くれよん日誌

北陸からの十色な日録

眠れぬ夜に・・・。

2006年08月18日 12時47分56秒 | 読書
おはようございます。
薄水色の空と白い雲が目に涼しげに映ります。ちょっとずつ季節が移り変わっている気配です。
昨夜はの酔い覚ましにを二杯も飲んだのが敗因で、眠れない眠れない
眠れない時はこれ読書・・・ということで、本棚から引っ張り出した
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち上下』
よくよく見ると昭和50年初版とあるので、かれこれ30年前の作品ですね。
文庫になっているのも見た記憶があるので、ご存知の方も多数おられるのではと思います。
今読んでも古臭さがまったく無い良質の書ですね。
イギリスファンタジーの伝統色濃いこの本は、まさにお手本
ハリ○タがなぜ受けるのかまったく分からない雪月歌もこれは

大まかな概略は、人間の身勝手さから生まれ故郷の村に災難が降りかかるのを予感した小うさぎファイバー。彼の言葉を信じたうさぎ達が道中色々な事件や罠に遭いながら、やがて約束の地にたどり着き、そこでも色んな困難に立ち向かいながら生きていく話です。
ともすれば散りじりになりそうな群れをまとめ、率先して物事に立ち向かっていくヘイズル。勇気と強さを合わせ持つビグウイグ。機知と考察に優れたブラックべり。語り部として物語を引き締める役のダンデイライアン。皆の不平不満を代表するホークビット。故郷の滅亡を知らせに来るホリー。うさぎらしさが無く逃げるよりも戦う道を選んだウーンドウォート。
様々なタイプのうさぎ達が生き生きと活躍する様は、うさぎという概念をある意味裏切ってくれます。

それに何と言っても言葉が美しい
眠れぬ夜にぜひどうぞ・・・・。
コメント
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