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のほほん書斎(日高茂和)

第六回 ビジネス訳・西郷南州遺訓  7ページの7

西郷隆盛の言行や、書簡、漢詩作品や逸話などを記録した「西郷南州遺訓」を、大意をつかむために現代語に訳していきます。

自分の身近な暮らしのための理解のためにいたしますから、国家や政府に相当する原文を、組織や企業に置き換えるなどの意識的で大胆なな意訳も行います。

テキストは岩波文庫を使用します。

7ページの7

事の大きい小さいにかかわらず、筋の通った手続きを踏んで、誠意ある態度で臨み、その場しのぎのごまかし工作をしてはならない。

人の多くは、事を進める上で自分に不都合なことがあると、その場しのぎのごまかしさえうまくいけば、後はどうにでもとりつくろえる

と思ってそうしてしまうものだが、そのことによる不具合がおこり、結局うまくいかなくなるものだ。

筋の通った手続きを踏んで、誠意ある態度で臨むのは、遠回りのように感じられるが、長い目で見れば確かなことなのである。
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