まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

カクテルA(大一・デジパチ)

2011-12-21 19:41:00 | 現金機デジパチ
1991年(平成3年)に大一商会から登場した新要件デジパチ「カクテルA」。
 
 
 
(スペック) 
・賞球:7&15
・継続ラウンド:16ラウンド
・大当り確率:1/230
・出玉:約2300個
・大当たり絵柄…0~9、大一、$、¥、W、F
・デジタル停止順…左⇒右⇒中
・保留玉での連チャン性…強力な仕込み連チャンあり
・アタッカーの下に二桁小デジタルが存在(メモリー機能付)
・上部左右のスルーチャッカーを通過すると小デジタルが回転→「77」が揃うと、ヘソ下の電動チューリップが約3秒開放する(小デジの当り確率=1/100)。
  
 
①大一の新要件デジパチ第一弾
⇒この年(1991年…厳密には前年12月末~)は「新要件機元年」であり、各社から記念すべき新要件第1号機種が続々登場した。大一からは、本機と兄弟機「カクテル」、そしてストップボタン付の「ラッキー7」などが、新要件デジパチ第一弾として登場。
 
兄弟機「カクテル」…「A」とは違い、ヘソのスルー下電チューがスタートチャッカーになっている。
 
②強力な保留玉連チャン機
⇒大当り中、小デジに「77」が出て電チューが開放すると、保留玉4個目のカウンター値が大当り乱数「4」に強制的に書き換えられて、保4連チャンが発生する。電チューが開放すればOKで、玉の入賞は不要である。ただし、電チュー開放時に保4が点灯している事が必要であった。当時の攻略誌では、「平成・新要件機初の連チャンデジパチ」と言われていた。
  
③上記②の特性を最大に活かした「連チャン促進法」
大当り中になるべく小デジタルを多く回転させれば、連チャンのチャンスはそれだけ大きくなる。その為、全てのラウンドをフルオープンさせて、大当り消化時間を稼ぐという「止打ち打法」が効果抜群であった。小デジが途切れずに連続回転すると仮定した場合、普通に打っても連チャン率は16%と高かったが、このフルオープン打法を使えば実に51%に跳ね上がる。なお、攻略法使用時は大当り消化時間が8分以上と長くなるので、ホールでは非常に目立つのが難点。
 
 
④様々な攻略の「噂」が存在した話題機種。
「アタッカー両脇のオトシ(スタートチャッカー)に玉が入賞すると、連チャン率がアップ」
「大当たり終了直後にスタートチャッカーに玉を入れると連チャンする」
「盤面裏側の4つのセンサーが連チャンを引き起こす原因である」
などの噂がまことしやかに流れたが、実際にはほとんどがガセだった模様。
 
 
⑤連チャン率を下げる為に、店側はスルーチャッカーを締めた。 
上記のように、連チャンの条件が非常に判り易かった為、店によってはスルーチャッカーをガチガチに締めて小デジタルの回りをシブくする所も多かった。その場合でも、右サイドのスルーが開いていたりすると、大当り時に右打ちする事で小デジを多く回す事も可能だった。
 
 
⑥不遇の名機 
導入当初は人気も高く、全国各地で設置を伸ばしていた本機。メーカーには注文が殺到し、台の生産が追い付かない程であった。しかし、仕込み連チャンが災いして、発売から数カ月程で販売自粛に追い込まれた。
 
 
⑦パックマン
盤面上部の「COCTAIL」のロゴをよく見ると、「C」の部分が「パックマン」を彷彿とさせた。大一が、ナムコの人気キャラを意識していたかどうかは不明。
 

 
大当り中に1/100(←小デジタルの当る確率)の関門を突破して、小デジに「77」が出た時の感動は、今でも忘れる事はできない。たかだか連チャンが一回付いてくるだけでも、当時のパチンカーにとっては、至福の瞬間であった。
 
それに、大一のドットデジタルには昔から独特のオーラが漂っていた。店で見かけると、ついつい座ってしまうドットの魅力…。旧要件の「マジックセブンD」なども、ドットの「大一」絵柄が好きで良く打っていた。
 
 
大一は、この後もランバダ、ビーナス、アプローチ3&Z、セレモニー2&3、スーパークリスタル2、ムーンライト2、トワイライト2、キャッツアイ7、エスケープ&2&Zといった、趣ある新要件機デジパチを次々に登場させたが、その歴史は「カクテルA」という偉大な一歩から始まった訳だ。
 
良く見ると、体感器で狙われた機種が多い事に気付く。まさに、攻略法の宝庫であった。
 
なお、フルーツパンチやミリオンパンチ、ジャーニーなども大一の人気機種であったが、コチラはデジパチではなく「一般電役」である。いずれ、これらの機種についても紹介して行きたい。