ポンポン咲きの菊 クロモジ(楊枝にする香木) エンコウスギ
この杉は 園芸品種で いけ花に良く使われる
写真では すっと伸びた印象だけれども
実は 枝が一箇所から放射状に分かれていて
それが猿の手のようだという
はじめは
この枝を 先で束ねて
松の芽生えみたい な感じにして見ようか
とも思ったんだけれども
杉に触っているうちになんだか
「いやらし~く」生けて見たくなってきた
まとわりつき、うねり、からみ、這い上がり、引き戻し、捕らえて離さないような・・・いやらしい感じで
でもこれがうまくいかない
先生お願いします
先生「そうね、あなたが どう いやらしくいけるか見ていたのよ
私「???・・・??? (なんでわかったの)」
先生「私も以前やって見たのよ。
エンコウスギをいやらしい感じにしてみようって。
でも、これがうまくいかないのよね。
きっと、逆さにしたらいくんじゃないかしら。
それか、
細い枝に絡ませ這い登らせると
いやらしく見えるんじゃないかしら」
先生「・・・なかなか 難しいわね・・・私たち根がいやらしくないから・・・」
ふと振り返ると
このやり取りを
ニコニコしながら
同級生のYさんが聞いていた
みると、彼女の花材にもエンコウスギが・・・
そして、前々回、わたしが絡ませて編んだ 柳も・・・
彼女がどんな風に これらの花材をつかうのか
楽しみ・・・
私の「いやらしい」をテーマにしたいけばなも
「つづく・・・」ということで
ところで、このあと、3人の方々が
花物3種(グラジオラス・ラクスパー・ストック)という
パステルカラーの 見ていて照れちゃうくらいの
かわいらしい色合いの花で 作品をつくられていた
このストックの葉のいけ方が先生に言わせると「いやらしい」
そして、別の方の花器の組み合わせ方が なんか「いやらしい」
・・・もちろん 笑いながら、冗談で言っているのだけれども・・・
形や花器でいやらしくさせることもできるのかもしれない