まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

シオサイ30(パイオニア4号機)の「予想回数表」(ゲーム数表示)

2015-07-18 03:00:51 | パチスロ4号機

前記事では、皆様より温かいコメントを多数いただきまして、心より感謝申し上げます。

色々とご心配をお掛けしましたが、気分は完全にスッキリしております。もちろん、ブログ閉鎖もありませんので、どうかご心配なく(笑)。

仰る通り、いわれなき批判などは、「スルー」が基本ですね。今後は、いちいち過敏に反応する事なく、冷静な対応を取りたいと思います。


さて、そうした激励コメントの中に、沖スロ「シオサイ30」(パイオニア)絡みのお話がありました。

そう、あの「ハイビスカスチカチカ」の「元祖シオサイ」ですな。



レバーオン時の判り易い告知(クセになる「魔性の告知」)に加えて、通常時の小役狙いも有効でした。さらに、効果抜群のリプレイハズシに設定判別…と、勝つ為の条件が多く揃ったマシンだったのです。但し、ノーマルでも波は荒めで、意地になって追いかけると、大きくハマって痛い目にも合いました。裏〇ノにも、リプピカ、状態など様々なバージョンがありましたな。

無論、私も大好きな機種でした。こちらの過去記事でも書いたように、現役当時は、都内・神奈川の各ホールで精力的に追いかけていました(ノーマルが大半)。その後は、町田「さくら屋」の「シオラー30」に、シフトしていった訳ですが。

当時、シオサイ30を打った店を挙げると、こんな感じになります。

・初打ち…新宿・歌舞伎町(西武新宿駅)「日拓ビッグポット」(後に「スロットエスパス3」)(地下)
・JR登戸駅前「ニューハトヤ」(右端シマ)⇒打ち込みの多さは、ここが一番
・東急・溝の口駅「(日拓)エスパス・溝の口駅前店」(地下)
・東急・溝の口駅「(日拓)エスパス・溝の口本店」(地下)
・小田急・向ヶ丘遊園駅「バンバン向ヶ丘店」(2F)⇒常連ヒゲ親父に沖スロの立ち回りを学ぶ
・高田馬場駅「エスパス2」
・渋谷駅(井の頭ガード)「スロットエスパス」
・東急・自由が丘駅「ニューミツボシ」(2F)
・東急・青葉台駅「フラミンゴ」
・JR川崎駅「萬両園」(以前、設置について異論があったが、間違いなく置いてあったと確信)
・地下鉄・四谷三丁目駅前「ザ・リボン」
・名古屋駅・太閤口「ウィングレッド」
・名古屋駅・太閤口「ジャンボ」
・今池駅「キング」⇒リプ〇カVer


嗚呼、懐かしき「戦場」の数々…。


で、件のコメントの中に、「シオサイ30の乱数表」という、懐かしいキーワードがありました。

「判る人には判る」…怪しい「暗号」が並んだあの小さな表が、久々に脳裏に浮かびましたよ。


では、その「乱数表」、一体いかなるものかというと…

当時、シオサイ30を置く一部の店では、台の頭上などに、ズラズラッと数字を何段も書き連ねた、小さな表(シール)を貼っていたんですな。

その数字が意味するところは…ズバリ、「ボーナスを引き易いゲーム数」であります。

例えば、表に「33」と書いてあれば、データランプの回転表示が「33G」の時に、ハイビスカスが「チカチカッ」と光り易い…という訳ですね。

まぁ、どう考えても「オカルト全開」、との批判は免れません(笑)。完全確率を前提とするならば、特定のゲーム数でボーナスが成立し易い事など、到底あり得ないので。

それでも、あそこに書かれたゲーム数が来ると、普段より強めに「ガツン」とレバーを叩いたりして、「ひょっとしたら、光らないかな?」と、無駄に期待したものでした。偶然にも、そのゲームで光ると、妙にうれしかったり…。



で、あの表なんですが、実は、本場・沖縄スロットが連チャン機の「フェニックス」全盛だった時、シマに貼ってあった「ボーナス吸い込み表」の名残なんですな(かつては、高砂のフェニックス(1.5号機)、サミーのアペックス(2号機)の2大勢力が、沖縄を席巻していた)。



アップライトの名機フェニックスは1.5号機で、「完全確率方式」ではなく、「ゲーム数吸い込み方式」(21~22ゲーム間隔の「周期抽選」)を採用していました。なので、表に書かれた回転数に到達すると、実際ボーナスが掛かり易いように設計されていたんですな。当時の沖縄スロッター達は、その表を頼りに、ホールで立ち回っていた訳です。

手持ちの文献にも、1991年の沖縄のホールに貼られていた、吸い込み表が載っています。

1992年の沖縄訪問時、私が那覇市天久の「サンパルコ」(閉店)というホールで打ったフェニックスも、まさにこの表が貼ってありましたな。当時は、全く意味が判りませんでしたが。

※沖スロ「フェニックス」のシマにあった吸い込み表(数字のゲームでボーナスが来やすい)

7…16,17,37,38,59.81,101,102,123,144,165,168,186,208,230…

77...10,11,31,53,74,75,95,96,117,118,139,181,202,203…

★...18,39,40,60,61,82,103,104,124,125,145,146,168,182…

7★...12,33,54,76,97,118,120…

77★...6,27,48,89,90,101,123,153,173…

777...4,25,46,67,88,110,131,152,174,185,215,236,257,278,299…

7=BIG(セブン)、★=REG(ベイビー)  「77」や「77★」は1G連のパターン)

こんな感じで、かつての沖縄では、ゲーム数の吸い込み表が「有効利用」されていた訳です。


で、その後「完全確率方式」が義務付けられてからも、フェニックスが健在な間は吸い込み表も生き続けました。その後、4号機主流となって、名機フェニックスが姿も消した後も(代わって、マックスアライドの「トリプルクラウンII-30」が主流に)、かつての名残で、沖縄では吸い込みゲーム表(のようなデータ表)が、引き続き使われていたのです。「シオサイ30」のシマに貼ってあった「乱数表」も、まさにその類ですな。

沖縄では、この表を頼りに、ゲーム数の直前で捨てられた台を1回転だけ回したり、ゲーム数に近い台をちょっとハイエナしたりして、まさに「沖縄流」ともいえる不思議(現地の人にとっては当然か)な立ち回りを見せていました。

そして、本土に沖スロのシオサイ30が導入された際、ゲーム数表もセットで付いてきた訳です。


では、その表には、具体的にどんな数字が書いてあったかというと…あんな細かい数字の内容を、全て覚えている訳がありません(爆)。

また、手元の文献を幾らひっくり返しても、あのシオサイ30の乱数表について、詳細に解説したものはありません。

現物さえあれば話は簡単ですが、残念ながら私の手元にありません。また、ネットの情報も、「ほぼ皆無」という状況でした。


ただ、私には文献のほかに「映像資料」という強力な武器もあります。意外にも、こうした動画の類が、答えを導き出してくれる事も多いのです。

で、今回は、当方が所蔵する2本の「旅打ちビデオ」が、見事その役目を果たしてくれました。

とりあえず、こちらの画像をご覧ください。






上の画像は、ビデオ「BOSSとしのけんの旅打ち・沖縄編」(JIC)より。
(「一日橋jumbo」を訪れたしのけんが、「この店には吸い込み表が貼ってあって、『沖縄に来たな』という感じですね」と、率直な感想を述べる場面)

一方、下のカットは、ビデオ「射駒タケシのやんちゃに旅スロ・沖縄編」(JIC)のワンショット。
(「E-SPACE我如古店」のシオサイ30で、ゲーム数「74回転」で初ビッグを当てた射駒プロが、予想回数表の「73」を差して、「(数字が)近いよねw」と皮肉っぽく笑う場面)


いずれも短い一瞬のカットですが、シオサイ30の「予想回数表」の姿をキッチリ捉えていました。


ただ、上の画像は表の左半分だけ、下の画像は右半分だけがハッキリ映っており、両方の画像を併せて、ようやく「完全版」が出来上がる格好でしたね。まさに、「合わせ技の妙」。


今回は、これら二枚の画像を元に、シオサイ30の懐かしき「予想回数表」(ゲーム数表示、乱数表)を、何とか再現する事に成功しました。バンザイ。



(上段…ビッグ、下段…バケ。数字のゲーム数でビスカスが光り易い…という事を示す)
(なお、私の記憶では、ビッグの回数表(上)のみ貼るお店もあった)


「リーチが入りやすい」…若干、意味が判り辛いですが、「ボーナスが成立し易い」の意でしょう。

また、赤く囲った数字は、「特にボーナスが入り易い」という事を意味します。もちろん、解析上の根拠はありませんが(笑)。

それでも、沖縄の人達からすれば、この怪しげな表も、立ち回り上の大きな「根拠」になっていたようです。まぁ、沖縄スロット独特の「文化」だったのかもしれませんね。

もちろん、最大ハマリゲームの「961」を超えても、引き続きハマり続ける事はありました。この表を見ながらハマっているうちは、「961以内にきっと光るさ」という安心感(?)もあったのですが、その「961」を超えてしまうと、途端に「一体どこまでハマり続けるんだ?」と、怖くなりましたね(笑)。私自身、ノーマル(と思しきシオサイ30)で、判別で設定5が落ちたのに、1400Gオーバーの大ハマリを喰らった事があります。

そうそう、この数字通りにビスカスが光ると、その後は必ずハマる…みたいなことを言う常連もいましたな。とかくオカルトに走り易いのが、沖スロ打ちの悪い癖でした(笑)。

しかしまぁ、これだけ細かく数字が書いてあると、「たまたま」数字のゲーム数で当たってしまう事だって、決して少なくありませんでした。結局のところ、気休め程度の「オカルト表」に過ぎなかった訳ですが、なんだか、妙に憎めない存在でしたね…。