キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

『活版印刷三日月堂』一気読み

2020-05-19 08:00:09 | 日記
 
 
 
 一昨日から昨夜にかけて、4冊を一気読み
「図書室」「図書館」などのキーポイントに加え
『印刷』と言う言葉は本を選ぶとき、心ひかれる。
それは、ワタシが印刷屋の娘で、印刷屋の孫だからに違いない。

子供の頃、父の会社に遊びに行くと
家ではお茶もいれない父が【エプロン】をして働いていることが
とても不思議だった。
大人になってからそれが服を汚さないため
だったこともわかるが、子供の頃はエプロン=台所に立つ母というイメージだったので、
パパは一体どうしたんだろう?
と思っていた。

父は、営業と経理が担当だったけど
そこは零細企業の悲しさ(?)で、忙しければそんなことは言っていられない
ワタシは、ほんのりインキの匂いをさせてバスから降りてくる父を
バス停まで迎えに行き、ぶら下がるように手をつなぎ
家まで歩くのが好きだった。

父はオフセットの印刷屋だったけど
記憶のどこかに「活字を拾う父」がいる
実際の記憶なのか、それともワタシが作り出した幻影なのか、
父亡き今確かめるすべはない。
いや、叔父に聞いてみるか・・・

父ともっと話しておけばよかったなぁ。
と今更思う。

弓子ちゃんと話がしたいなぁ。
ワタシの父も印刷屋だったんだよ。
って。
仕事にすごく誇りを持っていたんだよって。




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