※コメント欄を開放しました(2014.10.20)
1991年(平成3年)登場の新要件ハネモノ「ニューヨーカー」(平和)
1991年(平成3年)登場の新要件ハネモノ「ニューヨーカー」(平和)
賞球…7&15
最高継続回数…15ラウンド
平均出玉…約1900発
当時のパチンコファンに、良くも悪くも強烈な印象を残した一台である。
史上最速のハネ開閉速度(オトシ=1チャッカー…0.2秒開放)には、誰もが苦労したハズだ。
玉の打ち出し速度は「60秒で100発」なので、打ち出し間隔は0.6秒である。
そう考えると、「0.2秒」が如何に玉を拾わない「ハイスピード」であったか判るだろう。
一分間に120発打てた「台湾」ならば、かなり拾いも良くなっただろうが…(笑)
そして、運良く羽根に拾われた玉も、クルクル回る女神の股をくぐる前に、次々とハズレ穴へ消えていく。
何度も何度もVを逃す展開に、ヤクモノの女神が「ベーッ」と舌を出しているように見えた。
元ゲージも非常にキツく、少々釘がアイている程度ではビクともしなかった「鉄の女神」だ。
まぁ、見かけはハネモノだが、中身は出玉2000発の権利物といった所であろう。
まさに、のるかそるかの「ギャンブル台」であった。
そんな苦難を乗り越えて、待望のVに入賞した時は、思わずガッツポーズの1つも取りたくなったものだ。
さて、大当り中は通常時と違い、比較的安心して完走できる設計になっていた。
ヤクモノの女神の足元に貯留があれば、まずVを外すことはなかっただろう。
この安定感がウリで、あっという間に最終ラウンドまで辿り着くスピード感もあった。
さらに、本機の隠れた目玉でもあった「連チャン性」…まさに、出玉増加の大チャンスである。
全ラウンドの貯留解除時、タイミング良くスタートチャッカーに入賞すれば、自動的に1ラウンドから再スタートとなる。
運良く、最終ラウンドでダブれば(貯留ゼロでも可能性はあった)出玉は4000個、もはや一発台の領域である。
ただ、「3000発定量」の店などでダブってしまうと、ラウンド途中で強制的に打止札が入ったりして、勿体ないと思う事もしばしば。
振り返れば、当時は「大量出玉のハネモノ」が台頭し始めた時期でもある。
ニューモンロー、ニュートキオ、サンダードラゴン…それまでの「遊べるハネモノ」のイメージを一新した面々。
ギャンブルハネモノが次から次へと顔を出して、パチンコインフレ時代の到来を感じさせた。
だが、その後は各メーカーも賞球が「オール10」「5&10」など、遊べるハネモノを出すようになり、打ち手も己の懐具合に合わせて色々と選べるようになった。
また、各店舗の設置機種もバラエティに富み、「何をどの店で打つか」という選択もあって、実に楽しかった時代である。
V直前に3個貯留するこの台で、パンクの経験があります。
3個貯留してたのに継続しなかったときは、我が目を疑いましたよ。だいぶ経ってからそのメカニズムが判明したのですが、
①1個目の玉が偶然、V壁に弾かれて右に外れたとする。
②センターを右にズレた玉に次発が当たり、左に外れる。
③同じくセンターを左にズレた玉に最後の玉が当たり、右に外れる。
が、真相のようです。一撃1800発の3Rパンク、受け入れるのにはかなりの時間を要しました。
1度当たると店員が来て3000発まで玉を入れてくれて打ち止めになるという仕様でした。