のほほん書斎(日高茂和)

季節の変わり目に思い出す言葉

私の祖母は明治18年生まれだった。その祖母が他界したのは私が高校一年の時で、保育園に行かなかった私の面倒をみてくれたり、小学校の低学年のころまでは一緒に毎月お寺のお参りに行ったりした。
幕末維新に若干の興味がある私は、維新後二十年も経たないうちに生まれた祖母と暮らしたことがたいへんロマンチックに感じられ、また誇りでもあり、内心自慢でもある。

よく使われる言葉に「暑さ寒さも彼岸まで」というのがあるが、祖母はよく、この時期のような季節の変わり目には「ひと雨ひと雨暑くなり、ひと雨ひと雨寒くなる」と言っていた。最近、よくこの言葉を思い出す。

報道や地域の行事でも桜の話題がひんぱんに目に付く。まもなく本格的な春が来る。今夜から雨になるらしい。この「ひと雨」が春の足音に聞こえる夜となりそうだ。

コメント一覧

のほほん

life-artistさん ガタキュンさん
季節の移り変わりに思い出す短い言葉に、受けた恩が身にしみてきます。
ありがたいことです。
ガタキュン
暑さ寒さも彼岸まで、哀愁を感じさせますね。
のほほんさんは、ばあちゃんにかわいがられたんでね。
子守とお尻のお世話してくれたんでね。
life-artist
名前修正
http://life-artist.cocolog-nifty.com/small_surprise/
私のコメントの名前が途中で切れていました。失礼しました。
life
雨 の音
のほほんさん、私も今朝は、横浜の自宅で、玄関のドアを開けると雨でした。久しぶりの本格的な雨が、とても懐かしく、嬉しく感じられました。雨にも、とても趣があります。

ひと雨ごとに・・・と季節を感じながら、雨音を聴くのも、歌人のような境地かも知れませんね。
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