西陣「アイアンキング」(旧要件ハネモノ、1987年)
★賞球オール13
★最高8ラウンド継続
オトシ&ヘソチャッカーに描かれた「01」「02」の表示は、後に新要件機「ニューナパーム」(1992年)へと受け継がれた。
役物内に目一杯陣取る、巨大メカゴリラ風ロボット「アイアンキング」。大当り中は、このシルバーの巨体が、コミカルなサウンドに合わせて、せわしなく動く。
ハネに拾われた玉が、ステージ手前の「GO」と書かれた中央Vゾーンに入賞すれば、大当りとなる。但し、通常時ロボットは両腕(アーム)を体の前で合わせており、V入賞を邪魔している。
本機の大当りパターンは、「ハネに拾われた玉がアームに当って直接V入賞」「ステージ左側でバウンドしてからV入賞」「玉がロボットの両足に挟まった後、手前のV穴に真っ直ぐ転がる」、「ステージ右側に向かった玉が、反動で真ん中に戻って当る」など、様々なバリエーションがある。
大当りになると、役物のロボットが一定間隔で身体を揺する「ジャンプ動作」を開始する。同時に、ロボットの両腕も、拍手の要領でゆっくり開閉を繰り返す。
ハネ10回開放時、若しくは5カウントで、サウンドと役物の動きが激しく変化。ロボットが体を上下させるスピードが速くなると共に、両腕の開閉スピードも上がる。
当時のハネモノに共通して言える事だが、役物の「クセ」やハネ周辺の釘調整によって、V継続率に大きな差が出た。ハネに拾われた玉が、ことごとくVを外す「クセ悪台」もあった訳だ。
ただ、継続率が良くても、ラウンド序盤でV入賞し易い台というのもあって、これでは安定して出玉を稼ぐ事が難しい。
やはり、役物の動きが変化するラウンド後半でVに良く入る「クセ良台」を見つける事が、予定数終了への要諦であった。
(当時の西陣の上皿・下皿・ハンドルには、何とも言えぬレトロな味わいがあった。ギッシリ詰まった出玉のボリューム感も良い感じだ。)
※画像は「殿堂・蕨店」にて撮影。