のほほん書斎(日高茂和)

「優良誤認」という流通用語を思い出す

わが国の中世末期に肥前地区の神社仏閣を破却したキリスト教徒たちの関係事跡が世界遺産というものになって、湯水のように税を使って活動した行政関係者を中心に喜んでいることを報道で目にするたびに苦々しい気分になる。
世界からの観光客招来のお墨付きがかなったのであろうが、これもにわかに「恵方巻き」を食い始めてやめられなくなるようなものか。
平安末期の白河帝は組織暴力団と化した比叡山の武装僧侶に泣き寝入りするしかないと嘆いた。信長はその暴力組織ともうひとつの組織暴力団となった南無阿弥陀仏信仰勢力を封じ込めることを経て戦のない世をつくる道を家康につないだ。その間にあった秀吉も同じように宗教暴力団と巧妙につきあった。信長が法華宗の寺である本能寺を宿所にしていたのは、比叡山武装僧侶から攻撃をくり返されたので寺を城のように堀で守るつくりにしていたという側面もある。秀吉や家康とそのブレーンが外来宗教を統治していなければ、こうして日本語が今の世に残ってきたのかどうか・・・
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