オリンピア「バニーX.O」
1992年(平成4年)登場の3-1号機で、決して評判は芳しくなかったと思うが、個人的には思い出の残る一台である。
(スペック)
BIG REG
設定1 1/321 1/267
設定2 1/297 1/252
設定3 1/293 1/239
設定4 1/258 1/228
設定5 1/242 1/217
設定6 1/235 1/204
設定1 1/321 1/267
設定2 1/297 1/252
設定3 1/293 1/239
設定4 1/258 1/228
設定5 1/242 1/217
設定6 1/235 1/204
初代バニーやスーバニでアツかった「ズレ目」が、ほとんど意味をなさなくなったのは大きなマイナスだったが…
その分、問答無用の一確目「左中段単チェリー」の存在感が大きかった。スーバニが成立後のリーチ目だったのに対し、XOの場合は成立時に単チェが出るようになっていた。
3号機なのでフルーツの集中もなく、通常時のゲーム性はひたすら「単チェ待ち」。
そして、いきなり中段チェリー降臨で、とりあえず一勝負が決着…という展開の繰り返しだった。
これが単調でツマラナイ、という人が多かったようだが…
自分の場合、バックライトに照らされた「7チェリー☆」が左リールにポンと出ただけで、何だか得した気分になった。まさに、中段単チェの魔力だろう。
導入からしばらく経って、ビッグ連チャンVerの裏モノがブイブイ言わせた時期もある。しかし、私は初期のノーマルVerでも十分満足だった。むしろ、ノーマルのマッタリ展開の方が好みだった。
私がバニーX.Oに愛着があるのは、最初の出会いにインパクトがあったからだ。
1992年(平成4年)のある日、東京・町田のパチスロ専門店「TAC5」にて、新装開店の情報をゲットした時の事。この店には、当時アメリカーナマグナム目当てに良く通っていた。
ある時、平日の12時開店でバニーXOが新台導入されることになった。都内ではかなり早い導入だったと思う。
が、開店当日の午前中は、単位を落とせない大切な大学の講義が入っており、しかも必ず出席を取っていた。
新装と授業のどちらを取るか…自分なりに一晩悩んだ。
当日の朝になっても、自宅の最寄駅から上りの電車に乗れば大学に、反対方面に乗れば新装に…という選択を巡って、駅のホームで悶々としていた。
で、結局、TAC5の新装へと向かった訳だが…
確か、開店の3時間くらい前に店に着き、当然一番乗りかと思ったら、若造が三人ほど既に並んでいた(自分も二十歳そこそこの若造だったが)
お目当てのバニーXOが何台あるか判らないが、さすがに4番目なら楽々台を取れるハズだ。
次第に、自分の後ろにも開店待ちの列が伸びて行き…やがて12時の開店を迎える。
店員の合図で自動ドアが開くと同時に、2階の新装シマめがけてダッシュで飛び込んだ。
階段を上がると、6台の真新しいバニーXOが並んでいる光景が目に入る。
「よっしゃ、6台なら余裕で取れる。」と、台を確保しようとした。
すると、あろうことか先に入った若造3人が、後ろの仲間達の為に、全ての新台にライターを投げ入れたのだ。
この行動に、私は頭に血が上った。
「オメェ達、ふざけんじゃねぇよ!こっちは3時間前からずっと並んでんだ!掛け持ちのルール違反なんて、汚ねぇマネすんじゃねぇよ!!」
と、自分でもビックリするほどの剣幕で怒鳴りつけ、強引にライターを下皿から取り出し、下に投げ捨てた。
普段は温厚な性格のハズだったが、あの時ばかりは怒りが抑えきれずにキレてしまった。
あれ程キツイ言葉を他人に浴びせたのは、あの時が最初で最後だったかもしれない。
それなりのトラブルを覚悟したが、若造達は拍子抜けするくらいにアッサリ引き下がり、後ろの仲間達は旧台のスーバニの方に流れた。
そんなこんなで、苦労して確保した新台のバニーXO、自分の座った台は運良く最高設定だったらしく、順調にビッグ・バケを重ねていった。
ダラダラ連あり、クレジット連あり、200ゲーム以内での引き戻しあり…と、実に絶妙なタイミングで降臨する中段単チェの嵐。ボーナス間でのハマリが全くないので、ストレスが溜まらない。
いかにも好調なノーマル設定6の出方で、終わってみればシマキングのドル箱4箱、4000枚オーバーを叩き出したのである。
いつの間にか例の若造達は消えており、「換金所で待ち伏せされてたら嫌だな」と思ったが、幸いにも、連中の姿はどこにもなかった。
新装初日に最高の結果を出した事に気を良くして、しばらくそのTAC5に通い続けた。
ただ、これをきっかけに、例の「出席を取る講義」をサボる回数も、自然と増えてしまった。
ただ、これをきっかけに、例の「出席を取る講義」をサボる回数も、自然と増えてしまった。
そして、数週間後のある日…
前期試験が近づき、大学の連絡掲示板を見に行った私は、愕然とした。
そこには、例の大事な科目の試験に関する一枚の貼り紙が…
「○○○○番、××××番、・・・・番の学生は出席日数が足りない為、前期試験の受験を不可とする」
流石にサボり過ぎた、という反省はあったものの、まさか試験そのものを受けさせて貰えないとは、夢にも思わなかった。
思わず、「中段単チェリーと成績表」が両天秤に乗っている光景が浮かんだ…
結局、大切な必修科目を一つ落としてしまい、後々の単位取得にどえらく苦労する羽目に。
そんな訳で、決して忘れ得ぬ思い出を作ってくれたバニーXOは、自分の中では色んな意味で「名機」である。
いらしたかは存じませんがユニバーサルのセット時、TAC5のアメリカーナマグナムを不粋にもビック掛け続けた記憶あります。
確か、5000枚程で断られましたね(^^;;
古い話ですがお騒がせしましたU+1F4A6