私が食器に関する仕事をしているので、興味深く思った。
そのおばあちゃんは、もうすぐ八十歳くらいの方だが、ご主人が還暦を迎えた時に、第二の人生(文字通り、暦が二順目に入る)の門出を祝って、家の食器を一揃い新調したという話をしてくれた。
ご主人の食べ物の好みや、よくつくる料理に合わせて食器を選んだこと、けっして安い買い物ではなかったことなどを聞いた。
その話から、そのおばあちゃんの食に対する姿勢の真剣さと感謝の気持ちを感じた。
そのおばあちゃんは、食事の時に、献立のそれぞれを美味しい美味しいと言って召し上がる。
私は、そのメニューを食べるわけではないので、直接味はわからないのだが、間違いなく美味しいのだとわかり、母がその献立を食べていることに安心する。
そして、そのおばあちゃんは、食事が終わると、必ず厨房にも立ち寄り、大きな声で「ごちそうさまでした」と声をかけて自室に帰っていく。
食堂には、とても後味のよい余韻が漂うのである。
感じるところ大きかったので、紹介させていただきます。
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