ねこじゃらし

いきもの・いけ花・園芸・額装・食べ歩き・お散歩・・・趣味の記録 

090424 続 バージニア? 中国? CUMC

2009-04-29 19:55:37 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
3月9日だった
A棟前のタイサンボクに似た樹に花が咲いていた
いったいこれが 
アメリカのバージニアのマグノリアなのか
中国の深山含笑なのか? 
っていうことの続き

博物館の集中講義があって 
半年ぶりに分類のM先生の授業をうけたので
うかがってみた

深山含笑(Michelia maudiae)は
タイサンボクに似ているけれども
オガタマノキ属 ミケリア属(Michelia属)なのだそうだ


オガタマノキ属(ミケリア(Michelia))は子房が1つ1つ分離独立しているところが
モクレン属(マグノリア(Magnolia))と違うところだそうだ
だから、深山含笑かどうかというより、
あの樹はミケリアの特徴を持つ樹なので
マグノリアではないと思うということだった

さっそく A棟まえの樹をもう一度見に行ってみた

すでに 花弁も雄蕊もなくて 
子房のあつまりが棒状に残っている


なるほど1つ1つ分離独立している


そういえば1000属ハウスに鉢植えのオガタマノキがあった
こちらも確認 見比べてみた 
もう花が終わって子房だけになっている 
花弁の残っているのもある


そっくり!! 


今度はぜひ コブシやモクレンの子房を見てみよう
そして 深山含笑やオガタマノキノキと比べてみなくちゃ

M先生ありがとうございました

090309 バージニア? 中国?  CUMC

2009-04-29 19:55:30 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
キャンパス内の植物を見てからかえることにした 
洋風庭園に猫がいた 雄猫だ

近寄ってきて 擦り寄って来て 背中を見せて座った
ふと見たら A棟に “深山含笑Michelia maudiae”が咲いている


行ってみようと立ち上がったら 
またよってきて、何か言って、行ってしまった



M先生が 中国の木ですよ と授業で教えてくれた木だ
タイサンボクに似ている 
写真をとっていたら
気配を感じた ふと見ると A先生だ! 緊張!
「これ、何の木だかわかる?」
「中国のタイサンボクかモクレンの仲間でしょうか」
「マグノリアだよ マグノリア アメリカの バージニア」
「ありがとうございます」

中国の“深山含笑(みやまがんしょう)”ではなくて アメリカの木なのか・・・
いずれにしても モクレン科だけど・・・

マグノリアMagnolia とはモクレン科モクレン属のことで
ホオノキとかコブシ、タムシバの仲間がこのグループの植物だ

深山含笑もバージニアのマグノリアも
手元の図鑑にはのっていない
またM先生のお会いすることがあったら
うかがってみよう



冬芽・花芽を包んでいた芽鱗がわれて、
蕾が膨らみ、芽鱗がたくさん落ちている


花弁(ガクと花弁か?)は10枚
?? 3の倍数じゃないと・・・おかしい・・・かな ??  1輪だけでなく他のも数えるべきだった・・・

 雄蕊がぽろぽろ落ちる

ふと気配を感じたら、さっき会った猫君が
すぐそばに さっきと反対方向にいて こっちを見てる 
あれ? 瞬間移動?! 

090409 小石川植物園でお花見  やっぱりすごいな植物園は 桜20

2009-04-26 21:53:33 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
以前 先輩のIさんが 小石川植物園の桜は見事よ
とおっしゃっていたのを思い出し
大急ぎ 駆け足で 見るだけ見ようといってみた

 入口から本館方向へ上る

すごい

植物園っていうのはやっぱりすごいや
温室と薬用植物園の間が桜だとは知っていたし何度も通っていたけど
こんなにいろんな品種が植えられていたとは

とりあえず 他で見られなかった品種を写真だけ載せておく

まずは 坂の右手 白い見事な桜は
 サトザクラ 園芸品種‘牡丹’
Prunus lannesiana (carr.) Wilson cv.Moutan


 イヌザクラ 
分布:日本(本州~九州),朝鮮
Prunus buergeriana Miq.
ウワミズザクラは枝の先端に花序がつくが
本種は枝の途中についている


坂を上り左手
温室と薬用植物園の間の広場の桜


まずは 野生種

 ヤエノオオシマザクラ
分布:本州
Peunus speciosa (Koidz.) Nakai f. plena Y.Kimura


続いて サトザクラ系の品種

  
サトザクラ 園芸品種 太白
Prunus lannesiana  (Carr.) Wils. cv. Taihaku
温室前 おおらかで いい桜だ

 サトザクラ 園芸品種‘雨宿’
Prunus lannesiana  (Carr.) Wils. cv. Amayadori

サトザクラ 園芸品種‘うこん’
Prunus lannesiana  (Carr.) Wils. cv. Grandiflora



そしてソメイヨシの仲間の品種

ソメイヨシノ 園芸品種‘山越’
Prunus ×yedoensis Matsum. cv. Yamakoshi

ソメイヨシノ 園芸品種‘三島桜’
Prunus ×yedoensis Matsum. cv. Mishimazakura 

ソメイヨシノ 園芸品種‘水玉桜’
Prunus ×yedoensis Matsum. cv. Mizutamazakura



ツツジ園で振り返り 見事な桜を写真におさめる

ツツジ園 井戸を超えて 奥にまだ桜が続く

 ヤマザクラ園芸品種‘二輪桜’
Prunus jamasakuea Siwb. Koidz cv. Biflora

 サトザクラ園芸品種‘紫桜’
Prunus lannesiana  (Carr.) Wils. cv. Prupurea


タラヨウの葉を眺め、シマサルスベリのあたりから
日本庭園へおりる

また会えた キンクロハジロ君


植物園を出て 茗荷谷へ坂を上る

文京さくらまつり さすがにソメイヨシノはもう葉桜になりかけている
春日通から入ってすぐ右の3本目くらいに黄色い桜を発見
うこんだろうか

ことしは ほんとに桜を満喫しました




 

090424 いけ花 24  うったえるもの

2009-04-26 20:46:10 | いけ花
今日はバラとベニバスモモ


ほかのお二人が スモモを短く切りコンパクトにいけておられたので
わたしは 長く使ってみた
花材辞典によると
ためが効かないから 伸びやかに使うようにとあったからだ
しかし、野放図すぎたみたいだ
先生「うったえるものがないわね
   わたしにうったえるようにいけなおして見て」


ということで、うったえるように 色をまとめてみました
先生「たしかに少しうったえがかんじられるけども・・・ 左右のボリュームが同じなのでそこを直してみましょう」



スモモも葉が整理されて 
左にボリューム 右の枝には線が出てきた

先生 ありがとうございました

 ベニバスモモ 紅葉李
ベテランのTさんが
「わたしスモモで満足する作品をいけられたことがないわ」と
笑いながらおっしゃった
たしかに なんか ぼろぼろしている。
ただ
うちへ帰って少しまじめに水切りで水揚げをしたら
しゃきっとしてきたことは、スモモのために記録しておく
ボロ雑巾みたいなのは 水揚げが悪い状態だったからかもしれない
東京国立博物館のお庭に、
このベニスモモ(ベニバスモモ)があった
花もいいが この季節の葉を鑑賞する木だそうだ
ミロバロン李と野生の李の雑種
Prunus cerasitera bar. atropupurea Dipp.
花材としての出回り時期は3~5月
西南アジア コーカサス原産 バラ科のサクラ属







090406 下野国分尼寺の薄墨桜 桜19

2009-04-26 14:21:27 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
2回目になる 忙しいのに車で連れて行ってくれた
下野国分尼寺の薄墨桜 桜祭りの最中だ うれしい
 下野国分尼寺あと

かつて 天平の昔 ここには国分尼寺があった
現在 各地に残る国分尼寺は15箇所(ウィキペディアによる)
ここは 現在 わずかに 
回廊や建物の基壇と礎石が復元され
天平の丘公園として 薄墨桜 八重桜 菊祭り など
それ以外の季節も憩いの場所になっている

下野市のHP 国分尼寺の解説

 薄墨色だ
 咲き始めは明るい色
 近寄ってみる
 がく筒(とう)がプクっと丸い
この特徴がエドヒガン 江戸彼岸
Prunus spachiana (Lavallee ex E. Otto) Kitam.
本州四国九州の大河川沿いに自生する野生種
ソメイヨシノの片親 
全国の古木にはこのエドヒガンが多いという

ここ 国分尼寺は野生ではなくもちろん 植樹したものだ


090405 飛鳥山 ヤエベニオオシマ 桜サミットって? 桜18

2009-04-26 13:40:33 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
飛鳥山 八代将軍が江戸庶民のために桜を植えたと聞いたことがある
 飛鳥山へ花見のお供をする
 
車窓からも もちろんホームからも 見事な桜が見える
階段で上がることにする いま昇降用のモノレールを工事中だ
期待が高まる
 こちらの桜は 背高のっぽだ 
上野に比べるとずっとすいている でもまだ午前中だしな

カナメモチの赤い芽だしとの対比も美しい
くだって西ヶ原側の広場では 
イベントや食べ物屋さんのテントも出てにぎわっている
滝の水辺で少し休む
再び山を越えて駅へ戻る途中
第10回桜サミットの記念樹として
ヤエベニオオシマがあった



遺伝研の桜 系統番号319 ヤエベニオオシマ

Prunus lannesiana Wils. var.speciosa Makino cv.Yaebeni-Ohshima

関山や一葉と学名が同じ つまり同じ種だけど
その中のスペシオサという変種として牧野富太郎が同定し
そのなかの品種としてヤエベニオオシマとなづけられたようだ
オオシマザクラとサトザクラの交雑品

(サトザクラって?)

サトザクラをウィキペディアで検索すると
オオシマザクラを基にして作られた園芸品種の総称
・・・とある
スクロースするのがいやになるほどたくさんのサトザクラが挙げてある

つまりこの‘八重紅大島’は片親がオオシマザクラで
相手はなんだか特定できない園芸品種
オオシマザクラの戻し交雑品種ってことかな?


(桜サミットって?) そういうのがあるんだぁ
今年昭和記念公園で第1回の桜サミット開催・・・とあるがこれではないな
花緑文化の拠点のこの公園で同じ名前の別のサミットやるのかな?

桜サミット 10回以上はやっているはず
平成18年の記事があった 参加団体はこちら
北区の記事もあった 「桜サミットとは」はこちら

090407 八重桜 関山 桜湯の花 桜17

2009-04-26 12:45:43 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
上野公園桜マップ№25 カンザン
 
 関山 遅咲きの桜
遺伝研の桜HP系統番号055 ( Prunus lannesiana Wils. cv. Sekiyama )
品種名はカンザンではなくセキヤマなんですね
サトザクラの代表品種 花弁は50枚程度
(サトザクラってのはどういうくくりなんだ?)

東京国立博物館ではお庭の平成館側と法隆寺館の前にある
・・・が見られなかったので
これは灌水当番にあわててもどった キャンパス内での写真
イギリス庭園の庭
あと、図書館と教務の間、ポストのところに一本ある

イチヨウと同じく荒川堤から広まった
植えたのは江戸時代の巣鴨の植木屋さんだそうだ
(巣鴨と染井って近いよね)
濃い紅色で欧米で人気があるという
雄しべは通常2本
正常~葉化したものまで変異がある
花弁はよれているので豪華に見える

桜湯はこの花を塩漬けにしたものだそうだ

関山は桜湯、大島桜が桜餅、大山桜・霞桜が樺細工
・・・と私たちは桜を鑑賞するだけでなく
暮らしに役立てているんだな

桜さん ありがとう 

参考:大原隆明 サクラハンドブック 文一総合出版
   遺伝研の桜 カンザン

090409 国立科学博物館 クジラの八重桜 イチヨウ 桜16

2009-04-26 11:43:34 | 植物・園芸・農業・庭園・公園など
順番が前後したけれど
国立科学博物館のシロナガスクジラのお顔のところに
白~ピンクのポッテリと優しい感じの八重桜がある

上野公園桜マップ№22イチヨウ

札を見ると 
イチヨウザクラ 一葉 
Prunus lannesiana ‘Hisakura’
サトザクラの園芸品種 花芯に一本の葉化した雌しべ
とある

サクラハンドブックによると 荒川堤から広まった栽培品種だそうで
‘Hisakura’ ‘ ’に囲まれた名前が品種名
雌蕊全体が葉になっているのかとおもって
どきどきして覗き込んだけどわからず
解説をよく読んだら
雌蕊の下半分が葉になっているということだった
そういわれてみると緑色に見えるが
分解してみればよかった・・・
下半分ということは子房が葉になってしまっていて
受粉しても実が出来ないということかしら? 
そういうとき、柱頭に着いた花粉は花粉管を途中まではのばすのかしら?

サクラハンドブックの学名はPrunus ‘Hisakura’
イチヨウ だったり イチヨウザクラだったり 
品種名がついているのにその名は呼ばれず と
和名まで混乱している

本とにねぇ~ 桜っておもしろいねぇ~
ところで いそいで灌水に帰ったキャンパス内には
このイチヨウと同じ学名の異なる八重桜がある
関山だ
つぎは カンザン

遺伝研の桜系統番号 025 イチヨウ