1992年(平成4年)登場の3回権利モノ「カーニバル」(ニューギン)
★大当り確率…1/300(2回目、3回目の権利時は10倍アップ)
★出玉…約6000発
一発台の廃止後、大量出玉獲得の担い手となった新要件権利モノ。本機も、その一端を担った当時の人気機種である。新セルが何代も出るなど、長きに渡りファンに支持された名機だ。
意図的な連チャンこそ仕込まれていなかったが、好調時は早い回転で次の当りを引くこともあり、一発逆転にもってこいの機種であった。パチスロでやられた時、最後の望みをかけて勝負…なんて事もよくやっていた。
本機の魅力は、6000発の出玉や良心的な確率もさることながら、やはりノーマルリーチからスーパーリーチに発展した時の「期待感」であろう。
リーチがかかる度に、「スーパに発展しろ」と祈る。リーチ途中でドットがカラフルに変化して、サウンドが一層派手になると、待望のスーパー突入。こうなれば、右デジタルは大当り絵柄かその前後でしか停止しない。停止直前に右デジが超スロー回転になるので、さらに期待感を煽る。
大当り時は、必ずスーパーリーチに発展する。したがって、スーパー突入から右デジ停止までの十数秒は、まさに激アツの一言。周囲の客の視線をバッチリ浴びる事、請け合いであった。
あっさりハズレる事も多かったが、「スーパーリーチは一種類あれば楽しめる」ことを、見事に証明していた。このシンプルなゲーム性が、多くのファンの心を掴んだのだろう。
また、左デジタルには「ヨット」絵柄があり、止まればリーチ確定の「オールマイティ絵柄」になっていた。このオールマイティ(AM)絵柄も、スーパーリーチ同様、当時のニューギン権利モノの代名詞的存在といえる。
当時、カーニバルタイプ(SPリーチとAM絵柄を搭載した3ケタドットデジタル機)のニューギン権利モノは、ゲーム性を変えつつ何種類も登場した。それらを時系列的に整理すると、以下のようになる。
ツインズ(1991年登場)2回権利、連チャン性なし、確率1/280、AM絵柄:タコ
※登場時期や役物の構造からいえば、「トリプルエース」(3回権利)に近い。しかし、3ケタドット、SPリーチ、AM絵柄の条件をすべて満たしており、カーニバルの「原型」とも言えるだろう。
カーニバル(1992年登場)3回権利、連チャン性なし、確率1/300、AM絵柄:ヨット
ツービートAA(1992年登場)2回権利、連チャン性なし、確率1/280、AM絵柄:傘
カルメン(1993年登場)3回権利、数珠連あり、確率1/365、AM絵柄:サボテン
トリオ(1993年登場)変則権利(1~3回の振り分け有)、連チャン性なし、確率1/260、AM絵柄:傘
※検定通過は1992年9月と早いが、ホールへの登場は93年の連チャン規制後。
パンチョス(1993年登場)2回権利(出玉やや少)、数珠連あり、確率1/305、AM絵柄:サボテン
「ツインズ」を除く上記機種は、いずれも1996年(平成8年)に「社会的不適合機」の烙印を押される。皆、優れたゲーム性を有する名機だっただけに、業界や当局による判断は解し難い。
なお、これらの各機種を長く設置する「みなし機設置店」も全国各地に存在。レトロファンの「聖地」として重宝された。
3周目から突入だったかな。
あれは名機としか思えません。
もう一度打ちたいです
とにかくメリハリがついた台でしたよ。
権利後、早い回転でスーパーリーチが来たら
心の中では「ダブルもらった~!」
なので、はずれるとショック大、です。
それがまたなかなか当たらなくて…。