少年少女向けとされている本書を、なにげなく読む気になって図書館からお借りして読んだ。 驚きだった。 長い物語だが、楽しく読みながらも、気づかされる大切なことのシャワーを浴びることができる。 本書は、今だからこそオトナが読むべき本だと感じた。 今だからこその「今」には、現代の資本主義自由経済の素晴らしさを謳歌することの代償の影におびやかされることになった「今」である。 失いつつある何か、すでに失ってしまったかもしれない何かをとりもどさせてくれるおまじないが秘められている。