まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

スーパーセブン(パイオニア、2-1号機)

2013-12-10 06:13:44 | パチスロ2号機

1989年(平成元年)にパイオニアから登場した2-1号機「スーパーセブン」

 

89年末~90年初頭にホール導入が開始された本機は、先輩格の「ウィンクル」(高砂2-1号機、1988年)や「ベンハー」(大東音響2-1号機、1988年)と筐体・リール・サウンドなどが共通する。

これは、当時の高砂、パイオニア、大東音響がOEM(他社ブランド製造契約)を結んでいた為だ。すなわち、これら3機種は互いに「兄弟機」の関係にある。その後、高砂とパイオニアのOEMは解消され、パイオニアは独自の技術力を駆使して2-2号機「ムサシ」(1990年)を開発する。

 

ビッグ時のチープなファンファーレ、小役ゲームの「ドレミファソラシド」音、JAC中の派手な電子音、役当選時の「パーン」「パンパンパン」という破裂音、スムーズさに欠けるコイン払い出しなど、いずれも「高砂系」の匂いがプンプン漂った。

ただ、スーパーセブンでは、シングルボーナスの廃止、集中(フルーツゲーム)判定方式の変更、集中当選時のインディケーターランプ非点灯など、幾つかの変更点もあった。なお、本機のビッグ終了時のゲームオーバー音は「軍艦マーチ」の香ばしいサウンドである。

 

現役当時、新宿・歌舞伎町エリア、西武新宿駅前のパチスロ店「ムサシ」(後「マイリバー」→閉店)での初打ち以来、本機との対戦機会は多かった。

「ムサシ」は、1階フロア全てがスーパーセブンという香ばしい店で、その後3号機時代に「アラジンII」(青パネル)へ入れ替えられた。2階は全台がニイガタ電子2-1号機「フラッシュ」で、新装後は「スーパーバニーガール」に入替となった。1,2F共「女性専用台」が設けられていたのも思い出す。

初期4号機時代(既に「マイリバー」になった後)はチェリーバー、スーパーへヴィメタル、それにウィリーチャンプなどを、技術介入全盛期にはクランキーコンドルやスーパーモグモグなどを打ちに通った。スロ初心者時代から、長い事お世話になった「恩義」ある店だ。


(90年代初頭、西武新宿駅前通り沿いに、こんなアーチ状の看板を出していた「ムサシ」。昼間はともかく、夜ともなると赤い大きなネオンが目立った。この界隈は通称「日拓村」と呼ばれたが、その中で孤軍奮闘していたのが「ムサシ」だった。)

 

「ムサシ」以外では、同じ歌舞伎町「日拓4」の地下フロアにも通った。コチラは長らく本機を設置しており、最後は3台に減らされたものの、90年代後半まで地下に並んでおり、個人的に重宝した。他に、小田急・町田駅前の「ダイマツ」でも打った。

 


 

★リーチ目


当時、シマの頭上や台に貼られたリーチ目表(4種類)。コチラもウィンクル、ベンハーと共通で、通常時も普通に出るところまで一緒だ。両ボーナス成立時は、8枚役がこの形になり易いだけで、1回出ただけでは信頼度は低い。なお、左のスベリによって鉄板となるケースもある。

 

それよりも、両ボーナス成立を察知する要素といえば、リールの「スベリ」であった。通常時は何の変哲もないビタ止まりの制御が、ボーナスフラグが立つと、各リールとも違和感タップリに「ズルン」(ニュルン)と大スベリするのだ。

特に、中リールのスベリは気持ち良く、中リールの「異変」を感じる度にゾクゾクした。もちろん、7やBARを引き込める範囲でボタンを押せば、中リールは大きくスベってボーナスを引き込もうとする。また、左リールのスベリも香ばしく、成立したボーナス図柄を左上段に引き込もうとして、ズルッと大きくスベってきた瞬間などは、実にアツかった。当時は、勝ち負けなど二の次で、スベリ見たさに本機を打っていたようなものだ。

ただ、スベリは鉄板でなく、時には「ガセスベリ」も発生した。その主な原因が、5枚役の「レモン」。レモンは「1/257」という絶妙の確率で抽選されており、忘れた頃に来る「レモン色のニクイ奴」(「夕刊フジ」のCMっぽく)。

しかも、レモンは中リールに1つしかなく、オヤジ打ちだと頻繁に取りこぼす。レモンを引き込めない位置で中リールを押すと、ズルッと大きなスベリを起こした訳だ。

但し、レモン成立時、左リールはほぼスベらない(左にレモンは6つあって、引き込み良し)。大きくスベるのは、中リールのみである。よって、左がスベらずに中だけ大スベリのパターンは、レモンの危険が高く、ボーナス信頼度も下がる。逆に、左リールがズルリとスベってくれば、レモン否定で信頼度も一気にアップする。

事ある毎に、打ち手を「ぬか喜び」させた厄介なレモンだが、こうしたガセがあったお蔭で、スベリ発生時は常にドキドキできた。そういった意味で、レモンを「陰の主役」と呼びたい。

なお、ベル成立時(=通常時はフルーツ成立を意味)にもスベリが発生した。ベルは、左リールに4つ、中リールに3つ、右リールに1つで、やはり引き込みが悪い。取りこぼしによるガセスベリがしばしば起こったが、ベルフラグの持越しはなく、コチラも1ゲーム限定でのスベリだった。 

あと、左枠内のチェリーを枠外に蹴るだけの、ガセスベリもあった。まぁ、騙される事はあまり無かったが、ハマリで焦っている時など、「今、スベッたよな?」とついつい錯覚する事はあった。


一方で、スベリが起こらない方がアツいケースもあった。それは、チェリー出現時である。通常、左にチェリーが停止すると、中リールは大きくスベるのだが、ボーナスが成立すると、中リールの「ズルスベリ」は発生せず、チェリー時でも中リールはビタ止まりするのだ。密かにアツい瞬間である。

ただ、こうしたチェリーはBR成立後の「等倍返し」に過ぎない。それより前に、リールのスベリでフラグ察知するケースが多かった為、「チェリー+中ビタ停止」は、イマイチ注目されなかった。

 

それから、高砂系2号機の大きな特徴といえば、リール窓右の「インディケーターランプ(LED)」も挙げられる。目押しが苦手な人間でも、左から右に絶えず流れるインディケーターの光を頼りに、右リールの特定図柄を狙い分ける事が出来た。

ランプは8コマに分かれており、ランプが左から3番目の時(「2」の数字が書かれている)に右リールを押せばバケ、5番目(数字は「4」)ならビッグ、左右両端の点灯時はベルという具合に、それぞれの図柄に目押しのポイントがあった。但し、左⇒中とお目当ての図柄がテンパイしないと、このランプも役には立たない。


 

★両ボーナス確率(ビッグ、レギュラーともに同確率)

設定1:1/344
設定2:1/297
設定3:1/273
設定4:1/252
設定5:1/234
設定6:1/234

※BR出現率は1:1だが、実戦経験では好調時にビッグが連続し、不調時はハマリ→バケの繰り返しで投資がかさんだ記憶も多い。単なる「ヒキ」の問題にしては、そういうパターンが多すぎたような…。ただ、パイオニア独自の乱数パターンが存在…などと書くと、単なる「オカルトブログ」になってしまう為、これ以上は突っ込まない(爆)。

 

★小役の集中(フルーツゲーム)確率

設定1:1/728
設定2:1/728
設定3:1/655
設定4:1/595
設定5:1/504
設定6:1/384

フルーツ当選ゲームでは、必ずベルフラグが成立するが、ベルを取りこぼしてもフルーツには突入。フルーツゲーム中は、60ゲームの間、8枚小役(角チェリー、プラム、オレンジ)が毎ゲーム約72.5%の確率で揃う。途中でビッグが成立するとパンクだが、バケなら終了後にフルーツ再開。

なお、この当時解析に定評のあった「パチスロファン」誌によれば、「フルーツゲーム中に再びフルーツの抽選に当たると、フルーツはその時点でパンクする」(概要)との記載があるが、ネット上ではこれを否定する(ビッグ以外ではパンクしない)解析報告もある。

実戦経験では、10ゲーム程で集中(らしき状態)が消えた事が何度かあるが、単に通常時の「8枚役のヒキ強」だった可能性もあるので、何とも言えない。ベンハーやウィンクルのように、インジケーターでの集中告知があれば、パンクの有無も判り易かったのだが…。今度、上野に行って、集中時のパンク(ビッグ除く)があるかどうか、検証しようかな。

 

★小役確率

・8枚小役(角チェリー、プラム、オレンジ)…設定1~5は約1/7.6だが、設定6のみ約1/7.1とやや優遇されている。
(2段階判定で、設定6のみ一次当選率が高い)

・レモン確率…1/257(全設定共通)

 


 

※※おまけ※※

沖スロ版・スーパーセブン(1991年頃、那覇国際通りの「モナコ1」などに設置)

本土仕様と同様、左レバーの「パチスロタイプ」で、沖スロ独特の大きな右レバーはない。

但し、沖縄用という事で、筐体上部に大きな「アップライトもどき」が付いており、ここにリーチ目表やインディケーターランプの使い方が貼ってあった。

ゲーム性も本土版と基本的に同じだが、さすがは沖縄仕様、「ビッグボーナス4連チャン」(全て1ゲーム連チャン)という特殊フラグが存在した。

これは正規の仕様とは言えないが、「何でもあり」だった当時の沖スロならではの、「香ばしい」ゲーム性といえる。ビッグ4連フラグを引く確率は激低で、どの台も一日で1回程度しか出現しない。

なお、ボーナス成立時は、本土版と同じくリールの「スベリ」が発生するが、レバーオン時にリール上のランプが消灯する「告知機能」も付いており、スベリがあまり意味をなさなかった。



1 コメント

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Unknown ()
2013-12-10 12:27:30
当時のパチスロ機って、設定による確率差(出玉差)が大きいですね。この設定差をどう使いこなすかがお店側の腕の見せ所だったんですよね。
今は機械の性能におんぶにだっこ、設定1~3で良い出玉演出ができるような機種を求めるだけってのはお店側の怠慢だと思います。
パチンコだって釘調整次第で色々できると思うんですけど、何故やらなくなってしまったんでしょうねぇ・・
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