このところ、コメント欄に「機種名不明」の台の特徴が挙げられていたり、疑問や質問の類が若干増えてきた感じがする。そのまま放置するのも何だかアレなので、「自分の判る範囲」で恐縮だが、諸々の情報を提供したいと思う。
ただ、ここは「2ch」などの掲示板とは違うので、あまり細かい「論争」はして欲しくない。あくまでも「参考資料」の1つとして、サラッとお読みいただければ幸いである。
(1)ニューギンのベルト式デジパチで、リーチの「再始動」アクションが外れるモノ
→「セブンショック」(1995年、時短機)のスローリーチ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/68f4ac52f248326944c50ce2a8ed5b82
スローリーチ…リーチ2周後に、中リールの速度はそのままで、効果音が派手に変化する。この時、一旦ハズレ停止に中リールが再始動すれば、ほぼ大当り確定となるが、まれに外れる事があった(私も実際に体験済み)。
★追記(えむさん)
機種名、判明して良かったです。なるほど、ベルトではなくドラムの方でしたか。Eインカジノの二段階、外れる時は必ず大当りの前後1コマで外れましたね。あと、左・中テンパイからリーチ音なしで、いきなり3つ目が揃う「即止まり」パターンは鉄板でした。(追記ここまで)
(2)平和・2回権利物「大三元」(1994年、「雀姫物語」と共通図柄)の全回転リーチについて
→「天和リーチ」(メーカー発表のリーチ名。後に「レモン牌」などでも、この名称を採用)
天和リーチ…3つのデジタルが全て揃った状態で回転。信頼度は高いが、100%当りではない。
本機のリーチ選択で「天和リーチ」が選択される割合は、
a)大当りするリーチの30%
b)右デジタルが「+1コマ」ハズレ時の0.8%
c)右デジタルが「+2コマ~11コマ」ハズレ時の0.8%
(⇒よって、まれに大ハズレとなる事もアリ)
なお、天和リーチの信頼度は、通常時64.3%、確変時94.7%となっている。
(3)「ナナシー」(豊丸、1996年)の全回転リーチの信頼度が100%でない理由など
→これは、ネット上で色々と議論されている事もあって、本来ならあまり触れたくない(汗)。ただ、当時の感覚で回答させて貰えれば、以下のようになる。
ナナシーの全回転リーチは、大当り時に選択されるケースのみならず、一定条件下のハズレリーチ時にも選択されるように、内部でプログラムされていた。
「一定条件下」とは、簡単にいえば、下段右デジタルが下段中デジタルに対して「+1コマ」でハズれるリーチの時、「1/256」という狭き関門を通過してしまうと、全回転ハズレが出現する(言い換えれば、255/256で他のリーチを選択する為、「全回転ハズレ」は滅多に出現しない)。よって、ある意味「ヒキ」が強い結果ともいえる(全回転の信頼度は約97%)。
一方、同時期に活躍した「CR大工の源さん」(三洋)、「CRマジックボックス」(西陣)、「レモン牌」(平和)など多くの機種では、全回転リーチがハズレ時に選択されないプログラムになっており(大当り判定に合格した場合のみ選択される)、出現すれば、例外なく大当り確定となる。
また、全回転リーチではないが、「CR竜王伝説Z」(豊丸)の白黒ドラゴンフラッシュリーチや、「CRモンスターハウス」(竹屋)のゾンビ手リーチなども、やはりハズレ時に選択される可能性はなく、こちらも「鉄板」のアクションとなる。
よって、当時の機種において、「全回転リーチ」がハズれるか否かは、あくまでも各機種の内部プログラム次第といえる。
ここで、「当時の規定では、100%当るリーチの搭載が認められなかった」とする説を、ネットで散見する。正直いって、この点に関して明確に回答する事は、単なる一般ファンだった私には無理である。
ただ、当時の攻略誌等の解析資料を隅々まで読んでみても、「100%当確のリーチ禁止」云々の規定(内規)に触れた記事や説明は、全くどこにも見当たらない。個人的にも、そういった話題に触れた記憶もないので、上記の内規が存在したかについては、私自身、かなり懐疑的な見方をしている。
なお、そうした内規が存在したにも拘らず、「CR大工の源さん」のように100%当る全回転リーチがあった理由につき、「内部プログラムではハズれるよう組まれていたが、ハズレリーチ時には選択されないようになっていた」と説明するものがある。
しかし、この意見には、正直いって賛同しかねる。なぜなら、デジパチのプログラムといえば、「大当り判定合格時は、〇%で〇〇リーチを選択」、或いは「大当り判定に外れ、右デジが+1コマハズレのリーチを選択した時は、〇%で〇〇リーチを選択」といった具合に、あらかじめ大当り時とハズレ時に分けて「リーチアクションの選択条件」が組み込まれたものが多く、そういった条件も全てひっくるめて「内部プログラム」というべきであろう。したがって、「全回転ハズレがプログラムに存在するが、ハズレリーチ時に選択されない」という表現自体、そもそも矛盾しているのではないか。「このリーチは、ハズレリーチ時には選択されない」という命令内容こそ、「内部プログラム」そのものであろう。
よって、個人的な見解としては、全回転その他のリーチが100%当たるか、或いはハズれる事があるかは、あくまでも当時のメーカー・開発陣の「思惑」(ゲーム性を考慮した結果)によるものと考える。ナナシーの全回転についても、先日のコメントにあった通り、「メーカーの遊び心」で全回転ハズレをプログラムに組み込んだ可能性は、大いにあろう。
但し、90年代当時、正規のプログラムと異なる「裏モ〇」が出回った可能性もある為、本来鉄板である筈のリーチが外れた、という怪現象が起こっても不思議ではない。
なお、全回転問題を取り上げた過去の掲示板もあるので、興味ある方はご覧頂きたい。
http://salami.2ch.net/pachi/kako/991/991753352.html
※この件でコメント頂いた「読者」さんに、1つ細かいお願いで恐縮ですが、今後は出来ましたら、他サイトの「URL」をコメントに書き入れる事は、ご遠慮願いたいと思います。当ブログの開設以来のルールとして、そういったコメントは原則、「非公開」扱いとしております。今回はウィキペディアからの「引用」でしたので、例外的に公開する事と致しました。ご協力の程、よろしくお願いします。
(4)「スーパービジョンP4」(大一、1989年)は、下段ゾロ目揃いで「ハズレ」が出るか。
(デジタル停止順でいえば、「上段ハズレ」の後、下段にゾロ目が出るか)
→詳細な解析資料がなく断言できないが、恐らく、ハズレ+ゾロ目は存在するのではないか。
当時の資料をひも解いてみると、例えば、「パチマガ」の機種解説ではこうなっている。
「大当りは、表で示したように70通りで、下段の(白ヌキ以外の)数字がそろっても、トラックの文字が”ハズレ”の場合は該当しない」
(「パチンコ攻略マガジン・スペシャル1989」201P)
この文章を見る限り、上段のトラックが「ハズレ」を表示した時、下段でゾロ目の数字が揃う事を前提に説明しているように思える。
また、「デジパチ必勝ガイドVol.1」(白夜書房、1990年)には、こんな記載がある。
「奇想天外、奇妙きてれつ、トラックがぐるぐる回るという名案を採用したデジパチが、このスーパービジョンパート4だ。このトラックを走らさせるだけでも、かなりインパクトがあったが、その上、いきなり「ハズレ」表示がでるところなぞは、すごく笑えてしまう。もっとも、これが下で揃った場合は、笑ってなんていられないが。」
(同誌12P)
この説明を読むと、下段でデジタルが揃った時、トラックに「ハズレ」が出ているとシャレにならない、というニュアンスで、やはり「ハズレ+ゾロ目」を前提に書いている。
もし仮に、プログラム上「トラックにハズレが出た時、下段が偶然ゾロ目だった場合は、強制的に1コマずらして外す」という内部処理があれば、「ハズレ+ゾロ目」が出ることはない。
だが、最初に上段が「ハズレ」となった時点で、下段はいかなる出目でもハズレとする本機のゲーム性(下段より上段のデジタルが優先的扱い)になっている以上、あえて下段で「1コマずらし」処理を行う必要はない気がする。
また、この当時のデジパチは「表示上の確率」と「内部確率」が同じものが多く、中には、取得した出目乱数がそのまま当たり・ハズレに反映されて、1コマずらしの処理を持たない機種も存在した。本機も、そういった台だった可能性がある。
なお、「スーパービジョンP4」の各デジタルの図柄及び大当り出目は、以下の通り。
(各デジタルの図柄)
・上段(トラック)…大一、-0、+0、-1、+1、ハズレ(6種類)
・下段
左…0~9の数字と、「0、1」の白抜き数字(計12種類)
中…0~9の数字と、「1、2、3、4、5」の白抜き数字(計15種類)
右…0~9の数字と、「5、6、7、8、9」の白抜き数字(計15種類)
(白抜き数字は単なるハズレ図柄)
(大当り出目)
・上段に「大一」「-0」「+0」が出た時
「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」
(ゾロ目のみ有効。3×10=計30通り)
・上段に「-1」が出た時
「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」
「001」「112」「223」「334」「445」「556」「667」「778」「889」「990」
(計20通り。ゾロ目の他、出目を「-1」するとゾロ目になる組み合わせもOK(前後賞))
・上段に「+1」が出た時
「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」「999」
「009」「110」「221」「332」「443」「554」「665」「776」「887」「998」
(計20通り。ゾロ目の他、出目を「+1」すると、ゾロ目になる組み合わせでOK(前後賞))
・上段に「ハズレ」が出た時
いかなる数字の組み合わせもハズレ
よって、大当りのパターンは総計70通りとなる。
各デジタルの数は、上段6、下段左12、下段中15、下段右15なので、表示上の大当り確率は、70/(6×12×15×15)=70/16200≒1/231.43
(手元に解析データはないが、おそらく内部確率も同一と思われる)
※なお、自由が丘「ミツボシ」本店の近くの店は、ミツボシ先の信号を超えて左側にあった「プラザ自由が丘」(閉店後は「ジャンボ」)と思われます。
眼鏡屋を挟んだ右隣は「ジャンボ」、同じ通り沿いで「ジャンボ」の先の信号を超えて左側なら「プラザ自由が丘」。「並び」という事ですので、「ジャンボ」の可能性が高いと思われます。
(追記2014.11.02…ご指摘コメントを頂き、「ジャンボ」の前身が「プラザ自由が丘」と判りましたので、店舗位置を誤って記載した箇所を加筆・訂正しました。大変失礼しました。)
以前作ったコチラのマップもご参考に…
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/dda33bed65a6d7c206dd55178ff3621e
(自由が丘パチンコマップ、1994年)
大三元・・・脳が沸騰しそうでしなかったのは初めてそのとき10万円以上の勝ちを収めたからです