まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

パニックコスモ(三洋、デジパチ)

2012-01-26 00:25:44 | 現金機デジパチ
1990年(平成2年)に三洋から登場した旧要件デジパチ「パニックコスモ」(コスモ2)
 
  
 
やはり、三洋だけに、「コスモ2」より「パニックコスモ」の方がしっくり来る。
 
 
大当り確率…1/225
出玉…2500~3500個(オマケチャッカーの調整による)
保留玉連チャン…アリ
 
高確率にして、出玉タップリ、しかも連チャン付き…平成初期のデジパチのスペックは、今思えばかなり甘めではなかったか。
 
 
 
セル盤にデカデカと描かれた「ピエロ男」は、コミカルながら怪しさ満点であった。
 
そして、デジタルの上には、これまた不思議なミラーボール状の円盤。
 
ドットの絵柄も、数字以外は妙なマークが多く、何かと「挙動不審」な箇所の多いデジパチだった。
 
 
 
大当り時は、デジタル上の円盤がクルクルと回る。ちょうど、ピエロの「股間」の部分に円盤が付いていて面白かった。
 
某・必勝ガイド誌では当時、「このピエロは、自らの股間に向って何らかのメッセージを発している」と、下ネタまがいの記事を載せていた。世にいう「サブリミナル・ピエロ」である。
 
 
 
それはともかく、コイツは大当り絵柄のやたらと多い台であった。その数、実に28種類。
 
図柄自体は18種類だが、ゾロ目以外に「前後賞」の大当りが存在したのだ。
 
「332」、「445」、「776」など、3~7の数字については、右デジタルが前後一コマズレで停止しても大当りとなる。
 
したがって、外見上は3~7のリーチがアツく感じられたが、内部判定上は、これらのリーチが惜しい訳ではなかった。
 
 
 
さて、肝心の連チャン性については、当時の連チャン機の王道ともいえる「単発打ち」(保留ランプを点灯させない打ち方)が有効とされた。
 
保留ランプが付いていない状態で大当りさせた後、最終10ラウンド目のチャンスタイム(アタッカー開放後、ドットデジタルにメッセージが流れている間)にスタートに入賞した玉は、高確率で連チャンに結びついたのだ。(※追記:ガセではないので安心するように。必勝ガイド90年11月号で証明済みww
 
大当り後、最終ラウンドまで保留ランプを点けない事は、一見難しいようにも思える。しかし、このパニックコスモは、アタッカーがデジタル上部に付いており、大当り中はヘソチャッカーに入賞しづらい構造になっていた。また、オマケチャッカーがスタートチャッカーではない為、最終ラウンドまで保留に空きを作っておく事は、十分可能だった。
 
したがって、オマケチャッカーから玉がこぼれないプラス調整になっていれば、各ラウンド間の止打ちを駆使する事で、保留の点灯を防ぐ事ができた。
 
当然、オマケからコボレまくりのマイナス調整では、あっという間に保留が満タンになってしまい、攻略もクソもあったものではない。
 
 
ただ、「オマケからコボレにくい」という事は、同時にチャンスタイム中のスタートチャッカー入賞も難しくなる。
 
このジレンマを解消する方法として、「左右のオマケチャッカーの調整が異なる台」を見つける事がポイントとなった。
 
要するに、「片方のオマケチャッカーは玉コボレが少なく、反対側は玉が下にこぼれ易い」という調整がされている台である。
 
そんな「お宝台」を見つけたら、1~9ラウンドまでは、玉コボレのないサイドに玉を流す。これで、スタートチャッカーへの入賞は大幅に減る。
 
そして、最終ラウンドのチャンスタイム中は、逆に玉がこぼれ易い方に玉を流し、スタートチャッカーへの入賞を狙う。釘を見抜く能力が、そのまま連チャン台看破に繋がった。
 
さらに、最終ラウンドで、アタッカーが開く直前にフライング気味に打ち出しを開始する、という小技でチャンスタイム中の入賞を狙う事もできた。
 
 
余談だが、当時の人気パチンコ劇画「雷電」(主人公が「活動電流」で強制的に大当りを出す)において、パニックコスモのチャンスタイム攻略に触れる場面があった。 
 
(C)北鏡太、一の瀬正、白夜書房1991
 
 
ただ、雷電であれば、たとえ単発打ちなどしなくても、一発「バチバチッ」とやるだけで、思うがままに連チャンを引き出す事が可能であろう…。 




★追記★(2016.8.28)えむさん

コメント有難うございます。三洋ドットの「変図柄」には、味がありましたね。
この機会に、1989~91年初頭に同社から出た、主なドット機の大当り図柄を、
ざっとまとめてみました。よかったらご覧下さい。

(旧要件機)
「エクセル2号」(1989-2) 0~9、A、$、ダイヤ、傘、タコ、ハート
「イーグル2」(1989-9) 0~9、グラス5種類(中の量が異なる) 
「イーグル7」(1989-9) 0~9、A、¥、$、傘、コマ、錨(いかり)、タコ、グラス
⇒「1、3、5、7」は前後賞アリ
「キャプテン」(1989-11) 0~9、¥、$、錨、タコ、グラス 
「マンモス」(1989-12) 0~9、$、人、タコ、錨、音符
「スマイル」(1990-7) 0~9、¥、宇宙人(インベーダー)、傘、果物、音符、ハート
⇒「7」は前後賞アリ
「コスモII」(1990-8) 0~9、宇宙人、¥、グラス、A、スペード、タコ、ハート、$
⇒「3、4、5、6、7」は前後賞アリ
「シャトルII」(1990-9) 0~9、A、$、傘、タコ、サボテン、人、?
⇒「1、3、5、7」は中デジが?でもOK
 
(新要件機)
「ビッグスター」(II)(1991-1、2) 0~9、ギャラクシアンの自機(っぽい形)、
宇宙人(A)、宇宙人(B)、S、「U・F・O」揃い(英文字が並んだ形)
「メタルバード」(1991-1) 0~9、顔、花、犬、果物、初心者マーク、ヨット
⇒「4,7」は前後賞アリ
「ニューメタルバード」(1991-2)0~9、顔、花、初心者マーク、ヨット
(追記、ここまで)



2 コメント

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Unknown (えむ)
2016-08-28 23:33:14
追記ありがとうございます
イーグルも結構打ちました・・・残りは行動範囲に設置されてなかったのかやった記憶がないです
あの頃はヘソ甘かったなぁ・・・保4止めでボーダー超える台いっぱいあったもんなあ(1000円いくつかはわからんが確実に超えてたよ)
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Unknown (えむ)
2016-08-28 14:35:38
パニックコスモは結構打ったな
リーチがかかると右デジが1周しないで止まる(1周ちょうどははしたかな?)
熱いのが半周ちょっと前位から始まる前後賞アリ図柄かな
三洋はこのころよく謎図柄使ってたよなあ・・・これだけだっけ?
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