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CRサイころん(平和、CRデジパチ)

2013-08-17 03:43:37 | CRデジパチ

1995年(平成7年)に平和から登場したCRデジパチ「CRサイころん」

 

★賞球…5&10&15
★大当り確率…1/337(確変中は1/56.2にアップ)
★最高16ラウンド継続
★平均出玉…2300個
★デジタル停止順…左⇒右⇒中
★大当り図柄…1~9、サイコロの一~六(全15種類)
★3、5、7、サイコロの一で当ると、プラス2回の確変に突入(ループあり)
★確変突入率&継続率…26.7%(4/15)
★確変平均継続回数…4.22回


(95年当時の状況)

「CR黄門ちゃま2」(平和、1994年)や「CRバトルヒーローV」(大一、1995年)などに代表される、いわゆる「フルスペックタイプ」のCRデジパチ(後に「CR大工の源さん」(三洋、1996年)も登場して大人気に)。大当り時、1/3(33.3%)で確変に入れば「プラス2回」のループが望めるという、一撃の破壊力が大きな魅力であった。当時の主流となったフルスペック機だが、その反面、初当り確率が1/400前後とキツ目の機種が大半を占めており(設定差を有するものも多かったが)、投資金額に余裕のないファンにとっては、やや敷居の高い部分もあった。

そこで、メーカー側も実情に鑑み、確変突入率を1/3よりも少し低くする事で、そのぶん初当り確率を高めに設定した2回ループ機も、併せて送り込むようになった。西陣の「CR撃墜王」(4/19=21%、時短付き)や「CRチキチキドリームR」(4/15=26.7%)、SANKYOの「CRFギンガSP」(13/45=28.9%)や「CRF彩」(10/44=22.7%)、豊丸の「CRコマコマ倶楽部3」(4/15=26.7%)など、この時期には、確変突入率1/3未満の「準フルスペック機」が多く登場している。本機も、そういった流れの中で出てきた一台といえる。個人的にも、CR機にしては「当り易い」というイメージを本機に持っており、地元近くの「Z」店などで積極的に追っていた。

 

機種名や液晶から判る通り、本機は「サイコロ」をモチーフにしている。デジタル回転時、四角いサイコロが縦回転でスクロールするアクションは、他機種にない独特の「味」があった。また、メインデジタル上部には「カゴ屋」のコンビがいて、「TAXI」と書かれた大きなカゴを二人で担いでいる(カゴの中には「殿様」がいる)。

「カゴ屋」「タクシー」というと、同社の旧要件ハネモノ「モンキータクシー」(1988年)が真っ先に思い出される。また、機種名の「サイころん」も、デジタル一発台「サイクロン」(1990年)を彷彿とさせる。何の変哲もないCR機のようだが、何気に過去の名機の「テイスト」を取り入れていた。

なお、大当り時はすごろくの画面が展開され、殿様が全国津々浦々を旅して回る。行先は合計16か所ある名所(名古屋、箱根、日光、登別など)のうち「4か所」限定で、コースは大当りごとに異なる。液晶でサイコロを振った時の出目に応じて、5つのコースに分岐するようになっていた。

 

本機のリーチアクションは、「ノーマル」、「ツルリンダッシュ」、「爆弾」の3種類。今思えば、かなりシンプルなリーチ構成だったが、却ってそれが面白かったとも思える。

ノーマルは、中デジタルが普通に縦回転するだけの、平凡なアクション。信頼度はきわめて低いものの、たまに当たる事もある(信頼度は1%程度)。

一方、スーパーリーチは2種類あり、何れもノーマルリーチ後、中デジが12コマ進むと発展する(逆に、12コマ進んで画面が変わらなければノーマル確定)。この時、カゴ屋のコンビが白い煙に包まれ、「猿」や「忍者」に変身するのが大きな特徴だった。

「ツルリンダッシュ」は、煙が出てきてカゴ屋が猿に変身する(まさに「モンキータクシー」そのもの)。そして、背後から飛んできたバナナの皮で「ツルリン」とスベると、中デジタルが高速回転して、その後ピタッと停止する。ただ、スーパーリーチではあるが、信頼度は10%未満と低かった。ちなみに、当時放映された「テレビチャンピオン・全国スターパチンカー日本一決定戦」(1996年)では、この「ツルリンダッシュ」というリーチ名を答えさせるクイズ問題も登場した。

一方の「爆弾リーチ」は、同じく煙幕が出て、カゴ屋が黒装束の怪しげな忍者に変身する。そして、中デジタル右下に爆弾がセットされ、爆発と同時にデジタルが停止するのだ。信頼度は30%以上と高く、それなりに期待できるアクションといえた。


(もっとも信頼度の高い「爆弾リーチ」)

 

(出目移行法則と出目の偏り)

本機には、連続回転中の右デジタルに、一定の「出目法則」が存在した。連続回転中は、「前回出目マイナス4コマ~プラス1コマ」が、次回出目として表示される。但し、リーチが掛かると、その直後の1回転は法則が崩れる。また、リーチが掛からなくても、同様に法則が一旦崩れるケースもあった。ただ、これらの移行法則や法則崩れから、大当り判別をするのは不可能(何れのパターンからも大当りする)。

また、本機は「単発回し」を行った場合、左デジタルに「2」の目が出易いという特徴もあった。「左デジの偏り」というと、同社の「ダービー物語」における「カップ」図柄、綱取物語の「横綱」図柄、「CR黄門ちゃま2」の「0」図柄など、出目上の偏りを持つ同社の機種は過去にも幾つか存在した。



1 コメント

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さいころん (へなちょこ)
2013-08-17 10:11:13
当時、溝の口でよく打ったけど、相性が悪かったからか全然当たらなかったなぁ。
その頃、別の店で田山プロがF.パワフルいつも打ってた。
職場が溝の口にあったので昼休みに覗いてみると、
端っこの台でいつも足元に数箱重ねていた。
その辺の換金率は2.3円くらいで、他と比べると安かった。
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