まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

パチンコ・グラフィティ(1992年、布川敏和主演)

2013-01-25 16:51:07 | 懐かしのパチンコ・パチスロ映画


※関連記事はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/5119915f15e468b02ec9344fe37d37bb
(平成4年の名作「パチンコグラフィティ」ファンに贈る…)



(C)にっかつ

「パチンコ・グラフィティ」

にっかつビデオ作品(1992年リリース)

★定価:14300円(税抜)★作品時間:80分

主演:布川敏和

★共演:淡路恵子、長田江身子、井上彩名、ホンジャマカ(恵俊彰、石塚英彦)、古本新之輔、鈴木清順、藤田敏八、河原さぶ、電撃ネットワーク、石倉三郎ほか

★スタッフ

監督:佐藤健光 脚本:斉藤猛 スーパーバイザー:秋葉久義 撮影:田端金重

照明:三上鴻平 録音:土屋和之 美術:高橋昭彦 編集:神谷信武 音楽:安川午朗

助監督:宇田川尚良 制作担当:飯田康之 撮影協力:あきば企画 

プロデューサー:小林一如、松本嘉孝、田尻丈人

★レンタル開始日:1992年1月13日

元・シブガキ隊のフックンこと布川敏和主演の、知る人ぞ知るパチンコ映画(ビデオ作品)。富田靖子主演「ほんの5g」(1988年)でのパチンコ店長・薫役に次ぐ、パチンコ作品出演となった。「ホンジャマカ」時代の恵・石塚両氏も、店員役で出演している。

しかし、定価14300円(税抜)…あらためて、当時のビデオの高額さに驚かされる。

 

本作はいわゆる「Vシネマ」作品だが、当時は今ほど「Vシネマ」という用語が一般的でなく、主に「東映」のビデオ映画作品が「東映Vシネマ」と呼ばれていた。

一方、本作は「にっかつ」が発売しており、ビデオパッケージや当時の宣材に「Vシネマ」の表記は全く見当たらない。

DVD主流になる前は、「ビデオ」という言葉が当たり前だったが、最近は徐々に「死語」となりつつある。

 

さて、冒頭で「知る人ぞ知る」と書いたが、劇場公開された人気パチンコシネマ「ゴト師株式会社」(1993年)などに比べると、本作の知名度は残念ながら低い。

しかし、内容的にみれば、90年代パチンコ作品中でも1,2を争う程の、見事な出来であったと思っている(註:あくまで個人的感想)。

当時、この「隠れた名作」に運良く巡り合った人は、おそらく、次の何れかのパターンに当てはまるのではないか?

(1)昔からシブがき隊の熱烈なファンで、フックンの出演作は全てチェックしていた

(2)パチンコ雑誌の新作ビデオ紹介ページで、本作の存在を知った

(3)レンタルビデオで「パチンコ物」の作品を借りるのが好きで、本作を棚で発見した

(4)深夜などに放映されたTVの映画番組で、視聴する機会があった

ちなみに、私は(4)⇒(3)のパターンだ。きっかけは、テレビ東京の「夏休み映画番組」である。しっかりと録画して、繰り返し鑑賞した。

ただ、当時の録画環境が劣悪だった上、重ね録りで消してしまった部分もあり、後にレンタルビデオを借りた。この時期、ビデオ屋にあった他のパチンコ作品も、片っ端から借りた。

 

現在でも、アマゾンやヤフオクなどに在庫があり、中古ビデオを安価で購入可能。今後、ぜひとも「DVD化」して、多くの方に見て頂きたい作品である。


(あらすじ)

「それはたった一枚の辞令に始まった。東大を卒業、一流会社に就職も決まり、ハイクラスなお嬢様との結婚も間近。前途洋々に見えた浩平に突然、郊外のパチンコ店勤務の命令が下ったのだ。

「マジ?」…が、紛れもなくそれは現実だった。茫然とする彼の手に渡されるチェックのベストと赤い蝶ネクタイ。その日から彼は、地元の高卒の店長にコキ使われ、店に出入りするひとクセもふたクセもある人たちを相手に、意地もプライドも捨てた第二の人生をスタートさせたのだった…。」

(ビデオパッケージより)

 

一流商社のエリート・浩平(布川)を、一介のパチンコ店員から鍛え上げる…そんなぶっ飛んだ構想を基に、本作のストーリーは展開される。

表向きは、会社が手掛ける「新しいエンターテインメント部門の開発プロジェクト」。しかし、実際には、郊外のパチンコ店「船橋センター」の下っ端ホール係として、「年中無休・盆と正月は稼ぎ時」と、朝から晩まで働かされる日々…。

もともとパチンコが嫌いな浩平、慣れないホールでの仕事に悪戦苦闘する。しかも、この「左遷」がフィアンセにバレてしまい、婚約解消の危機が訪れる。先輩店員にはアゴでこき使われるし、アクの強い常連客への対応も四苦八苦…ストレスはたまる一方だ。

自分が思い描いていた「人生のタイムスケジュール」が大きく狂い、一度は店を辞める決心をする浩平。だが、ホールで繰り広げられる様々な「人間模様」に触れるうちに、やがてパチンコの持つ不思議な魅力に取り込まれていく。


(登場人物)

主演・布川敏和の好演はもちろん、脇を固めるメンバー達も大変個性豊かで、人情味溢れる演技が光った。

店の常連役として、往年の大女優、淡路恵子や、日本映画界の巨匠、故・藤田敏八鈴木清順も出演している。

若い女性陣では、長田江身子、井上彩名、伊藤真美、国実百合…さすがに「あの人は今」といった感が強いが、当時は女優・歌手・レポーターなどで活躍していた面々だ。

意外なところでは、TBS「ひるおび」の司会を務める恵俊彰と、同番組で新聞記事を紹介する小森谷徹が、本作で共演。若き日の両名の姿が見られる、貴重な映像資料だ。

(C)にっかつ

・前列左より、伊藤真美、恵俊彰、淡路恵子、藤田敏八、鈴木清順、石塚英彦、松澤一之

・後列左より、石倉三郎、古本新之輔、国実百合(國實唯理)、上田雄太、電撃ネットワーク、河原さぶ、消火器で粉まみれの南部虎弾(電撃NW)、小森谷徹

 

古本新之輔…昔、「ちゃぱらすかウー」とかいうラジオ番組を聴いてたことがあるな。

店員(恵俊彰)が持つ丸い「スタート札」や、店長(河原さぶ)が咥える「打止札」も、今や懐かしいアイテムである。松澤が両手に抱えるハネモノ用の青い小箱(800個入り)も、郷愁が漂う。

 

本作の詳細なキャスティングは、以下の通り。 

パチンコ「船橋センター」店員

★布川敏和…浩平(エリートからパチ屋の店員に左遷)
★河原さぶ…「船橋センター」店長・野沢
★恵俊彰…ホール係・豊田
★石塚英彦…ホール係・河野
★古本新之輔…ホール係・中西
★たちのまさみ…カウンター係・ミツコ
★森田真実…カウンター係・しのぶ

「船橋センター」常連客

★淡路恵子…いつも和服を着た、原の婆さん
★鈴木清順…一日500円だけ打つ、曽根の爺さん
★藤田敏八…一発台専門のパチプロ・五郎
★長田江身子…クラブのママ・百合子
★井上彩名…女性刑事・祥子
★小森谷徹…祥子の部下・矢野
★松澤一之…ハマリ台に突っ込むサラリーマン
★国実百合…ボディコン女子大生・友美(当時のクレジットは國實唯理)
★上田雄太…凄腕のパチプロ・春樹(五郎の息子)

その他

★電撃ネットワーク(南部虎弾、三五十五、ギュウゾウ、ダンナ小柳)…一発台の合鍵ゴト師軍団
★伊藤真美…浩平のフィアンセ・京子
★石倉三郎…謎のパチプロ(浩平に「パチンコ愛」を説く)

 

(メインロケ地)

千葉・東船橋(市場4-20)「船橋センター」(閉店)

(C)にっかつ

※撮影当時の設置機種は、デジパチ⇒パールセブン(マルホン)、キャスター(マルホン)、ラスベガス(西陣)、フィーバーボルテックスII(三共)。ハネモノ⇒魔界組(西陣)、たぬき丼(平和)、ラリーダッシュ(平和)。一発台⇒ミュージック(マルホン)。パチスロ⇒コンチネンタルI(瑞穂)

いずれの機種も、作品中で重要な役割を担っている。

・毎日500円だけ打って帰る老人(鈴木清順)が、養老院に行くのでついに店を去るが、最後の勝負に挑み、残り玉一発で奇跡的に当てるデジパチ…パールセブン

・合鍵を使ったゴト師(電撃ネットワーク)の標的になる一発台…ミュージック

・店員(石塚)とつるんだサラリーマン(松澤)が、裏ROMで不正に抜く台…フィーバーボルテックスII、パールセブン

などなど…

(C)Google

店舗は既に取り壊され、グーグルマップ上では、跡地にマンションが建っている。

 

★その他のロケ地ホール…江戸川区葛西「カサイゲームセンター」、松戸市北小金「秋チャン」、松戸市小金きよしケ丘「ミナミ」

 

参考…1990年代に公開されたパチンコ映画一覧

http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/c10989fe8d63c8caeef76f0f7926cfc7



1 コメント

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船橋センター (わわ)
2013-02-01 23:54:19
懐かしいですね。船橋センター。
元船橋市民で、この店で打ったこともある私ですが、
このブログを見るまでは記憶から完全に消えていましたw懐パチファンとして、このビデオを見逃すわけにはいかずアマゾンで購入して鑑賞しました。
いつもガラガラだった船橋センター、見覚えのある機種、や両替機、椅子などの設備だけにとどまらず、当時の若者の髪型や女性のファッション。
映像に映る全てが懐かしいですね。
パチンコ屋以外のロケ地(浦安インター、舞浜)も知っている場所なので、とても楽しませてもらいました。
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