※「追記」アリ(2015.3.6 釘師マンさん)
1997年(平成9年)に豊丸から登場したCR権利モノ「CRセブンドーフV」
※1996年に愛知で先行導入されたが、正式な全国導入開始は97年2月
当時、セブンドーフVがたびたび登場したのが、テレビ東京系の深夜バラエティ「パチンコスタジアム・旅情編」(MC:斉木しげる)。
本機が対戦機種となった回は、97年5月22日放映分(ゲスト:なぎら建壱、ロケ地:「パチンコ多摩・八王子店」)、97年7月17日放映分(ゲスト:高木澪、ロケ地:「横須賀マリーン」)、97年8月14日放映分(ゲスト:つぶやきシロー、ロケ地:宇都宮「白十字平出2号店」)の計3回である。
また、TVKなどで放映されたパチンコ専門番組「パチンコNOW」でも、97年5月第1週の新台紹介コーナーで本機が取り上げられた(当時のMC:渡辺正行、解説:守屋彰二(守ピー)、アシスタント:菊池万理江)。
(スペック)
★賞球…7&15
★大当り確率…1/346(確率変動時は1/34.6にアップ。)
(※但し、確変時は小当りでも権利獲得となる為、確変中の実質確率は1/17.3。なお、この点について、下の「追記」を参照。)
★小当り確率…1/346(確率変動時は1/34.6にアップ)
★図柄…各デジタルに1~0の数字(10種類)。中デジタルのみ「小人」絵柄とハズレ絵柄アリ
★大当りは数字の三つ揃い⇔小当りは左右ゾロ目&中デジタル「小人」
★16ラウンド継続、出玉…約2300個
★確変機能搭載…初回大当り時に100%突入、確変1回ループ(小当りで終了)。初回小当り時は確変突入せず。
(※追記:2015.3.6、釘師マンさん)
コメント、有難うございます。仰る通り、確変中は小当りでも権利獲得になるので(この事は、既に本文中でも触れていますが…)、合算で見れば確変中の確率は「1/17.3」ですね(上記スペックを一部加筆・修正しておきました)。
但し、初当り確率に関しては、コメントにある「初当りは、1/173でゾロ目が揃い大当り、1/173で小人図柄が停止」ではなく、本記事で最初から示した通り、「ゾロ目(大当り)1/346、小人(小当り)1/346」で間違いないと思います。これが、確変中は共に10倍アップして、「ゾロ目⇒1/34.6、小当り⇒1/34.6」となりますから、両者を合算して「2/34.6=1/17.3」となる訳ですね。
(追記、ここまで)
「初当りの確変突入率100%」、「確変継続率50%」という触れ込みで登場した本機。大・小二つの当りを採り入れ、確変は大当り時のみ突入、小当りまで継続というゲーム性になっていた。
機種名の「セブンドーフ」(seven dwarf)は、盤面や液晶などからみて、童話「白雪姫」に登場する「7人の小人」がモチーフである事は明らかだ。
なお、「小人」を意味する「dwarf」は、「ドーフ」でなく「ドワーフ」と発音すべき、との指摘もある。しかし、「ドワーフ」は明らかに日本語的な発音で、ネイティブは「ドゥオアフ」或いは「ドゥオーフ」と発音する。後者の「ドゥオーフ」は「ドーフ」とも聞こえるので、機種名を「セブンドーフ」としても、何らおかしくはない。
(ゲームの流れ)
ヘソのスタートチャッカー入賞で、メインデジタルが回転。左右テンパイでリーチ、同一数字の三つ揃いで「大当り」となり、盤面下部の権利アタッカーが5.8秒開放する。アタッカー内部Vゾーン(電チュー式)に入賞すれば権利獲得となる。権利発生後は、右打ちでラウンドを消化。
一方、左右ゾロ目で中デジタルに「小人」が停止すると、「小当り」となる。小当り時は、権利アタッカーが0.5秒しか開かず、しかもVゾーンの電チューが開放するタイミングもズレる為、権利獲得のチャンスは「ほぼ」ゼロに等しい。「当り」とは名ばかりのハズレ出目だ。
すなわち、構造上、権利獲得の為には数字の三つ揃い(=大当り)が前提となっていた。「初当り=100%確変突入」の裏には、こんなカラクリがあった訳だ。
但し、「ほぼ」としたのには訳があって、稀に小当りからでも権利が発生する事があった。アタッカーに玉が挟まったりして、通常と異なるタイミングでアタッカーに入賞すると、小当りでもVゾーンに玉が飛びこんだのだ。これとは逆に、大当り時にVゾーンへダブル入賞して、まさかのパンクを喰らう事もあった。
本機の確変状態は、次回当りまで継続する。次も数字の三つ揃い(大当り)なら、再度確変に突入。一方、次が小当りだった場合、確変は終了するが、確変中は小当りでも権利アタッカーが5.8秒開くので、権利獲得は容易だ。つまり、初回に大当りすれば、最低でも権利2回分の出玉(4800個)が約束される。
運良く確変の1/2ループがが続けば、一気にドル箱を積み上げる事も可能だった。その分、初当り確率は1/346と低く設定されており、確率の3倍ハマリを喰らう事もザラ。さらに、スタートチャッカーがスルー式で戻しのない分、投資スピードも非常に速かった。
(リーチアクション)
・ノーマルリーチ…左右テンパイ後、中デジタルがスローからスピードアップして停止。ほぼ外れるが、たまにピタッと当たってビックリ。
・ときめきリーチ(コマ送りリーチ)…ノーマルから発展。中デジタルがブランク絵柄を飛ばして数字のみ停止。スーパーだが信頼度は低い。
・ロングときめきリーチ(スローリーチ)…ときめきリーチの発展形。中デジタルが、大当り絵柄の手前2コマからスロー回転に切り替わる。コマ送りよりも信頼できるアクション。
・胸キュンときめきリーチ(小人リーチ)…ノーマルから発展。サウンドが派手に変化して、画面左右からカゴを背負った小人(良い小人と悪い小人)が登場。中央の巨木に付いたリンゴを、互いに棒でつつき合う。このリーチに発展すれば小当り以上が確定。リンゴが落下した時点で中絵柄が止まれば小当りだが、再度デジタルが動けば逆転演出となり、大当りが確定する。期待度100%だけに、小当りで止まるとガックリする。
(参考)1997年(平成9年)当時打っていた、主な権利モノ、一般電役、普通機
CR権利モノ⇒CRギンギラパラダイス(三洋)、CRニューロードスター(三洋)、CRメルヘン2(三洋)、CR花のもぐら組V(大一)、CRフルーツパッション(大一)、CRブレイクチャンスV(大一)、CRサーカス3(奥村)、CRフリフリダービー(マルホン)、CRジャマイカ(藤商事)etc
現金機権利モノ⇒ギンギラパラダイス(三洋)、ギンギラパラダイスV(三洋)、ニューロードスター(三洋)、ミルキーバー(ニューギン)、エキサイトコンバット(ニューギン)、ラッキーボウル3(奥村)、スーパーカブキ3(奥村)、モンキッキDX(奥村)、メガトンパンチ(大一)、ホー助くんDX(平和)、勝負伝説(豊丸)、カジノ伝説2(豊丸)、スーパーコンビSP(SANKYO)、アクダマンSP(SANKYO)、ビッグバルーン2(京楽)、カリブ6(藤商事)etc
一般電役⇒マジカルランプ(奥村)、ナナシー(豊丸)、オークス2(三星)、小龍包(三星)、杏仁豆腐(三星)、ヒーロー三国志(三星)、CRどんぶらこ(平和)etc
普通機⇒大入(三星)、ミサイル7-7-6D(大同)etc
★★追記(2013.3.13)★★
白夜書房近くのレトロなパチ屋は、「東陽会館」(現・TOYO104)ではないでしょうか。
コチラに当時の画像を追加しておきますので、ご確認下さい。
1990年代前半の高田馬場「東陽会館」(早稲田通り沿い)
この頃真剣に計算なんかしてないけど、当時ではトップクラスの甘さだった印象ですね。
毎度ながら懐かしいです(^_^)
レトロなパチ屋でした
初当りは、1/173でゾロ目が揃い大当り、1/173で小人図柄が停止し、アタッカーが一瞬だけ開放します。確率変動時は両方が10倍アップし、しかも小当たりからでも権利獲得となり、結果1/17.3となるのです。
確かにその通りです。「1/173で、いずれかの図柄が揃うが、小当たりからの権利獲得はほぼ不可能な為、実際は1/346となる」が正解でしたね。
私ははさまっての小当り権利発生も経験していますが、叩きつけられるように垂直急降下した玉が小当り時にズバッと落ちて権利発生したことがあります。
しかしこの動きは本来の大当りでも起こるのでダブル入賞パンクの原因となり、しかもこのパンクの発生率は、計算上小当り権利発生の3倍もあることになります。(通常小○、通常大×、確変小×、確変大×)
大当り時は打ち出しを若干遅らせるという対策もありますが、デジタル揃いのおめでとう画面からアタッカーが開くまでの時間がリーチアクション等によりどうも一定でないようで(音のタイミングも違う)、的確なタイミング調整は難しく遅らせすぎれば普通にパンクする危険性が高いので結局は早めに打つしかありませんでした。