のほほん書斎(日高茂和)

「秋刀魚の味」(映画) の味のひとつに・・・

私が生まれる前年の1962年に、小津安二郎の最晩年の作品として作られた

「秋刀魚の味」を見た。


冷蔵庫や掃除機を買うのが、手の届く夢の実現であり、

「団地」が新たに造成された土地に立ち並びはじめた時代。

「高度経済成長期」という、ひとつの時代が形になってあらわれはじめた時代を

、どこかなつかしい風景を見るように眺められる。

この映画では、笠 智衆が演じる還暦前後くらいの男の同級生が仲良く集まって話をした

り、酒を呑んだりする場面がけっこうあるが、会話のスピードが、ゆったりと感じられる。

その「ゆったり感」が、なんともいえない味わいをかもしだす。

今でいう「まったり」とした時の流れを感じる。

身につけたいタイム感覚である。

また、現代とはちょっと違う結婚感なども、晩婚化、未婚化の進む現代においては、

それもありかな、と考えさせられてしまう。

コメント一覧

日高茂和
拝復 島の医者になって 様
コメントありがとうございます。

私は立派なオヤジ年齢に達しておりますが、どうも立派ぶりも貫禄も、映画のなかの彼らと違い過ぎます。

さまざまな年齢層の女性の感想を聞きたい映画です。
島の医者になって
お久しぶりです
岩下志摩?は綺麗でしたが、大人然とした男たちに共感を覚えなかった高校生の頃に観たと思います。
こんな大人になりたくないと思いいつつ、笠智衆の年になってしまい、あまりにもちゃらちゃらした年寄りに成り過ぎて、ご先祖様に申し訳ないと思っています。
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