロットで返そうとするが…
(⇒女優・高島礼子の夫としても有名。本作公開の前年(1998年)に「高知東急」より改名。本作が初主演作品となる。因みに、高島礼子は無名時代の1991年、パチンコVシネマ「二代目パチンコ物語・一発勝負必勝篇」で、財津一郎演ずるパチンコチェーン会長の愛人役で脇役として出演したが、ほとんど知られていない)
あかぎあい…謎の少女スロッター、くるみ。正確な情報と技術力を駆使して、コンスタントに勝ち続けるプロ。初心者の京介に技術介入などのパチスロ攻略法を指導して、儲けの3割を「授業料」として徴収。なお、劇中では代役を使わず、本人自ら正確な目押しを披露。
(⇒あかぎは、後にTVKの朝番組「saku saku」のMC(2001年~)としてブレイク)
土屋久美子…京介の婚約者・優子。京介との結婚を信じて、ひたすら待ち続ける純真なOL。コツコツ積み立てた結婚資金を、惜しげもなく京介に渡す。
(個人的には、土屋久美子といえばTBSドラマ「ボクの就職」(緒方直人)の加藤亜紀子役や、TBS深夜のコント番組での竹中直人のアシスタント役のイメージが強い。「目力の強い美人」といえば、まず彼女が思い浮かぶ。)
緋田康人…京介の上司であり、実の兄。仕事よりもパチスロを優先する弟に、厳しい目を向ける。
(⇒元「ビシバシステム」の西田康人。94年より俳優に転向。本作でも迫真の演技を披露。)
森羅万象(しんら・まんぞう)…ヒゲのパチスロ店長。休憩中、京介に尾行された際、「ナンバーズ」くじで選んだ番号と同じ台番に「設定6」を入れた事を、ハズレくじを拾った京介に見破られてしまう。
織本順吉…くるみの祖父。くるみが、亡き両親の借金をパチスロで返済している事を、京介に告白。
児玉頼信…倒産した家電量販店「激安王」の元・店長。逃亡中、スロ屋で京介と鉢合わせるが、人のよい京介は警察に引き渡さず、見逃がしてやる。
松山鷹志…オカルト攻略サラリーマン。「12時と5時になると、店の電圧が変わって良く出るようになる」「赤いライターを台の上に置き、コインに念とオーラを込めれば出る」など、オカルト全開なネタを京介に教える。
松本じゅん…バカヅキのオバさんスロッター。サッパリ出ない京介に、「パチスロの勝負は設定の良し悪しで決まる」という基本を教えるが、結局は「運任せ」だと諦めている。
崎山祐一(現・「崎山凛」)…怒鳴りながら台を強打するチンピラ。ホールで京介に注意されて因縁をつけるが、逆にボコボコにされる。
磯村千花子…ジャグラーでひたすら空回しする老婆。リールの止め方を知らないのか、彼女なりのオカルト攻略なのかは不明…。なお、磯村さんは、2006年11月に逝去されたとの事。ご冥福をお祈り申し上げます。
大槻修治…神奈川県警のベテラン刑事。京介がくるみにパチスロのコーチ料を渡す現場を、「援助交際」と勘違いして二人を署に連行する。
森みつえ…夜道でくるみを取り押さえた、神奈川県警の女性刑事。
ほか
★スタッフ
監督:宮坂武志
製作:仁平幸男
企画:石田幸一/佐谷秀美
プロデューサー:鳥澤晋
脚本:小林弘利
撮影:坂江正明
照明:大阪章夫
録音:岡本立洋
美術:大庭勇人
編集:小永組雄
音楽:奥野敦士
★撮影協力
「パチスロ攻略マガジン」(双葉社)
⇒有名攻略誌が情報面でバックアップした事もあり、ビッグ時のハズシや、通常時のKKK(小役キッチリカッチリ打法)など、パチスロの技術介入に絡む部分についても、しっかりと作り込まれている。京介とくるみが「設定6」のハナビで対決する場面では、ビッグを35回引いた京介と、ビッグ25回のくるみが同収支である事を、初心者の京介が「おかしい」と言う。すると、くるみは「一日打てば、ハズシやKKKの差が大きく出る」と、技術介入の重要性を京介に説く。因みに、90年代のパチスロ映画の中には、主人公が「目押しで全ての役を自在に揃えられる」などといった、突込みどころ満載の作品も少なくなかった。
「アルゼ」(大手パチスロメーカー、現「ユニバーサル」)
劇中で登場する機種は、「サンダーV」「クランキーコンテスト」「ハナビ」など、懐かしの技術介入系4号機揃い。特に、サンダーVとハナビが多く使用されている。
★劇中の主な登場台(単に写り込んだだけの機種も含む)
サンダーV(アルゼ)、クランキーコンテスト(アルゼ)、ハナビ(アルゼ)、ピンクパンサー(山佐)、ドクターA7(山佐)、ビッグウェーブ(山佐)、ジャグラー(北電子)、レッツスパンキー(エーアイ)、ドラキュラEX(ネット)、スーパージャックポット(尚球社)
※メーカー名は、撮影当時の名称
★ロケ地
主に、横浜エリアの京急や横浜市営地下鉄の沿線が、ロケ地として多く使われている。
「三益球殿・黄金町店」(京急・黄金町駅ガードそば、現存)
(C)KSS
撮影当時の「三益球殿・黄金町店」(1999年)
(C)Google
現在は「スーパースロットMQ6」として営業
「MQ戸部店」(京急・戸部駅ガード下、閉店)
(C)KSS
ロケ当時の「MQ戸部店」(1999年)
(C)Google
「MQ戸部店」跡地(2009年)
・その他のロケ地
京介とくるみが開店前に待ち合わせる場所…横浜市営地下鉄・伊勢佐木長者町駅の5番出口付近
(C)KSS
(開店前、駅前の広場で、くるみのノートPCを使い、対戦機種のスペックを学ぶ京介。婚約者の優子とくるみが鉢合わせして、微妙な「三角関係」が生まれたのも、この広場である。)
(本作の続編)
「パチスロ攻略王2 GET LUCK」(主演・小沢和義、2000年4月)