母の事
昨日
音楽会
に
出かけた
母。
お昼休み
に
電話して
どうだった?
と
ご機嫌伺いした。
楽しかったよ。
と、
母。
だけどね、
また、
杖を持ってくのを
忘れたのよ。
弟
と
弟
の
嫁さん
に
手を引いてもらって
悪かったわ。
そんな風に言うから
困った事ね。
歩くのが
不自由なのに
どうして忘れるんだろ?
そうだ!
一心同体
に
してないから
忘れるってことになるのよ。
足
の
代わり
と言うか
足なんだから
可愛がってあげないと。
名前つけて
可愛がってあげて、
杖だから
つえこちゃん。
ハハハ笑笑笑
母
が
大声で笑っている。
物忘れ
を
指摘されて
落ち込むのを隠して
強がって
言い訳することの多い母。
言い訳されると
カチン
と
来る私は、
正論振りかざして
どうして
悪い事を認めないの!
だから、
同じ
失敗するんでしょ!
と
やりあげてしまう
始末だ。
そんな事
を
何度
繰り返しただろうか、、
母
は
子ども
できない
のを
あげつらうと
反省するより
反抗してくる。
よしよし、
うまくできる方法
考えようね。
言葉
には
出せないが
そんな
余裕で、
というか
そんな
子育て気分で、
対する。
その方が
うまくいく。
母の名前
は
つえこ
と
よく似た
三文字
双子やな。
あの子と。
そうそう。
だから
ほっぽっといたら
かわいそうやで。
連れ立って
歩いてちょうだいね。
久しぶり
に
母
が
大笑いして
そうしよ。
と
嬉しそう
に
言ってくれたので
私も
嬉しかった。