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http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/69704485e8de035ff73c35ae1ec72117
(拝啓、スーパーバニーガール様)
1990年(平成2年)にオリンピアから登場した2-2号機「スーパーバニーガール」。
ビッグ絵柄に7ではなく「SUPER」を採用。1・5号機「ニュースターダスト2」の流れだ。
レギュラー絵柄はBUNNY(バニーの耳)。本機で初採用され、4号機「ファイナルバニー」で復活。
(ボーナス確率)
BIG REG フルーツ
設定1 1/304.1 1/326.1 1/225
設定2 1/288.5 1/312.5 1/225
設定3 1/264.7 1/281.3 1/225
設定4 1/247.3 1/264.7 1/225
設定5 1/236.8 1/255.7 1/204.5
設定6 1/236.8 1/239.4 1/150
(60ゲーム集中の選択率)
天国モード時⇒設定1~5=90%、設定6=70%
地獄モード時⇒設定1~5=10%、設定6=30%
(小役フラグとしての集中確率)
1/1000(全設定共通)
本機は、瑞穂の3号機「コンチネンタル1」と並び、自分にパチスロの楽しさを教えてくれた「恩人」である。言い方を変えれば、自分をスロの道にガッツリ引きずり込んだ「主犯」でもある。
ビッグ時の「ウィリアムテル序曲」の軽快な調べも心地良かった。
通常時は、順押し・ハサミ打ちをすると、何らかの小役がテンパイする制御が働く。
だが、ボーナス成立時には、このテンパイ制御が崩れ、何の小役もテンパイしない「ズレ目」が出現し易くなる。この「お、ズレた」と感じる瞬間が、打っていて気持ちが良かったのだ。
(挟み打ちでのズレ目…小役の取りこぼしでも出現する。但し、上の画像では左枠上に青リンゴ、左枠下にチェリーがあり、右リールで取りこぼしのない「プラム」がずれている。左がチェリーを蹴っていれば、100%の入り目。)
そして、何といっても問答無用の「中段単チェリー」には、魔性ともいえる魅力があった。
この綺麗なリーチ目を拝みたいが為に、授業をサボって連日パチ屋・スロ屋に通った。
中段単チェリーが出ると、私は挟み打ちでボーナスを判別していた。この形はビッグ。
こちらは残念、バケ…ハマリを喰らってこのパターンは、心底ガックリ来たものだ。
好調時には、ボーナスとフルーツ集中が旨く絡んで出玉も一気に増加した。しかし、地獄モードに落ちてしまえば、集中も5ゲームばかり…。メリハリのあるゲーム展開で、飽きることなくプレイを楽しめた。集中の途中でビッグが入った時は、ハサミ打ちでボーナス絵柄を外しつつ小役を取る打ち方で、集中を完走させてからビッグを揃える事が出来た。
当時、スーバニを打っていたホールとしては、新宿、高田馬場、下北沢、町田といったエリアが思い出される。特に、新宿・歌舞伎町での設置率は極めて高かった、と記憶する。
(当時、良くスーバニを打っていたホール一覧)
新宿・西口…「アラジン」、「ジャンボ」
新宿・東南口…「グリンピース」、「メトロ」、「パチスロ太平洋」
新宿・歌舞伎町…「日拓1」「日拓3」、「日拓4」、「パチスロ日拓(ビッグプレイ3)」、「ムサシ」、「トップス」、「コスモ」、「モナミ」、「ニューメトロ」
※当時の歌舞伎町パチンコ店マップ…下記のリンク先を参照。
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/942c8fd33de397f3246c7df0fcf22006
高田馬場…「国際センター」
下北沢…「グリンピース」
町田…「TAC5」
1990年~91年の途中までは、あからさまに爆連するスーバニには出会わなかった。元々、小役持ちが悪く、波も荒い機種なので、クレジット内の3連、4連程度は当然の如く起こったが…。
91年末から1992年辺りにかけて、だんだんと怪しい出方をするスーバニが増殖し、中段単チェリーのリーチ目が消える貯金Verなども確認された。貯金Verの場合、毎ゲームボーナスを目押しすると飛躍的に機械割がアップした。
★論点:ボーナスに当選したゲームで、中段単チェリーは出現するか?
現役時、気にかけていたのが「スーバニでは成立プレイで中段単チェが出るか?」という疑問だ。
ズレ目も何も出ていないのに、次プレイで突然単チェが出る事が良くあったからだ。
ボーナス当選後なら問題ないが、成立プレイでの単チェ出現は、スーバニの抽選方式を考えると、どうも腑に落ちない。
スーバニの各役判定は、ドラム回転後、ストップランプが有効になるまでの短い時間で処理される。その際、①ビッグボーナス抽選→②レギュラーボーナス抽選→③集中の抽選→④小役の抽選、という順序で判定が行われる。いわゆる「単独抽選方式」である。
すなわち、通常時に小役が出現したという事は、ビッグ、レギュラー、集中すべての抽選に外れた事を意味する。従って、ボーナス成立プレイに、小役である中段単チェが同時に成立したとは、考えにくいのだ。※この点について、文末の「追記」を参照されたい。
この疑問点について、ネット上の文献では諸説まちまちで、「成立時でも単チェは出る」とする「同時成立」肯定派と、「単チェは成立後の等倍返しのみ」とする否定派が対立する。当時の攻略誌などを読み返しても、この点に深く言及する文献は、あまり見当たらない(ただ、単独抽選方式を示唆する記述は散見される)。
個人的な見解では、これは恐らく「ノーマル」と「裏モノ」の違いだと思っている。派手に連チャンする台では、ボーナス後1ゲーム目の単チェ出現など、明らかに同時成立と考えられる現象が確かに起きていた。これを、「RAM注射の副作用」などとは、考えられないだろうか。
この「同時成立」現象は、別にスーバニに限った事ではない。コンチやアラジン2など、他の裏モノでも良く見られた。連チャンVerのコンチ1で、ビッグ終了後1ゲーム目にチェリー付きのリーチ目が出たり、アラジン2の爆裂Verで、成立プレイに中段チェリー付き7から中リールがズルスベリするなど、ノーマルのコンチやアラ2では見られない事象が起きていたのだ。
とはいっても、あの時代の機械が「ノーマル」か「裏」かを判断すること自体、打ち手にとっては容易ではなかった。ただ、導入当初は、露骨な連チャンがない「ノーマル然」としたスーバニやアラ2なども、多くのホールに入っていた。その時期からスロを打っていた者からすれば、ボーナスとチェリーの同時成立には、違和感を覚えざるを得ない(後に、連チャン規制の「再封印」が行われた際もノーマル化が目立ったが…)。
また、スーバニでズレ目なしに単チェが出る事象も、既に前ゲームでボーナスに当選していた可能性は十分にある。スーバニでは、ボーナス成立時に積極的にズレ目を出そうという制御はなく、ボーナス絵柄が引き込めない場合に、小役テンパイ制御が働かない結果、ズレ目が多く出るに過ぎない。たとえ、ハサミ打ちでプラムやベルがテンパイしたからと言って、それだけでボーナス未成立とはいえないのだ。
以上の事から、スーバニにおけるボーナス成立ゲームでの単チェリー出現は、ノーマルでは起こりえない「裏モノ特有の現象」と結論付けるものである。
※追記
本文で紹介した各役判定方式は、当時の攻略本に掲載されたフローチャートを参考にしている。ただ、このフローチャートは便宜上の物にすぎず、実際の役判定が、ビッグ⇒レギュラー⇒集中⇒小役の順で行われる事を証明する「正式な解析」とは言い切れない。機種によっては、同じ小役でも、チェリーだけはボーナス成立時に同時当選するプログラムも存在するからだ。本機の後継機「バニーXO」(3号機)では、ボーナスフラグ成立時にチェリーも同時成立するとの事である(当時のXO実戦でも、そのように感じた)。
したがって、スーバニのボーナス&チェリー同時フラグ成立については、裏モノに特有の現象という持論を否定はしないものの、プログラムの内容によっては、たとえノーマルでも同時成立の可能性はある、としておく。
※追記の追記
スーバニの解析に関する資料を入手した結果、やはり成立プレイで単チェは落ちない事が判明した。「バニーXO」では、ボーナス成立時に単チェリーが同時にセットされるプログラムになっているが、スーバニにそのような処理はない。したがって、スーバニで中段単チェリーが出現した時には、既に前ゲームでボーナスが成立していた、という事である(但し、裏モノはこの限りではない)。
仲間内で話してても解決できなかった事だけど、こういううやむやさが当時の台の面白味を表してるよね。
しっかしまあ…よくそんな資料入手したな。笑
毎度ながら感服するわ。